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中日ドラゴンズ

 0 金剛 弘樹

フォーク投手、一軍半型

右投右打
帝京高〜立正大〜朝日生命〜日本通運 中日05ドラフト9巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 9 0 0 0 0 11 14 4 6 7 1 2 11 9.00
06 中日 - - - - - - - - - - - - - -
07 中日 4 0 0 0 0 2 2/3 5 0 3 2 0 2 2 6.75
08 中日 8 0 0 0 0 9 12 0 9 5 0 1 6 6.00
通算 4年 21 0 0 0 0 22 2/3 31 4 18 14 1 5 19 7.54
成績は7/31現在

なかなか浮上できない一軍半の右腕。入団以来一軍にそれなりに顔を出してはいるものの、ここまで結果を残せていない。
アマチュア時代は何度かドラフト候補に名前の挙がった存在。かなり下位の指名だったがプロ入りを果たした。1年目から一軍登板を果たしたが、粗っぽい投球で結果は残せず。
フォークを絶対の武器にする投手で、タイプとしてはリリーフ向き。ただ投球全体がかなり未熟で、一軍には一歩も二歩も足りない印象。こういうタイプらしく暴投も非常に多い。
昨年ウエスタンのセーブ王を獲得したが、今季一軍登板も傾向は変わらず。二軍では圧倒的だが一軍では力不足という厄介な立場となっている。4年目とはいえ今季29歳であまり後はない年齢。そろそろエレベーター状態は脱しないと厳しい。

11 川上 憲伸

力投エース、気合型

右投右打 新人王(98)、最多勝(04,06)、MVP(04)、ベストナイン(04,06)、Gグラブ(04,07)、沢村賞(04)、最多奪三振(06)
徳島商高〜明大 中日98ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 25 3 11 8 0 180 1/3 186 20 138 28 4 1 75 3.74
06 中日 29 6 17 7 0 215 166 22 194 39 5 3 60 2.51
07 中日 26 0 12 8 0 167 1/3 175 18 145 23 6 1 66 3.55
通算 10年 237 28 103 67 1 1525 1444 158 1216 326 37 22 557 3.29

中日投手陣の象徴とも言える先発の大黒柱。気合みなぎる投球とともに、球界一のカットボールの使い手と言われ、02年にはノーヒットノーランも記録した実力者。
ルーキーイヤーにいきなり14勝を挙げ、大学時代からライバルだった高橋由(巨)を抑えて新人王。しかしその後低迷。故障もあって、00年は2勝止まりで終わるなど歯がゆいシーズンが続いた。ややジリ貧気味だったが、02年カットボールを引っさげて完全復活。投球の幅が一気に広がり、防御率タイトルを最後まで争う安定感で4年ぶりの二桁勝利。翌年は故障でシーズンをほとんど棒に振ってしまったが、04年は開幕から鬱憤を晴らすかのように好調。自己最多の17勝を挙げ、堂々の最多勝獲得。大黒柱としてチームを牽引し、優勝に大きく貢献。MVPに沢村賞と最高のシーズンを送った。
メチャクチャ速いという訳ではないが、スピードは充分に速球派のレベル。ぐいぐいと向かっていく強気の投球が売りで、球速より球威のタイプ。プロ入り当初はバリエーションが少なく不調時をしのぐのが苦しかった。しかし今は球種も増え、安定した制球力などバランスの取れたハイレベルの投手。
05年はオールスターまでに9勝を挙げながら、8月以降1勝と大失速。しかし06年は前年以上の猛ダッシュを見せ、オールスター時点で1点台の防御率に10勝。通年で自己最多タイの17勝を挙げ、2度目の最多勝に輝いた。初の奪三振タイトルも手にし、エースとしてチームを優勝奪回に導く活躍。
もう99〜01年の姿ではなく、紛れもない不動のエース。昨年も先発の中心としてチームを引っ張った。前半調子が悪く06年ほどの勢いはなかったものの、4年連続の二桁勝利。相変わらずの安定感で君臨。
かつてほどではないものの、依然として隔年ペースは続いている。ただ悪くとも10勝以上で、その振幅は非常に小さくなった。順番で行けば今季はタイトルを争うほどの好調年のはず。今や日本を代表する先発右腕。通算100勝は通過点。

