変則左腕、勢い重視型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 瀬戸内高〜亜大 | 巨人00ドラフト3位〜06、楽天07〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 巨人 | 20 | 0 | 0 | 1 | 0 | 18 1/3 | 29 | 4 | 17 | 7 | 0 | 0 | 14 | 6.87 |
| 06 | 巨人 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 1/3 | 7 | 0 | 10 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2.89 |
| 07 | 楽天 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 1/3 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 6.75 |
| 通算 | 8年 | 56 | 0 | 3 | 2 | 1 | 90 2/3 | 103 | 22 | 77 | 30 | 4 | 3 | 58 | 5.76 |
独特のフォームから、勢いでぐいぐい押していくリリーフ左腕。大学在学中に巨人のキャンプにゲスト参加、そこで当時の長嶋監督に見初められた。球威とスライダーの切れが持ち味。
個人的にはそんなに買っていなかった投手で、4年目まで一軍登板わずか1試合のみ。01年にファームで10勝を挙げたが、徐々にスケールが小さくなっていた印象だった。しかし従来の腕の振りを取り戻した04年、リリーフで一気に出番が増えた。一時は落ちていた球速も元に戻し、先発も経験するなど飛躍のシーズンに。
テイクバック時にグラブをはめた右手を打者に突き出すようなフォーム。特徴的な腕の使い方をする投手で、左腕をかなりきつくひねる。制球は微妙なかわりにタイミングは計りにくい。ただ良くも悪くも勢いの投手で、そのときによってムラが大きい。この辺りが魅力でもあり、欠点でもある。
ようやくの台頭だったが、それをピークにここ数年は出番が減る一方。05年は不調から夏場に二軍落ち、一気に存在感が薄くなり06年は8試合の登板でシーズン後戦力外。
無償トレードという形で楽天に移籍した昨年だったが、登板はわずか1試合、それもシーズン終盤にやっとという状態で全く戦力にならなかった。環境が変わってもジリ貧が止まらず、すでに30歳ともう後がない。何とか巻き返したいところだが。
エース候補、荒削り型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 桐生第一高〜明大 | 楽天05自由枠〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 23 | 2 | 2 | 9 | 1 | 102 | 119 | 15 | 72 | 53 | 4 | 8 | 63 | 5.56 |
| 06 | 楽天 | 30 | 5 | 7 | 14 | 0 | 193 2/3 | 205 | 22 | 151 | 71 | 7 | 13 | 94 | 4.37 |
| 07 | 楽天 | 12 | 0 | 6 | 2 | 0 | 58 2/3 | 73 | 5 | 40 | 21 | 1 | 7 | 35 | 5.37 |
| 通算 | 3年 | 65 | 7 | 15 | 25 | 1 | 354 1/3 | 397 | 42 | 263 | 145 | 12 | 28 | 192 | 4.88 |
鳴り物入りで入団した、楽天のエース候補右腕。高校時代は正田(阪神)の一年後輩で、2年生時に甲子園優勝を経験。大学では下級生時から主戦を張り、完全試合を達成するなどの活躍で「ドラフトの目玉」と注目を集めた。ところが「金銭授受問題」で進路が二転三転。散々の紆余曲折の末楽天入りとなった。
チームにとっては数少ない若手投手であり、また本来なら目玉であった大物。入団前の経緯から注目度も高く、チームの期待は並々ならぬものがあった。しかしプロデビューは先発7連敗、未勝利のまま二軍落ちと苦い結果に。明大野球部を夏場に退部して実戦から遠ざかっていた影響も少なからずあった。勝てない焦りから力みも目立ち、制球を乱して早期に失点というケースが目立った。
それでも150kmの速球を持ち、持っている能力は一級品。二軍調整後はパーフェクトの西口と渡り合うなど堂々たる投球を見せ、9月に待望の初勝利。経験を積んだ2年目に大きな期待を持たせた。そして06年は岩隈が故障ということもあって開幕投手に指名。チームでただ一人ローテーションを守り続けた。ただ前半好調も後半ははっきり失速、交流戦以降2勝8敗と大きく負け越し、トータルでも7勝で止まってしまった。完全な脱皮には至らず。
どこか垢抜けないところの残る投手で、力んで投げ急いでしまう悪癖を持つ。下半身が粘れている時の投球はさすが一級品と思わせるのだが、悪い時はあっという間に滅多打ちを食らってしまいがち。まさに荒削りという印象。
昨年は開幕直後散々に打ち込まれ、故障で前半離脱。苦しいシーズンになったが、復帰後の後半これまでにない安定感を見せ始めた。8月中旬に初勝利を挙げて以降、2点台の防御率で一気に6勝。大安定でチームを支え、自身初の勝ち越しに成功した。
シーズン終盤の投球は見違えるほど安定したもの。故障離脱という苦難とともに、新人田中の活躍が大きな刺激になったかもしれない。いよいよ大器覚醒を予感させる活躍だった。これを維持できれば今季こそ二桁は堅い。田中の出現に一場の台頭が重なり、楽天の投手陣はかなり面白い陣容になってきた。
変則速球、叩き上げ復活型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 鹿沼商工高〜全足利 | ヤクルト93ドラフト7位〜96 オリックス97〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 15 | 0 | 1 | 2 | 0 | 17 1/3 | 25 | 3 | 10 | 8 | 0 | 0 | 15 | 7.79 |
| 06 | 楽天 | 58 | 0 | 6 | 7 | 4 | 62 | 55 | 5 | 51 | 13 | 1 | 1 | 15 | 2.18 |
| 07 | 楽天 | 39 | 0 | 2 | 1 | 0 | 29 2/3 | 33 | 1 | 27 | 6 | 0 | 0 | 19 | 5.76 |
| 通算 | 15年 | 393 | 6 | 50 | 48 | 32 | 873 2/3 | 880 | 112 | 646 | 197 | 20 | 11 | 377 | 3.88 |
出身が全足利というクラブチームの雑草投手。全くの無名からわずか一回、それも補強選手(都市対抗特有のシステム)での出場でドラフトにかかった、いわばシンデレラボーイ。
ヤクルト時代は、時折一軍に昇格はするものの、定着するまでは至らなかった。しかしサイドハンドからのボールの切れは充分一軍レベル。そこを買われてオリックスへ移籍。それでもすぐには結果が出なかったが、99年から一気にブレイク。リリーフ総崩れのチームにあって、孤軍奮闘といった趣だった。