13 岩瀬 仁紀

鉄壁左腕、守護神型

左投左打 最優秀中継ぎ(99,00,03)、最多セーブ(05,06)
西尾東高〜愛知大〜NTT東海 中日99ドラフト2位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 60 0 1 2 46 57 1/3 51 0 52 8 2 1 12 1.88
06 中日 56 0 2 2 40 55 1/3 40 3 44 8 0 0 8 1.30
07 中日 61 0 2 4 43 59 53 3 50 9 0 0 16 2.44
通算 9年 531 0 44 25 157 576 2/3 466 24 534 132 15 9 126 1.97

実績・実力ともに、球界一と言われるリリーフ左腕。絶対の武器であるスライダーで打者を牛耳り、入団からここまで常に50試合以上登板という鉄腕。ドラゴンズ投手陣を支える重要な存在で、紛れもない守護神。
1年目の99年からリーグトップの65試合登板で10勝、というのだから恐ろしい。即戦力という言葉すら安っぽく感じさせるほどの存在感で、チーム優勝の原動力にもなった。20勝の上原がいなければ新人王は間違いなかったはずで、個人的にはMVPでもおかしくないくらいの存在感があった。疲れを懸念する周囲の不安を吹き飛ばすように翌年もリリーフで10勝。接戦に非常に強く、重要度では1イニング限定のクローザー以上の存在だった。3度の中継ぎタイトルに輝き、日本代表にも文句なしの選出。
スリークォーターで低いところから腕が出てくるため、スライダーは真横にゾーンを横切るような球筋。左打者にはもちろん、右打者にも鋭く食い込んで捉えづらい球種で、スピードも充分にある。昨今主流の、言うなればよくいるタイプではあるのだが、滅多に高めに浮かない制球力も含めてすべての面でハイレベル。このタイプの完成形といっても過言ではない。
長年セットアッパーを務め、大塚が抜けた04年からストッパーに廻った。この年序盤は疲労からかスライダーがあまり切れず、これまでになく打ち込まれる場面が目立った。さすがの岩瀬も…と思わせたが、それでも不調は前半だけ。わずかな期間で持ち直し、後半は非常に安定。05年は開幕から万全で、絶対の守護神として君臨。98年の佐々木(横)を抜いて、シーズン最多セーブの新記録を樹立した。被本塁打0というのも凄まじい。
過去にも01年に若干安定を欠いたが、翌年すぐに神がかり的な投球を見せた。不調が長引かない、引きずらないのはリリーフとして理想的。06年も圧倒的な安定感で優勝に貢献、昨年も7月にちょっと打ち込まれて防御率は悪くなったが、前人未到の3年連続40セーブを達成。いまや日本一のクローザーと思える存在に。
入団から9年連続50試合以上登板、これだけ投げて通算防御率は2点未満。故障らしい故障をしていないというのも凄まじい。これだけの投手の代わりはそうはいないだろう。滅多に見られないが、打力もかなり高い。

14 朝倉 健太

エース候補、復活型

右投右打
東邦高 中日00ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 16 2 5 7 0 98 1/3 123 4 65 40 2 4 43 3.94
06 中日 25 2 13 6 0 154 2/3 155 12 107 33 3 6 48 2.79
07 中日 29 3 12 7 0 171 2/3 173 9 105 50 4 5 64 3.36
通算 8年 145 15 45 44 0 774 2/3 852 56 527 264 18 34 320 3.72

いまや中日の主力投手となった快速右腕。高校時代には岡本(元阪神)との二枚看板で甲子園でも活躍しドラフト1位指名でプロ入り。
「将来のエース」という球団の期待は非常に高く、入団1年目から一軍登板を経験。制球の粗っぽさでなかなか勝てなかったが、3年目の02年に開花。野口が離脱して手薄になった先発陣に割って入り、初勝利はおろか一気に二桁勝利を記録。11敗は喫したものの、200イニングで防御率は2点台と安定し、次世代のエース誕生と大いに期待された。走者なしの場面でもクィックで投げ込む「すり足投法」も話題を呼んだ。
しかし、翌年肘を故障してから、ちょっと足踏み。03年は前年の疲労からか滅多打ちが続き、再調整で二軍落ちするとまもなく故障発覚。ほぼ一年を棒に振る重症で、これは大きな痛手となった。04年5月に戦列復帰したものの、登板数少なめで3勝。復活を期待された05年ももうひとつで、輝きを取り戻すまでには至らず。
150km級のスピードとフォークが武器の本格派。故障を経てフォームは変わったが、投球スタイルは変わってはいない。ただこれまではちょっと出入りが激しく、好不調の差が大きかった。打たれだすと止まらない傾向がなかなか数字が伸びなかった要因。
しかし復帰3年目となった06年は一気に素質開花。当初はリリーフでスタートも5月からローテーション復帰。以前とは比べ物にならない安定感を見せ、常に2点台の防御率を維持。4年ぶりの二桁勝利は自己最多の13勝。エース川上に次ぐ存在として大きく飛躍を遂げた。昨年も主力投手としての立場は揺るがず、7,8月の夏場に7勝を稼ぐ活躍で2年連続の二桁勝利。もはやすっかり安定戦力となった。
シュートを習得したことで投球の幅が広がり、以前の粗っぽさは完全に影を潜めた。まだ26歳の若さで、今後長期にわたってチームを支えるべき存在。

16 佐藤 充

長身右腕、新星急落型

右投右打
坂戸西高〜日体大〜日本生命 中日04ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 3 0 1 1 0 16 17 2 11 6 0 1 10 5.63
06 中日 19 6 9 4 0 129 134 9 83 24 4 1 38 2.65
07 中日 1 0 0 1 0 4 1/3 6 1 1 2 0 1 2 4.15
通算 4年 25 6 10 6 0 153 1/3 159 14 101 32 4 3 52 3.05

身長190cmの長身投手。社会人から入団もここまでほとんど実績を残せずにきたが、06年投手陣の新星として大ブレイク。
長身からの速球にスライダーとフォークが武器。2年目の05年プロ初勝利を挙げたが、投手陣の入れ替えが激しく、6人もの新人投手がいたこともあってあまり脚光を浴びなかった。肘の不安もあって二軍での登板数も少なかった。
しかし06年は急上昇。開幕は二軍だったが、2完封3勝と絶好調。中田の故障で5月に一軍昇格すると即先発のチャンスを貰った。最初の2試合は勝敗はつかなかったが、8回無失点で勝ち投手になったオリックス戦から快進撃が始まった。次の登板でプロ初完封を飾り、球団タイ記録となる5試合連続完投勝利を記録。内2回が完封という素晴らしい内容で、6月の月間MVPを受賞。その後連勝は8まで伸ばし、1点台の防御率と圧倒的な内容。中田の穴を感じさせないどころか、それ以上の存在感を見せた。
ただ8月に連勝が止まるとそこから急失速。これ以降5点台の防御率で1勝しか上積みできず、最後は3連敗でシーズン終了。確実と思われた二桁も新人王も届かずに終わってしまった。これが尾を引いたか昨年は一転して二軍暮らしに逆戻り。4月末の先発登板が唯一の一軍マウンドで、二軍でも5点台後半の防御率と冴えない成績に終始。大きく後退の一年となってしまった。
中田の離脱でチャンスを掴み台頭したが、中田が復帰すると姿を消してしまった。06年を踏まえて大きく飛躍したかったところだったが。今季はまた出直し。実績の割に今季で30歳と年齢が高いので、足踏みを続ける余裕はない。

18 中里 篤史

遅れてきた大器、快速球型

右投左打
春日部共栄高 中日01ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 2 0 1 1 0 4 3 1 3 2 0 0 2 4.50
06 中日 13 0 1 0 0 10 9 1 14 7 1 0 4 3.60
07 中日 - - - - - - - - - - - - - -
通算 7年 17 0 2 2 0 23 24 2 22 14 1 1 12 4.70

ドラフト1位で入団しながら故障に苦しんできた若手右腕。ようやく故障癒え、一軍が見えてきた期待の投手。
甲子園には届かずも、高校屈指の本格派として大いに期待されてのプロ入り。1年目に2度の先発登板で一軍デビューを果たした。しかし2年目のキャンプ中に階段から転倒し右肩脱臼の重傷。ここから長い苦難が始まった。一時は投手生命を危ぶまれるほどで、野手転向や引退という噂が流れたほど。それでもリハビリを続け回復の兆しが見えていたが、03年オフのトレーニング中にまた右肩を負傷。3年間実戦マウンドから遠ざかるという試練が続いた。
悪夢のようなプロ生活だったが、05年ようやく復帰への道が開けた。4年ぶりの実戦マウンドに上がり、終盤には一軍にも登場。二番手として1イニングを抑えプロ初勝利を挙げた。そして06年は8月に一軍登録、以降リリーフで13試合に投げ、日本シリーズにも登板。今度こそステップを踏みつつある。
高校時代からセンスの高さは評判で、特に肘の柔らかさは特筆もの。再三の故障で心配されたが、復帰後150km前後の伸びのある速球を投げ込み、改めてその素質の高さを印象付けた。速球一本で勝負できるほどの威力がある。
一時70番と大きくなった背番号が、投げられるようになっただけで18番になったことからも期待の高さがうかがえる。ただ昨年は一軍登板なしと足踏み。年齢的にもそろそろ勝負をかけたい頃合で、今季こそ台頭が望まれる。