01年から先発転向。金田、川越ら主力がリタイアする中、加藤伸一とともに安定してローテーションを維持。自身初の二桁勝利を挙げ、先発の柱にまで成長した。翌年も故障で出遅れたものの、復帰後は抜群の安定感を発揮。ほとんどの投手が負け越している中7勝で勝ち越し。
生命線は、サイドからの力のある真っ直ぐ。さらにほとんどの球種を投げられる器用さ(加藤大輔に教わってナックルも、という話)で、粘り強い投球が持ち味だった。しかし03年からやや腕を上げたことで、球速は増したが丁寧さ・粘り強さが少し失われてしまった。そしてここから一気に成績が落ちてしまった。
03年は先発で失敗が続き、シーズン途中からリリーフに。投手陣崩壊の中ではまともな方ではあったが、それでも13敗と散々。翌年からははっきり状態が悪くなり、防御率もどんどん悪化。楽天入りの05年も期待されながらわずか15試合の登板に終わり、一度は自由契約に。
しかしかつての恩師でもある野村監督が存在を惜しみ、トライアウトを経て元の球団と再契約という異例の事態に。崖っぷちからの生還で発奮したか、06年は劇的な復活を果たした。リリーフの中心的存在としてフル回転し、終盤は不調に陥った福盛に代わって抑えも務める大活躍。3年ぶりの50試合以上登板は自己最多、防御率も6年ぶりの2点台を記録。大車輪の働きを見せた。
個人的にも再起は厳しいと思っていたのだが、全盛期を思わせる投球は見事の一言。切れの鋭さが甦り、しばらく目に付いた雑さも解消されたように思える。昨年はショートリリーフを中心に前半活躍。ただ7月以降12失点、10点以上の防御率と散々で、後半は完全に失速してしまった。今季で38歳という年齢はやはり大きな不安要素。もう一度甦ることができるか。
元剛腕、モデルチェンジ型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 山梨学院大付高 | オリックス93ドラフト3位〜03、阪神04〜06途中、楽天06途中〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 | 2 | 9.00 |
| 06 | 楽天 | 15 | 0 | 2 | 0 | 0 | 43 1/3 | 41 | 7 | 31 | 11 | 1 | 4 | 12 | 2.49 |
| 07 | 楽天 | 18 | 0 | 1 | 3 | 0 | 34 | 41 | 7 | 29 | 13 | 0 | 1 | 19 | 5.03 |
| 通算 | 15年 | 201 | 0 | 13 | 20 | 2 | 351 | 355 | 62 | 316 | 161 | 8 | 19 | 170 | 4.36 |
入団時から類稀な剛速球の持ち主として期待の大きかった投手。毎年期待されてきたが、戦力になったのはごく最近。
150kmに迫る速球を誇るが、当初はとにかく制球が悪かった。毎年のように春先は期待の選手に挙げられ、1年目から常に登板機会はあったが、実質真っ直ぐだけではなかなか通用せず。制球向上のためサイドスローに転向しても、故障の多さもあってなかなか飛躍できなかった。
ようやく一本立ちの気配を見せたのは8年目の00年。この年34試合に登板し、初めて実績らしいものを残した。翌年からまた故障に泣き低迷したものの、03年は一軍定着で復活。防御率こそ5点台だったが、これは投手陣崩壊のあおりを受けた結果ともいえ、内容は決して悪くなかった。阪神移籍した翌年はさらに成長を見せ、前半はかなりの戦力に。後半ばてたものの力のあるところを再三見せた。
ようやく能力開花かと思わせたが、しかし05年は一転わずか2試合の登板のみ。リリーフ陣への食い込みに失敗し、ほぼ二軍暮らしに終わった。06年もくすぶっていたところで、シーズン途中期限ギリギリの6月末に楽天へトレード。
阪神ではチャンスに恵まれなかったが、層の薄い楽天への移籍は転機となった。移籍即一軍登録されすぐさま実戦登板。当初結果は伴わなかったが、再昇格後3年ぶりの先発登板などで徐々に立場が上がり、3度目の先発でなんと10年ぶりという先発勝利。その後もう1勝し、終盤はローテーションの一角に食い込んだ。
スピードを多少抑えた実戦的な投球が功を奏した。しかしこの投手最大の問題はいい状態が続かないこと。昨年は序盤先発で投げるも故障で前半離脱。後半戻ってきたがリリーフ11試合で10失点と不調に終わった。これでシーズン防御率も5点台に悪化させ、また一軍定着から一歩後退。
上がりかけたところで常に後退を繰り返し今季はもう34歳。低迷が続くようだとさすがに後がなくなってくる。故障の多さも問題だが、何とか安定して力を発揮できるようにならないものか。
一念発起、平凡型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 甲府工高 | 阪神95ドラフト1位〜99、近鉄00〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 16 | 1 | 2 | 7 | 0 | 60 2/3 | 77 | 11 | 26 | 20 | 3 | 1 | 38 | 5.64 |
| 06 | 楽天 | 30 | 0 | 7 | 10 | 0 | 136 1/3 | 157 | 19 | 57 | 47 | 7 | 4 | 81 | 5.35 |
| 07 | 楽天 | 34 | 0 | 6 | 2 | 1 | 66 1/3 | 62 | 4 | 42 | 18 | 4 | 1 | 24 | 3.26 |
| 通算 | 13年 | 167 | 6 | 30 | 41 | 1 | 605 | 680 | 85 | 293 | 224 | 31 | 13 | 346 | 5.15 |
左右の揺さぶりを身上とする右腕。自由契約から再起して一時はローテーション入りの働きを見せた。
阪神にドラフト1位で入団したものの、5年間で一軍登板は15試合。プレー以前に環境面でなじめず、チーム内のトラブルから精神的に追い込まれてしまった。結局力を発揮できないまま自由契約となり、00年近鉄に入団。環境が変わったことがプラスに働いたか、この年ローテーション入りし6勝と、古巣を見返す活躍を見せた。翌年も7勝を挙げ、ようやく力を見せるようになった。
まさに意地を見せた形だが、しかし内容自体はいまひとつ。この2年とも防御率は5点台で、強力打線の援護なくしては語れない成績だった。この状態では長続きはせず、02年にはまた二軍生活に逆戻り。ローテーション復帰を果たせずエレベーター状態。
シュートとスライダーで攻めるタイプで、ボールは平凡な投手。制球力が重要なタイプながら、それがあまり良くない。球威も少々見劣りし、低めに集まっているときはいいが、ちょっとでも浮くと痛打を浴びてしまう。
ジリ貧になりかけていたところで分配ドラフトで楽天入り。05年は2勝に終わったが、06年は自己最多タイの7勝をマーク。6年ぶりに規定投球回にも到達した。層の薄いチームでは貴重な先発要員として再浮上。とはいえ防御率は5点台で、総じて出入りが激しく終盤は先発から脱落。
しかし昨年は一転して非常に安定した投球を見せた。5度の先発ではいつもの調子だったが、リリーフでなかなかの好投。特に後半は大きな戦力となって、オールスター以降で25試合に登板。終盤にはプロ初セーブを挙げるなど活躍。