19 吉見 一起

突如覚醒、バランス型

右投右打
金光大阪高〜トヨタ自動車 中日06希望枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 中日 4 0 1 0 0 13 1/3 10 1 10 3 0 0 4 2.70
07 中日 5 0 0 1 0 14 2/3 25 5 14 7 0 1 12 7.36
08 中日 29 2 8 3 0 82 2/3 83 7 54 20 4 1 29 3.16
通算 3年 38 2 9 4 0 110 2/3 118 13 78 30 4 2 45 3.66
成績は7/31現在

3年目の今季突然の活躍で主力に台頭してきた投手。特に序盤は軸となる働きを見せた。
社会人で評価を上げて希望枠入団。ただ肘の手術を経たこともあって即戦力とはいかなかった。それでも終盤に先発でプロ初勝利を記録。期待された2年目だったが、散々に打ち込まれて結果を残せず。シーズンの大半を二軍で過ごすこととなった。
過去2年で9試合しか投げていなかった投手だが、今季はオープン戦無失点投球で開幕一軍入り。先発して2連続完封の快投を見せ、開幕から24イニング連続無失点で大いに脚光を浴びた。さらに進撃は続き先発5連勝、交流戦からリリーフに廻ってさらに3連勝、6月末まで無傷の開幕8連勝を記録。
充分なスピードに豊富な球種を持つバランス型の投手。三振をガンガン取るというタイプではないが、重心の低い安定感のあるフォームで非常に丁寧なピッチングをするという印象。
先発で快進撃、リリーフでも3勝10ホールドと圧倒的な活躍を見せていたが、7月に入ると急失速。立て続けに炎上し、久々先発すると大量失点で早期KO。自責点29のうち半分以上の16が7月に喫したもので、一気に防御率も悪化し二軍落ち。さらに右肩故障で離脱ということに。
ほとんど実績のなかった投手がいきなり先発にリリーフにのフル回転はさすがに酷で、これはやはり便利使いしすぎたと見るべきか。リリーフが薄いというチーム事情もあったのは確かだが…。復帰は早そうという話だが、あまり焦らないほうがいいのでは。

20 中田 賢一

エース候補、先発型

右投右打
八幡高〜北九州市大 中日05ドラフト2巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 15 0 8 3 0 86 2/3 81 7 60 30 6 2 35 3.63
06 中日 20 1 7 4 1 112 2/3 106 16 111 36 2 3 49 3.91
07 中日 28 3 14 8 0 170 1/3 158 14 177 81 6 13 68 3.59
通算 3年 63 4 29 15 1 369 2/3 345 37 348 147 14 18 152 3.70

05年新人にして、後半のチームを一身に支えた先発右腕。即戦力の名に恥じぬ活躍を見せ、一躍次のエース候補に名乗りを挙げた。
高校時代は全くの無名も、大学で成長を見せてドラフト2巡指名。即戦力として開幕ローテーションに名を連ねた。2度目の登板で初勝利をマーク。ただ前半はかなり苦しみ、6点台の防御率で5月には二軍落ち。期待を裏切ったかと思われたが、8月中旬に一軍復帰し、そこから快進撃開始。復帰先発となった横浜戦で7回零封すると、なんとそこから先発6連勝。内容も充実したもので、ちょうどこの時期川上が不調だったこともあって、最も頼りになる先発投手と変貌した。後半の防御率は1点台。前半とは別人のような投球で大きな戦力に。
150kmの速球を持ち、球種も多彩。力強さを感じさせ、フォークで三振を狙える投手。
2年目は前半故障で二ヶ月離脱。ちょっと足踏みしてしまったが、昨年復活。シーズン通してローテーションを維持し、自身初の二桁達成、チームトップの14勝を挙げた。ただ一方で暴投・四球がリーグワースト。ボール先行の苦しい投球で、粗っぽさが目立った。しかしポストシーズンは別人のような安定感で連続快投。チーム53年ぶりの日本一に大きな貢献を果たし、改めて存在感を見せた。
シーズン中投球が大雑把だった感はあるが、やはり能力は高い。背番号20はチームにとってのエース番号で、間違いなく次期中心投手。奪三振タイトルも狙える。