3点台の防御率はこれが自身初めて。ベストシーズンといっていい一年だった。四球もだいぶ減って新境地を見せたという印象。これを一年続けられればかなり存在感も増す。勢いを持続してリリーフの中心となれるか。
大物新人、大器型 |
右投右打 | 新人王(07) | |||||||||||||
| 駒大苫小牧高 | 楽天07ドラフト(高)1巡〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 07 | 楽天 | 28 | 4 | 11 | 7 | 0 | 186 1/3 | 183 | 17 | 196 | 68 | 7 | 10 | 79 | 3.82 |
| 通算 | 1年 | ||||||||||||||
高校時代、2年生エースとして全国制覇、3年次には早実と決勝再試合の死闘を演じた怪物右腕。昨年のルーキーで最も注目を集めた一人。
高卒ながら即戦力の期待も大きく、1年目から開幕ローテーション入りを果たした。初登板は2回持たずに6失点KOと散々なものだったが、4試合目に初勝利を完投で記録。ここから年齢に似ぬ大物振りを発揮。先発の座を守り続け、オールスターまでに7勝。岩隈が故障がち、一場が前半さっぱりという状況から自然と先発の中心となり、いきなりエースの活躍を見せた。高卒新人としては松坂以来の10勝到達、これは楽天史上初の二桁勝利でもあった。前評判以上の活躍で新人王獲得。
150kmに迫る速球以上に際立つのが鋭く大きく曲がるスライダー。すでにプロでも一級のレベルにある勝負球で、奪三振はリーグ2位。率では1位のダルビッシュを上回った。またこの投手の非凡なところはボール先行のカウントでも平然と臭いコースに投げ込めること。前半は非常に四死球も多めだったのだが、ピンチにも攻めの投球を展開する気の強さが光った。
11勝のうち5勝が対ソフトバンク戦。対戦防御率は4点台中盤とどちらかといえば打ち込まれていたのだが、田中登板時は味方打線の異様な粘り強さが目に付いた。ビハインドでもしぶとく食いつき逆転と、11勝は援護に助けられた面も強いが、それでもいきなりのチーム勝ち頭は堂々たるもの。チームの新たな顔、スターとして最高のデビューを飾り、今後が非常に楽しみな逸材。後半本格化の兆しを見せた一場や実績ある岩隈とうまく絡めば、楽天の先発陣はかなり強力に。
変則速球派、完投型 |
右投右打 | 最多勝(04)、最優秀勝率(04)、ベストナイン(04) | |||||||||||||
| 堀越高 | 近鉄00ドラフト5位〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 27 | 9 | 9 | 15 | 0 | 182 1/3 | 218 | 19 | 124 | 40 | 6 | 7 | 101 | 4.99 |
| 06 | 楽天 | 6 | 2 | 1 | 2 | 0 | 38 2/3 | 43 | 4 | 16 | 12 | 1 | 0 | 16 | 3.72 |
| 07 | 楽天 | 16 | 0 | 5 | 5 | 0 | 90 | 95 | 6 | 84 | 23 | 2 | 0 | 34 | 3.40 |
| 通算 | 8年 | 129 | 32 | 57 | 43 | 0 | 850 1/3 | 884 | 74 | 672 | 208 | 31 | 14 | 359 | 3.80 |
楽天のエース右腕。近鉄時代に彗星のごとく現れ、それ以降瞬く間にエースに駆け上った。新生チームの投手陣では図抜けた存在。
高卒2年目の01年終盤、伸びのある速球で4勝を記録、チームの優勝に勢いをつけた。翌年は勝ち星を倍にし8勝、さらに03年は一気に二桁突破の15勝。急成長の勢いはとどまるところを知らず、04年は開幕から破竹の快進撃で先発12連勝を達成。二年連続の15勝で最多勝に輝き、防御率もタイトル寸前まで向上。二十代前半の若さながら、リーグを代表する投手にのし上がった。
モデルと見まがうような細身だが、完投能力は非常に高い。腕をだらりと垂らす特徴的な変則フォームから、肘を鞭のように柔らかくしならせる。切れのよい速球と、最大の武器はスライダーの切れと制球力。右打者の外角低め、実に際どいところに投げ込む。
04年末去就で揉めた末、志願の楽天入り。弱投を一人で支える形となったが、05年はやや精彩を欠いた。チーム状況から勝ち星が減る事は当然予想されたが、自身の出来も前年ほどではなかった。生命線のスライダーがいまひとつ切れず、被打率は3割超と大幅悪化。15敗を喫して防御率は5点前後と自己ワースト。安定感がなく、暴投7というのもらしくない姿だった。
不振の原因は色々考えられるが、何よりも疲労が一番大きいかもしれない。もともとシーズンのスタミナは不足気味で、活躍時も後半息切れしていた。やはり蓄積疲労があったのか、06年は故障で長期離脱。肩を痛めて一時は球速ががた落ちし、復帰も危ぶまれる状態となった。ほぼ一シーズンを棒に振ることに。
終盤復帰を果たして昨年は開幕投手に。しかし依然として体調不安は抜けず、故障で再三離脱。それでもオールスター以降は状態が落ち着き後半4勝、通年で5勝と復活の足がかりは掴んだ。少し頼りない一面を見せつつあるのが気になるが、若い投手が台頭してきた上に岩隈が完全復活ならチームの先発陣はかなり強力にもなる。今季こそは二桁復権なるか。
先発覚醒、変則型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 金光第一高〜帝京大〜松下電器 | 近鉄01ドラフト2位〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 16 | 27 | 2 | 10 | 6 | 2 | 0 | 14 | 7.88 |
| 06 | 楽天 | 16 | 0 | 4 | 5 | 0 | 74 | 84 | 8 | 35 | 16 | 4 | 1 | 33 | 4.01 |
| 07 | 楽天 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 通算 | 7年 | 119 | 0 | 9 | 5 | 1 | 170 1/3 | 191 | 18 | 88 | 45 | 9 | 1 | 75 | 3.96 |
長いことショートリリーフ専門の投手だったが、06年先発で注目されたサイドスロー右腕。内外角に散らして打たせて取るタイプだが、球速は140キロ出せ、決して軟投型の投手ではない。
社会人から近鉄入りし、1年目から即戦力として活躍。梨田監督の細かい継投策のもと、一軍での平均登板イニングが1回未満と完全なショートリリーフ専門。右のワンポイント的な使われ方をしていた。03年までは安定した一軍戦力で、特にルーキーイヤーは1点台の防御率と力のあるところを見せた。
しかし04年わずか1試合の登板に終わり、存在感が急落。戦力の手薄な楽天に移籍し、巻き返しが期待されたが毎回のように失点してボロボロに。左打者に極端に弱い使い勝手の悪さもあいまって、全く戦力になれなかった。
2年目以降続く成績悪化で年齢的にも後がない状況だったが、06年意外な形で復活。4月下旬に昇格するとロングリリーフに成功。次の登板でプロ初先発すると、6回途中まで1失点の好投で3年ぶりの勝ち投手に。さらに次の登板ではあわや完投まで行き、瞬く間の先発3連勝でこれまでのショートリリーフから一転ローテーションの一角に食い込むことに。また通算8勝ではあるがこの時点で負けがなく、歴代2位となる107試合連続無敗という「強運さ」も注目された。
結局次の登板から4連敗を喫し、その後は1勝を積み上げたのみ。8月以降は二軍落ちと活躍は一過性のもので終わってしまった。その流れのまま昨年は一度も一軍に上がれず。二軍成績も冴えないもので、自身初めて一軍登板のないシーズンとなってしまった。せっかく新たな側面を見せたのに、これだけで終わってしまってはもったいない。30を越える年齢で二軍暮らしは非常に危険。再奮起できるか。
力投型左腕、馬力型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 浦添商高〜大仙〜九州三菱自動車 | 近鉄02ドラフト3巡〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 37 | 4 | 3 | 10 | 0 | 125 | 130 | 15 | 88 | 42 | 5 | 3 | 72 | 5.18 |
| 06 | 楽天 | 30 | 2 | 2 | 6 | 0 | 86 2/3 | 97 | 6 | 80 | 28 | 3 | 1 | 43 | 4.47 |
| 07 | 楽天 | 52 | 0 | 1 | 8 | 0 | 95 | 103 | 10 | 73 | 35 | 8 | 1 | 44 | 4.17 |
| 通算 | 6年 | 151 | 6 | 6 | 30 | 0 | 356 1/3 | 392 | 39 | 286 | 145 | 20 | 7 | 194 | 4.90 |
左から、体全体を使ったフォームで投げ込む投手。細かい技術とは無縁だが、ボールの勢いには目を見張るものがある。
社会人からドラフト3位で入団。即戦力のリリーフとして期待されたが、1年目は登板なし。2年目からようやく一軍に顔を出すようになった。リリーフが中心の起用だったが、しかし内容はさっぱり。勢いはあるのだが、制球はかなりアバウト。04年はイニングを上回る四死球を与えた。また抜け球も非常に多く、当初は被弾も多かった。
ここまでは雑なリリーフ要員という印象だったが、分配ドラフトで楽天移籍の05年一変した。前半こそ相変わらずリリーフで不安定だったが、7月に先発に廻るとかなりの好投を見せ、プロ初勝利をチーム初完封で記録。以降は左の中心投手として、特に夏場はチームで一番の安定感を見せた。
10敗したとはいえ4完投の実績を弾みにして飛躍したかった06年だが、残念ながらはっきり足踏み。序盤さっぱりで一軍と二軍を行ったり来たり。初勝利は7月に入ってからで、シーズン2勝止まり。昨年も先発機会があったが1勝5敗と大きく負け越し、リリーフでの起用が中心となった。自己最多の登板数を記録し、どうやらこちらで定着の気配。シーズン防御率は若干良化して自己ベストを更新。
いい時には打ちづらい上にいつまででも投げられる無尽蔵のスタミナの持ち主だが、悪い時は制球が乱れて自滅傾向。投げてみなければ状態のわからない難しい投手で、起用法には頭を痛めそう。力感あふれるフォームで迫力充分、これでもう少し安定感が出ればかなりの活躍が望めるが。
台湾代表、故障?低迷型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 楽天07〜 | |||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 07 | 楽天 | 8 | 0 | 1 | 3 | 0 | 34 2/3 | 31 | 4 | 28 | 15 | 1 | 0 | 14 | 3.63 |
| 通算 | 1年 | ||||||||||||||
台湾球界のエース。05年にプロ入りして防御率1位、新人王、MVP獲得。WBCにも出場した06年は最多勝、奪三振、防御率の投手三冠とタイトルラッシュ。台湾プロの奪三振記録を塗り替えた投手。前年のインチェと同じく誠泰コブラズからの楽天入り。
他の日本球団も興味を持っていた選手で、開幕前の期待は柱にもという非常に高いものだった。しかし開幕直後にマメを潰すアクシデントで出遅れ。4月中旬に初先発し6回零封で初勝利を挙げるも、その後は精彩を欠き連敗。5月以降は長期の二軍暮らしで、前評判と違ってほとんど戦力になれなかった。
終盤久々に一軍昇格したが、結局勝ちを上積みすることはできず。これまた前年入団のインチェ同様、全くの期待はずれに終わってしまった。母国で「雙林」の異名を取った二人が共倒れというのは個人的にも残念な結果。このままで終わるとは思いたくないが…。台湾球界を席巻した能力を何とか見せて欲しいところ。
即戦力、万能型 |
右投左打 | ||||||||||||||
| 東農大二高〜東洋大 | 楽天07ドラフト(大・社)1巡〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 07 | 楽天 | 38 | 0 | 7 | 7 | 0 | 127 | 117 | 14 | 98 | 51 | 8 | 3 | 51 | 3.61 |
| 通算 | 1年 | ||||||||||||||
昨年の楽天のルーキー。先発・リリーフで活躍し、1年目から上々の結果を残した。
大・社ドラフト1巡指名。事前には希望枠も噂されていた。開幕直後に一軍入りし、そこから8月途中まで先発中心の起用。終盤はリリーフに廻り、即戦力の名に恥じない活躍。シーズン7勝と見事に結果を残した。
同じ新人の田中が二桁勝利で、その陰に隠れてしまった感はあるが、永井の存在も投手層の充実には大きかった。バランスの取れた好投手タイプで、球速もまずまず、球種もあり、まとまりの良さを感じさせる。力で押すのではなく、幅広い攻めで打ち取る投手。
先発では4勝、防御率4点台中盤とやや平凡だったが、リリーフでは1点台に抑え安定感の高さを見せた。先発でも三番手ぐらいで力を発揮しそうであり、起用の幅は広そう。ちょっと四球は多めだったので、それが減ってくればもっと安定する。
リリーフ左腕、技巧派型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 相洋高〜東農大〜NTT東日本 | 楽天05ドラフト2巡〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 17 | 0 | 1 | 2 | 0 | 28 | 19 | 1 | 23 | 12 | 0 | 4 | 6 | 1.93 |
| 06 | 楽天 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 17 2/3 | 20 | 3 | 8 | 6 | 0 | 1 | 6 | 3.06 |
| 07 | 楽天 | 65 | 0 | 3 | 4 | 0 | 45 | 45 | 2 | 33 | 18 | 6 | 3 | 17 | 3.40 |
| 通算 | 3年 | 97 | 0 | 4 | 6 | 0 | 90 2/3 | 84 | 6 | 64 | 36 | 6 | 8 | 29 | 2.88 |