21 チェン・ウェイン(陳偉殷)

速球左腕、覚醒型

左投左打
中日04(07育成枠)〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 10 0 0 0 1 19 1/3 29 3 20 6 0 2 13 6.05
06 中日 - - - - - - - - - - - - - -
07 中日 (- - - - - - - - - - - - - -*育成枠)
08 中日 31 0 4 4 0 67 1/3 58 2 63 20 1 5 20 2.67
通算 5年 41 0 4 4 1 86 2/3 87 5 83 26 1 7 33 3.43
成績は7/31現在

150kmの速球を誇る、台湾出身の左腕。一度は育成登録になるなど波乱のキャリアを送っていたが、故障癒えた今季一気に台頭。
04年に18歳で来日。台湾国立体育学院に在学中という異例の身分でのプロ入りだった。この年のアテネ五輪に台湾代表として選ばれ、2年目には一軍登板、プロ初セーブも記録。順調に来ていたが、しかし06年オフに肘を故障してしまい、昨年は育成枠に。
それでもポテンシャルは非常に高く、リハビリ終えた今季は再び支配下登録。のみならず新戦力として注目され、開幕一軍入りも勝ち取った。緊急登板だった3年ぶりの一軍登板でプロ初勝利。以降完全に一軍定着を果たし、大きな戦力として台頭してきた。
左腕最速クラスの速球に加えて100km台の大きなカーブを持ち、かつての今中を髣髴とさせるという評も。序盤2度の先発は勝てなかったものの、リリーフとしてチームトップのホールドを記録する活躍。7月には再度先発に廻り、2勝を挙げる結果。故障明けの実質初めての一軍ながら主力としての働きを見せた。四球が多くないのも好印象。
入団から5年間、背番号が毎年変わっているのがこの選手の異質な球歴を象徴している。北京五輪の台湾代表にも選出。フル回転している疲労が心配だが、まだ若く先が楽しみな存在。左打ちということになっているが実際はスイッチヒッターだとか。

23 鈴木 義広

サイド速球派、変則型

右投右打
多度津工高〜中部大 中日05ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 47 0 5 3 0 68 1/3 62 5 46 28 3 1 27 3.56
06 中日 46 0 1 0 1 53 45 2 54 15 7 0 10 1.70
07 中日 30 0 1 1 0 30 2/3 19 3 31 14 2 0 12 3.52
通算 3年 123 0 7 4 1 152 126 10 131 57 12 1 49 2.90

身長188cmの大型サイドスロー投手。変則フォームで、しかもスピードがかなりあるタイプ。1年目から活躍し、リリーフの一角に食い込んだ。
なんと言っても特徴的なのはそのフォーム。腕が長いだけでもかなりの武器だが、その使い方が独特。手首も変則的な使い方をし、一見しただけでも強烈な印象を残す。球威も充分でなかなか打ちづらそうな球筋。
ドラフト下位入団ながら評価は高く、新人ながら堂々の開幕一軍入り。前半はややムラがあったが、オールスター以降31試合に登板して防御率1点台と安定。40試合以上の登板を果たした。2年目の06年は開幕から11試合連続無失点と快調なスタート。さらに安定感を増した投球で2年連続40試合以上登板。すっかり主力に収まった。
浮き上がってくる球筋で、やや荒れ気味の制球も打者に恐怖感を抱かせる。昨年は少し浮き沈みが激しく登板数が減ったが、終盤9月以降は14試合登板とフル回転。四球が増えたことで防御率も落ちたが、被打率は1割台と打たせなかった。
好調時の安定感は岡本よりも上で、奪三振率の高さも魅力。セットアッパーも充分こなせる力はある。四球率は06年並みの数字に戻したいところ。

29 山井 大介

スライダー自信、一進一退型

右投右打
神戸弘陵高〜奈良産大〜河合楽器 中日02ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 27 0 3 5 1 106 2/3 102 14 90 31 5 3 49 4.13
06 中日 - - - - - - - - - - - - - -
07 中日 14 1 6 4 0 83 75 6 56 32 1 1 31 3.36
通算 6年 84 2 17 13 1 307 309 31 248 114 13 13 130 3.81