ドラフト2巡でプロ入りの楽天一期生ルーキー。名前の読みは「こうき」だが、漢字から「楽天のナベツネ」などとも呼ばれた。
社会人のキャリアが長い投手で、過去にもドラフト候補として名前が挙がったことも。即戦力として入団の05年は開幕一軍入りならず、期待されたほどの活躍はならなかったが、17試合登板で1点台の防御率と好結果を残した。2年目はほとんど二軍暮らしも、終盤昇格して15試合に登板。
スピードは並だが、スライダーやシンカーといった変化球を低めに集めるのが持ち味。凄みはあまりないが、実戦的な投手。幅広く攻める技巧派タイプ。
ここまでは可もなく不可もなくであまり目立たない存在だったが、昨年は一気に大躍進を果たした。序盤非常に好調で、5月終了時点で23試合登板わずか1失点、4月から6月頭まで実に22試合連続無失点という抜群の安定感を見せた。一軍どころかセットアッパーに定着。65試合登板はリーグ最多、チームトップの15ホールドを記録と完全一本立ちのシーズンに。
ベテラン吉田が急失速していただけに、チームにとっても渡邉の台頭は非常に大きかった。ただ前半走りすぎの反動か、6月以降は一転不安定となり、後半はだいぶ数字を落としてしまった。事実上初めてのフルシーズンで、この辺りは息切れという印象。この疲労の残り具合が不安点だが、結果を残したことは間違いなく自信になるはず。貴重な左腕リリーフとして今季も期待される。
先発台頭、緩急型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| PL学園高 | 近鉄02ドラフト1巡〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 15 | 1 | 2 | 5 | 0 | 60 | 71 | 10 | 43 | 28 | 3 | 5 | 40 | 6.00 |
| 06 | 楽天 | 9 | 2 | 2 | 5 | 0 | 50 1/3 | 55 | 2 | 42 | 30 | 5 | 3 | 22 | 3.93 |
| 07 | 楽天 | 31 | 2 | 8 | 8 | 0 | 144 1/3 | 146 | 4 | 107 | 40 | 6 | 4 | 50 | 3.12 |
| 通算 | 6年 | 60 | 5 | 12 | 18 | 0 | 262 1/3 | 281 | 17 | 194 | 101 | 14 | 13 | 116 | 3.98 |
楽天移籍でチャンスが広がった若手右腕。昨年自己ベストの活躍で一気に主力投手に定着を果たした。
もともとドラフト1位指名の、期待の大きかった投手。高校時代は2年時に主戦として甲子園出場。それほど上背がないながら投打に素質を見せ、一部では「桑田二世」とも呼ばれた。ドラフト時には「打者としての素質も捨てがたい」と言われた逸材。
近鉄時代の3年間は育成中心で過ごし、分配ドラフトで楽天へ。注目度は高くなかったが、投手陣の崩壊から5月に期待込みで抜擢。すぐに訪れた先発登板で初勝利を記録し、貴重な若手の星として脚光を浴びた。
前述の通り身長はさほどではないのだが、マウンドではそれを感じさせない。見た印象では角度もあり、スピードも充分。そして持ち味は切れのいいカーブ。この球種が決まると緩急も効いて非常に打ちづらい投手となる。一方で制球はやや荒れ気味で自滅傾向も。
05年の2勝を踏まえて、一気に主力への開花も期待された06年は開幕ローテーション入りするも3連敗スタート。6月以降は二軍暮らしと大きく足踏みしてしまった。しかし昨年は大変身。シーズン当初こそこれまでと変わらない姿だったが、6月以降安定感が大きく向上。完全にローテーション定着を果たし、チームでは田中に次ぐイニング数に勝利を挙げた。8勝はもちろん自己ベスト。防御率も3点台前半にまとめ、オールスター以降では2点台の安定振り。
変身の理由はやはり制球力の向上。四球率だけを見ても06年より半分に減っており、以前のムラッ気が出なくなった。高卒新人の活躍も刺激になったか。この状態を維持できれば今季の二桁は確実に見込めそう。カーブは相手にとって実に厄介な球種。
変則左腕、技巧派型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 東山高〜ミキハウス | 日本ハム00ドラフト3位〜06、楽天07〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 日本ハム | 40 | 0 | 1 | 2 | 0 | 41 2/3 | 50 | 4 | 11 | 21 | 2 | 0 | 18 | 3.89 |
| 06 | 日本ハム | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 07 | 楽天 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 2/3 | 6 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 27.00 |
| 通算 | 8年 | 85 | 0 | 9 | 10 | 0 | 185 | 213 | 22 | 101 | 90 | 7 | 5 | 98 | 4.77 |
03年前半に大ブレイクした左腕投手。即戦力として入団も02年までの3年間はさっぱりだったが、いきなりの急台頭を見せた。
飛躍のきっかけは一躍有名となった「首だけトルネード」投法。足を上げた際、一度完全に顔を後ろに向ける奇妙なフォーム。その部分のインパクトが強いが、それ以降リリースに至る腕の使い方も非常に変則的で、打者からボールが見づらいフォームとなっている。「体の開きを注意していたら自然にできていた」というフォームだが、よくコーチから修正されなかったものだ。
球速ははっきり言って遅いタイプで、投球の軸は左右の変化球。フォーム以上に効果があったのがシュートで、これのおかげで投球の幅が一気に広がった。03年前半はあれよと言う間にローテーションに定着し、シーズン8勝。前年まで未勝利だったとは思えない活躍だった。
急成長だが、一方で課題も残した。パターンを読まれた中盤からは捉まる場面も目立ち、徐々に通用しなくなっていた。その傾向は翌年顕著となり、前年が嘘のような不調。4試合先発したが3試合で5回持たずにKO。1勝もできずに終わってしまった。
05年は開幕からリリーフに転向。当初はなかなか好調で、貴重な左腕リリーフとして非常に多くの登板機会を得た。新しい側面を見せたが、徐々に内容が悪化して不安定に。オールスターまでで40試合登板はさすがに酷だったか、夏場に二軍落ちでシーズン通しての活躍はならなかった。
球威に欠けるためか、なかなかシーズン通して安定できない。06年はフォーム規制強化の影響か一軍に上がれず、初めて登板なしに終わった。のみならずシーズン後戦力外に。トライアウトを経て楽天入りした昨年だったが、登板わずか2試合、それもいずれも派手に打ち込まれて炎上。散々な結果で二軍暮らしに終わった。
フォームが以前よりおとなしくなり、同時に持ち味も失ってしまったか。慣れられてしまったという印象も残る。今季結果が伴わないようだとさすがに厳しく、崖っぷちのシーズン。二軍では好成績だったが果たして。
即戦力、便利屋型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 函館工高〜八戸大 | 楽天06ドラフト(大・社)3巡〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 06 | 楽天 | 42 | 0 | 1 | 3 | 0 | 65 2/3 | 90 | 6 | 46 | 18 | 3 | 6 | 43 | 5.89 |
| 07 | 楽天 | 26 | 1 | 4 | 8 | 0 | 84 2/3 | 101 | 10 | 62 | 33 | 4 | 1 | 44 | 4.68 |
| 通算 | 2年 | 68 | 1 | 5 | 11 | 0 | 150 1/3 | 191 | 16 | 108 | 51 | 7 | 7 | 87 | 5.20 |
大卒1年目から即戦力となり、リリーフでフル回転した若手右腕。川島(ヤ)、三木(巨)に続いて八戸大から三年連続のプロ入り。
ストレートと切れのいいスライダーのコンビネーションが武器で、凄みはそれほど感じないが制球も悪くなく非常にまとまった好投手。ただでさえ手薄な投手陣にあって、その使い勝手の良さは貴重な存在となった。開幕一軍入りを果たした1年目から非常にタフなシーズンに。先発が早期に崩れれば、まず確実に登板していた印象で、交流戦終了時でチームトップの34試合に登板。さすがにこれは新人には酷な起用法で、疲労で切れが落ち成績はみるみる悪化。夏場にはファーム落ちし、最終的には6点近い防御率に終わった。
2年目の昨年は開幕からローテーション入り。連勝と幸先のいいスタートだったがその後5連敗。完封も記録したが、5月後半からはリリーフに廻るようになった。4勝を挙げたものの、前年に比べると幾分印象の弱いシーズンに。
先発に廻ってもシーズン中盤に調子を落としてしまったのは少し考え物。こうなると無理しない範囲でのリリーフ起用のほうが向いていると見るべきだろうか。体力面の課題をまた残してしまったが、いい時の切れはかなりのもの。春先の調子を維持できれば。
両刀左腕、ジリ貧型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 大阪桐蔭高〜城西大 | ロッテ99ドラフト3位〜06途中、楽天06途中〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | ロッテ | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13 1/3 | 23 | 3 | 3 | 4 | 1 | 0 | 12 | 8.10 |
| 06 | 楽天 | 13 | 0 | 2 | 1 | 0 | 19 2/3 | 21 | 2 | 11 | 5 | 1 | 1 | 9 | 4.12 |
| 07 | 楽天 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 2/3 | 4 | 1 | 3 | 2 | 0 | 0 | 4 | 9.82 |
| 通算 | 9年 | 233 | 2 | 18 | 11 | 0 | 340 | 364 | 35 | 243 | 139 | 21 | 4 | 180 | 4.76 |
先発・中継ぎとどちらも可能な左腕。腕が長く、体に巻きつくように振るため、タイミングがややはかりにくいタイプ。それほど速さはないが、奪三振もなかなか多めの投手。
00年4勝を挙げ一躍名を売ると、翌年も登板数を増やして2勝。ただこの年は先発入りを期待されていたため、首脳陣からは伸び悩みと映った。02年、前年の反省からか工藤と自主トレをともにし、プロとしての心がまえを学んだ。その結果からか登板数は倍になり、4勝をマーク。自主トレ効果は確かにあった。
翌年も続けて50試合以上の登板を果たし、内容も多少悪化した程度だったが、04年は思わぬ大不振。開幕から全く波に乗れず、7点前後の防御率と散々。せっかく掴んだ信頼を一気に手放してしまった。05年も不調は脱せず、登板機会も激減でほとんど二軍暮らし。
いいスライダーを持っており、好調時には相手を寄せ付けないピッチングもできる。しかし精神的に弱いというか、厳しいところを攻めきれない詰めの甘さがどうも消えない。何でもできるがその分どっち付かずという印象も。
06年開幕後に楽天へトレード。昇格即登板で2年ぶりの勝ち星を挙げ、6月には先発勝利など久々に持ち直した。ただ好調は続かず、後半は二軍暮らし。昨年はわずか3試合の登板、内2試合で失点と結果を残せず、ほぼ一年二軍暮らし。全く戦力にならなかった。
04年以降の落ち込みがどうにも止まらない。二軍では2完封を含むチームトップの8勝を挙げたが、年齢的に手放しで喜べる立場ではない。投手陣の層が徐々に厚くなっている状況で、今季は背水のシーズンとなりそう。崖っぷち。
ドラ1左腕、先発失格型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 光星学院高〜東北福祉大 | 楽天06ドラフト(大・社)1巡〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 06 | 楽天 | 10 | 0 | 0 | 8 | 0 | 31 2/3 | 45 | 6 | 21 | 21 | 2 | 0 | 27 | 7.67 |
| 07 | 楽天 | 19 | 0 | 1 | 6 | 0 | 45 | 49 | 8 | 26 | 19 | 2 | 3 | 25 | 5.00 |
| 通算 | 2年 | 29 | 0 | 1 | 14 | 0 | 76 2/3 | 94 | 14 | 47 | 40 | 4 | 3 | 52 | 6.10 |
ずっしりした体型の左腕投手。高校時代は3年夏に甲子園ベスト8、大学では福田(巨)と同期で、ドラフト1巡でプロ入り。
発展途上のチームにあって、当然期待は即戦力。しかし1年目は散々な結果に終わった。10試合中8度先発登板したが、5回まで持ったのが3度で後はいずれも早期KO。被安打も四球も多く防御率はボロボロで、リーグワーストとなる新人開幕8連敗という不名誉な結果しか残せなかった。汚名返上を期した2年目も先発KOを皮切りに3連敗、デビューからの連敗を11に伸ばしてしまった。その後5月にリリーフで待望のプロ初勝利を挙げたが、6月は先発でまた3連敗。オールスター前に二軍落ちしてしまった。
リリーフ時はそこまででもないのだが、どうにも酷いのが先発での内容。昨年5度の先発でも防御率9点台で全敗とボロボロ。力みすぎてしまうのか不安定極まりなく、早い回に呆気なく失点してしまう。先発登板の大半で序盤にゲームを壊してしまうのではどうにもならない。
結局昨年も後半は二軍で過ごし、結果を残せなかった。ピンチに粘れない精神面の脆さも気になるところ。もっと落ち着いて投球できるようにならないと。
台湾代表左腕、発展途上型 |
左投左打 | ||||||||||||||
| 楽天06〜 | |||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 06 | 楽天 | 5 | 0 | 0 | 2 | 0 | 27 | 22 | 4 | 9 | 13 | 3 | 1 | 13 | 4.33 |