スライダーの切れの良さに特徴のある速球派右腕。過去にも何度か脚光を浴びた先発候補。
所属していた河合楽器の休部で、規定より一年早い特例でのプロ入り。本来ならもっと高い順位でおかしくない選手と言われた。1年目は即戦力の期待通り6勝をマーク。特に後半は完全にローテーションに定着し、強気の投球で好成績を収めた。しかしリーグワーストの暴投を記録するなど技術は荒削り。2年目の03年は完全に出遅れてしまい、一軍先発陣の足並みが乱れてもお呼びすらかからずに終わってしまった。04年も前半は二軍暮らしと低迷していたが、後半谷間で先発した試合で誰もが驚く完封劇。「じゃんけんで先発し完封(実際は違ったようだが)」と話題になった。そのまま最後まで一軍に残り、日本シリーズでも6回零封で勝利投手に。再び先発候補として台頭。
もともとボールの威力は持っており、ローテーション定着しておかしくない投手。なのだが、どうもムラが強く安定しない。翌年は開幕から先発で投げたが、ここでまた大きく期待を裏切った。前半12試合先発して6点近い防御率に1勝5敗とさっぱり。その後持ち直したが期待外れのシーズンとなった。06年は肩の故障で一年を棒に振ることに。
復帰したのは昨年7月。ここでまた脚光を浴びる活躍を見せた。後半ローテーション入りして優勝争いのライバル巨人戦3勝を含む6勝。それ以上に話題となったのが日本シリーズでの快投。日本一に王手のかかった試合で先発し、8回まで完全投球。一人の走者も許さぬまま9回岩瀬にマウンドを譲り、史上初の2投手リレーによる完全試合日本一を演出した。
大いに物議を醸した投手リレーだがそれはともかくとして、ここまで常に活躍がシーズン後半に集中している。年間で安定しないとも言えるのだが、昨秋のパフォーマンスでそろそろ完全脱皮といきたいところ。まともならば二桁は充分狙える投手、今季こそ一進一退を打ち止めとしたい。

33 平井 正史

豪腕復活、移籍再生型

右投右打 新人王(95)、最優秀救援(95)、最優秀勝率(95)
宇和島東高 オリックス94ドラフト1位〜02、中日03〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 55 0 4 4 1 54 51 6 46 16 3 2 23 3.83
06 中日 57 0 5 3 0 63 51 5 44 16 1 1 16 2.29
07 中日 45 0 4 2 0 41 35 5 30 10 1 1 15 3.29
通算 14年 404 3 59 38 40 692 647 64 518 180 23 14 252 3.28

高卒2年目の95年に抑えとして大活躍した剛球右腕。優勝に大きく貢献し、新人王、最優秀救援を獲得。一気に上り詰めたが、その後長い不調に陥った。
とにかく95年の活躍は圧巻。150kmの速球を武器に力でねじ伏せ、15勝27セーブの大活躍。セーブ数リーグトップに加えて、チームの勝ち頭であり最多勝のグロスとは1勝差であった。MVPでもおかしくないほどの働きだったが、やはりこれはオーバーワークだったのか、翌年途中に故障。ここから長い苦難が始まることになる。復帰に時間がかかり、97年に先発にチャレンジするも失敗。全力投球が持ち味だった投手が先発で持ち味を殺し、また故障明けの不安から腕が振れず。完全に自分を見失い、フォームまで壊してしまった。
98年に6勝を挙げて以降、4年間勝ち星なし。度重なる故障と長引く不調に02年限りでついに放出。いよいよ選手生命のかかった状況となったが、かつての恩師・山田監督の中日へ移籍で復活を果たした。
03年は先発陣が次々リタイアする中しぶとくローテーションを守り続け、久々にフルシーズン活躍。前半こそやや不安定だったが、山田監督の解任が発表されて以降怒涛の5連勝で8年ぶりの二桁勝利達成。カムバック賞は当然の大復活となった。
かつてはなんとも不器用な投手だったが、ようやく一皮むけた印象。04年も前半こそもう一つだったが、リリーフに廻った後半は獅子奮迅の働き。岩瀬不在の8月は抑えも務め、6年ぶりのセーブも記録。一時かなり落ち込んでいた球速も甦り、完全に輝きを取り戻した。
近年はリリーフ専念。セットアッパーの一人として活躍し、特に06年はチームトップのホールドを記録した。昨年は肩を痛めて開幕に出遅れてしまったが、復帰後は変わらず主力リリーフとして働いた。
岡本が人的補償で去り、今季はセットアッパー一番手が有力。二年続けて夏場に不安定なところを見せているのが少し気になるが、実績・能力は充分。故障には注意したい。