| 07 | 楽天 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4.50 |
| 通算 | 2年 | 9 | 0 | 0 | 2 | 0 | 33 | 32 | 4 | 13 | 14 | 3 | 1 | 16 | 4.36 |
台湾から来日の外国人投手。まだ若いながら、母国では最多勝や防御率1位などすでに実績充分で、WBCにも代表入りした。以前から日本球界が触手を伸ばしていた逸材で、左のエースとなる事を期待されての入団。登録名は「インチェ」。
チームの期待は大きく、開幕2戦目に早くも先発。次の登板では勝ちはつかなかったものの8回を無失点とかなりの好投を見せた。その後も先発で投げ続けたが、4月下旬に故障離脱。初勝利を挙げられないうちに戦列を離れてしまった。
スピードのある速球派左腕という触れ込みだったが、ここまでの投球ではだいぶイメージが違って変化球主体のかわすスタイル。台湾では奪三振も多かったのだが、そういう面を見せていない。故障は不運だったがちょっと期待はずれという印象も。
昨年は序盤リリーフで3試合投げたが、その後は長期の二軍暮らし。シーズン終了直前に久々登板したが打ち込まれ、結局未勝利のまま2年目も終わってしまった。台湾時代のチームメイトで「雙林」と並び称された林恩宇ともども全く戦力にならなかった。
さすがに外国人でこの成績は寂しすぎる。二軍でも5点台の防御率と内容悪く、期待値も随分下がってしまった。このままでは苦しいと言わざるを得ないが…。何とかかつての名声の片鱗を見せてほしいところ。
剛球派、力任せ型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 横浜02〜03、中日04〜06、楽天07途中〜 | |||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 中日 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 13 | 12 | 2 | 16 | 9 | 1 | 1 | 7 | 4.85 |
| 06 | 中日 | 4 | 0 | 2 | 2 | 0 | 18 1/3 | 19 | 1 | 13 | 2 | 1 | 2 | 8 | 3.93 |
| 07 | 楽天 | 11 | 0 | 2 | 4 | 0 | 55 2/3 | 56 | 6 | 40 | 22 | 5 | 7 | 31 | 5.01 |
| 通算 | 6年 | 85 | 7 | 28 | 30 | 0 | 483 1/3 | 481 | 45 | 386 | 140 | 27 | 24 | 217 | 4.04 |
身体能力の高さを感じさせる先発型右腕。テスト入団の投手で、技術は未熟なもののボールの力は相当なもの。好調時には手がつけられない投球を見せる。
野手投げに近いような荒削りなフォームだが、体のバネが強く力感は非常に高い。球威は十二分で、ストレートの球速は平均にならしても140km台後半を記録する。当初は本当に力だけの投手だったが、日本でスライダーを習得。投球の幅が広がった。
02年、開幕一軍は果たしたものの技術の未熟さはいかんともしがたく、当初は低迷。しかし夏場以降に急成長を見せ先発で活躍を見せた。その勢いを駆って03年は開幕からローテーションに座り、チームが低迷する中先発を守り通した。8勝止まりで防御率4点台後半ではあったが、素質の高さは実証。
しかし安定感のなさを嫌われてか、横浜を戦力外に。これだけの投手を放っておくはずもなく、同一リーグの中日が獲得。育ての親ともいえる森投手コーチとともに移籍し、優勝へ大きな戦力となった。前半こそ相変わらず不安定だったものの、後半、特に夏場は非常に安定。念願の二桁勝利に到達し、負け数はわずかに5。広島戦には6勝無敗と無類の強さを見せ、古巣横浜相手にも2戦2勝としっかり恩返しを果たした。
大きく生まれ変わり、横浜が手放したことが改めて信じられない出来だった。しかしこれ以降故障に泣くことに。05年は肩痛で開幕出遅れ、復帰後肘を痛めと故障続き。これが尾を引いたか翌年も序盤の登板だけで二軍落ちし、8月に早くも解雇されてしまった。
しばらく離れていたが、昨年途中楽天にテスト入団し日本球界復帰。先発として2勝を挙げた。5点台の防御率で成績は微妙だったが、実績と復調途上であることを期待されて今季も残留。活躍期からちょっと時間が経ってしまったが、はまればなかなか面白い存在。ただ粗っぽさも相変わらずなので安定感はあまり期待しないほうがいいかもしれない。
サイドスロー、中継ぎ型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 桐蔭学園高〜駒大〜トヨタ自動車 | 中日04ドラフト7巡〜06、楽天07〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 中日 | 23 | 0 | 1 | 1 | 0 | 28 2/3 | 26 | 5 | 26 | 7 | 3 | 2 | 11 | 3.45 |
| 06 | 中日 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 07 | 楽天 | 11 | 0 | 0 | 1 | 0 | 16 | 21 | 2 | 12 | 6 | 1 | 0 | 12 | 6.75 |
| 通算 | 4年 | 46 | 0 | 1 | 2 | 0 | 60 | 64 | 7 | 48 | 19 | 6 | 2 | 32 | 4.80 |
力のある速球とスライダー、シンカーを駆使するリリーフタイプの右腕。やや小柄な体格だが、力感あるフォームで投げ込む。
ドラフトでは下位指名だったが、キャンプから注目されて開幕一軍入り。1年目から一軍登板を果たした。05年は5月に一軍昇格すると9試合連続無失点など、交流戦期間中なかなかの好投。登板数を倍増させ、日本ハム戦で初勝利も記録。
勢いのいい投手で、追い込んでの勝負球を持っているのが強み。右打者にはなかなか打ちづらさのある投手で、好調なら重要な場面でも面白い。まだスタミナ不足で一軍定着はならなかったが、その目前まで迫った。
ただ06年は故障続きで二軍でも9試合しか投げられず、シーズン後には戦力外に。もちろん諦めるような年齢ではまだなく、トライアウトを経て昨年は楽天入り。ただ開幕一軍入りを果たすも先発登板で滅多打ちを食らい、そのまま長期二軍暮らしとぱっとしない成績に終わった。
それでも終盤再昇格後はそこそこの投球も見せ、若干の光明も見せた。故障以降色褪せた感が強いが、まだ巻き返しは可能。リリーフの一角に食い込みたい。
中継ぎ転向、一軍半型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 樹徳高〜日大〜東芝府中〜東芝 | ロッテ00ドラフト3位〜06、楽天07〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | ロッテ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 06 | ロッテ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 07 | 楽天 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 14 1/3 | 22 | 4 | 8 | 13 | 2 | 2 | 20 | 12.56 |
| 通算 | 8年 | 73 | 0 | 2 | 2 | 1 | 87 1/3 | 108 | 18 | 63 | 44 | 6 | 7 | 62 | 6.39 |
03年中継ぎで台頭を見せた投手。即戦力の期待を裏切り二軍を脱することができなかったが、ようやく実績を残した。
社会人からプロ入りも02年までは毎年登板数一桁。しかし03年は一気に35試合に登板と出番を増やした。変身の理由はシュートの確立。腕を下げることでこの球種の威力が増した。これまでは逃げ腰で煮え切らない印象だったが、自信がついたことで大胆に攻められるようになったのが大きい。もともと武器だったスライダーも活かせるようになった。
しかし04年はあまり登板機会なし。薮田の台頭で影が薄くなり、二軍でも状態が良くなかった。防御率は3点台でも内容はかなり悪く、これ以降は元の状態に逆戻り。2年間登板なく、昨年は楽天へ。
移籍を契機としたかったところだったが、久々の一軍登板もいいところが全くなかった。11試合登板で失点しなかったのが4試合では敗戦処理としても失格。いいように打ち込まれ、ボロボロの成績に終わった。
二軍で好成績でも一軍でここまで通用しないのではあまりに苦しい。今季34歳、もう片足が戦力外に突っ込んだような状態で、間違いなくラストチャンス。はっきりした結果を残せないと。
剛球右腕、逆転覚醒型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 明野高 | 中日97ドラフト1位〜04、楽天05〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | 楽天 | 30 | 0 | 1 | 2 | 0 | 42 | 39 | 8 | 46 | 25 | 0 | 5 | 21 | 4.50 |
| 06 | 楽天 | 22 | 0 | 0 | 2 | 0 | 27 1/3 | 30 | 6 | 27 | 19 | 3 | 2 | 26 | 8.56 |
| 07 | 楽天 | 30 | 0 | 3 | 1 | 16 | 31 | 20 | 0 | 27 | 13 | 1 | 1 | 2 | 0.58 |
| 通算 | 11年 | 153 | 0 | 8 | 13 | 16 | 208 | 191 | 30 | 181 | 128 | 15 | 14 | 121 | 5.23 |
昨年11年目にしてついに覚醒した剛球投手。伸び悩み続きで崖っぷちから大逆転で守護神に。
ドラフト1位で入団し、4年目の00年2勝。いよいよ期待の大器が台頭したかと思われたが、翌年はわずか4試合登板に終わり足踏み。その後も毎年期待されながら応えられず。登板数はあるものの内容的にはいまいちで、あまり進歩のあとが感じられなかった。
力感あるフォームはかつて中日に在籍した宣銅烈そっくり。球威抜群なところも似ているのだが、それ以外の点がかなり不足していた。制球も甘く、変化球にも特徴なく、「ただ速いだけ」の投手のまま中堅の年齢に。
04年はわずか2試合と全く冴えない成績に終わり、05年は楽天に移籍。ポテンシャルの高さから抑えにと期待を集めたが、良かったのは開幕直後だけで重要な場面を任せるまでには至らなかった。それでもスピードの魅力は強く、06年就任した野村監督も抑え候補に指名。しかしやっぱり結果が出せず、しかも前年よりも内容が悪くなってしまった。8点台の防御率では敗戦処理としても失格。
さすがにこうも期待を裏切り続けては厳しく、昨年は前半ずっと二軍暮らし。いよいよここまでかと思われたが、後半別人のような快進撃が始まった。7月に昇格すると、オールスター後にプロ初セーブを記録。これ以降は故障した福盛に代わって抑えに定着し、3ヶ月未満で16セーブを挙げる活躍を見せた。その投球内容もこれまでからは想像もつかないもので、昇格から13試合連続無失点、30試合登板で失点わずか3という抜群の出来。磐石の守護神へ定着し、大きな戦力となった。
これまでは精神的な脆さが大成を阻んできたが、ついに壁を突破したようだ。こういうタイプは成功サイクルに入ると恐るべき勢いを見せる。元来の能力は幾人もの監督が期待したほどのもの。非常に時間はかかったが、昨年を大きな自信に更なる飛躍を期待したい。
伸び悩み右腕、荒削り型 |
右投右打 | ||||||||||||||
| 熊本工高 | ダイエー/ソフトバンク96ドラフト2位〜06途中、楽天06途中〜 | ||||||||||||||
| 年度 | 球団 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | 自責点 | 防御率 |
| 05 | ソフトバンク | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 2/3 | 15 | 0 | 7 | 3 | 0 | 0 | 5 | 3.86 |
| 06 | 楽天 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 07 | 楽天 | 33 | 0 | 2 | 1 | 1 | 32 1/3 | 36 | 3 | 20 | 16 | 8 | 1 | 22 | 6.12 |
| 通算 | 12年 | 73 | 0 | 2 | 6 | 1 | 101 2/3 | 120 | 7 | 60 | 44 | 12 | 4 | 63 | 5.58 |
昨年12年目にしてプロ初勝利を挙げた投手。ドラフトでは斉藤和巳と同期の2位指名、期待は同様に受けていた。
ストレートは速く、150kmを記録したこともある。ボールに力はあるのだが、制球があまりに大雑把。また勝負球となる変化球に乏しく、球威があるといってもボールによってばらつきが大きい。ムラのある投球は成績にも反映されて、02年に少し良かった以外はほとんど二軍暮らし。時たま一軍には顔を出すが、とても定着には至らない。
二軍を脱することができないまま10年が経過し、06年途中に楽天へトレード。しかし二軍での内容が悪く、7年ぶりに一軍昇格なし。同じく途中に移籍してきた牧野が働いたのとは対照的な結果に終わった。
もう完全に後がない状態だったが、開幕一軍入りを果たした昨年は序盤リリーフで活躍。二番手登板で待望のプロ初勝利を手にした。12年目での記録は史上2番目という記録。さらにこの月はプロ初セーブも記録。4月末までに16試合登板とフル回転。
しかしこの勢いも持続はしなかった。5月に2勝目を挙げた辺りから4試合連続失点など捉まり始め、6月前半に二軍落ち。その後故障もあり、8月再昇格も5試合投げて降格。自己ベストのシーズンではあったが、5月末までに25試合に投げながらその後はしぼんでしまった。防御率もみるみる悪化して最終的には6点台に。
やっと何かを掴んだかと思えたが、一度止まると脆かった。崖っぷちで踏みとどまったとはいえ信頼を掴んだとは言いがたい状態。依然粗っぽい面は強く、この四球の多さは僅差では怖い。竜頭蛇尾に終わったが、ともあれ一軍実績は残した。今度は技術面を向上させたい。