34 山本昌 (山本 昌広)

ベテラン技巧派、大投手型

左投左打 最優秀防御率(93)、最多勝(93,94,97)、沢村賞(94)、ベストナイン(94,97)、最多奪三振(97)
日大藤沢高 中日84ドラフト5位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 22 0 7 8 0 116 137 12 69 31 8 2 63 4.89
06 中日 27 3 11 7 1 170 2/3 147 11 124 36 6 2 63 3.32
07 中日 19 1 2 10 0 108 1/3 124 13 71 27 4 0 61 5.07
通算 24年 510 76 193 148 5 2987 2850 307 2094 764 60 37 1124 3.39

プロ生活23年を数える大ベテラン左腕。数々のタイトルに輝き、90年台以降のチームを支え続けてきたエース。40歳を越えた今も先発で投げる大投手。
ドラフト下位ながら期待は大きく、米マイナー留学で一本立ちした。88年、優勝争いするチームが終盤の秘密兵器として急遽アメリカから呼び戻し、この年後半だけで5勝負けなし、防御率1点未満の素晴らしい成績。これをステップに主力投手となり、翌年からローテーション入り。90年に初の二桁勝利を挙げると、92年から3年連続二桁勝利、93,94年は連続最多勝でエースとして君臨。その後故障で一時躓いたが、97年に18勝で最多勝、リーグ2位の防御率に最多奪三振と華麗に大復活。その後は派手に大勝ちすることはなくなったが、中心投手として着々と実績を積み上げた。
傍目からはぎこちなく映る、カクカクとした変則的なフォームから、繰り出す絶対の武器はスクリューボール。しかし山本の良さは、そのスクリューのみに頼っていないこと。スライダー、カーブも駆使し、時にはズバッと直球勝負も見せる。スピード自体は若い頃からなく、130km台前半とはっきり言えば遅い投手だが、コンビネーションが上手いため非常に速く見え打者が差し込まれる。また制球力も高く、自滅するケースはほとんどない。見ごたえのある投球術の宝庫とも言うべき投手で、面白いように打者を翻弄する姿は小気味よささえ感じさせる。
02年は7年ぶりに規定投球回に届かず、年齢的にそろそろ苦しくなってきたかと思わせた。ところがその後2年続けて後半まで防御率1位を争う活躍。特に04年は抜群の安定感で3年ぶりの二桁13勝を挙げ、優勝に大きく貢献した。40歳となった05年は5点近い防御率で負け越しと不振に終わるも、翌06年は後半に調子を上げ9度目の二桁勝利達成。さらに圧巻は9月の首位攻防戦で史上最年長でのノーヒットノーラン。無四球で走者は失策の一人という「準完全」の内容で、チームの優勝に大きな華を添えた。最後の登板で9年ぶりのセーブも挙げるおまけ付き。
しかしこの勢いを持ち越せない辺りがやはり年齢か。200勝達成が期待された昨年だったがとんでもない大不振に。序盤からあまり内容が良くなく、さらに5月中旬に2勝目を挙げてからは連敗地獄に突入。何度か二軍落ちする事態に陥った。結局終盤に至っても連敗は止まらず、7連敗でシーズン終了。シーズン2勝は故障で登板の少なかった95年以来、5点台の防御率に至っては一本立ち以前の87年以来という悪さ。
最後まで立ち直れないままの一年だった。年齢を考えるとこれまでかという不安も大きいが、近年は隔年ペース。案外飄々と立ち直ってしまう期待もある。逆に言えば今季も悪いようだとさすがに限界かもしれない。どちらの目が出るか、大注目のシーズン。

41 浅尾 拓也

速球派、先発新星型

右投右打
常滑北高〜日本福祉大 中日07ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 中日 19 0 4 1 0 51 51 5 40 20 0 2 20 3.53
通算 1年

ルーキーながら4勝を挙げた右腕。150kmを越える速球で前半大いに注目された。
高校も大学も地元の選手。決してメジャーではない日本福祉大を所属リーグ一部に導き、同大学初のプロ選手となった。投手としてのキャリアが浅いため素材を買われた印象だったが、開幕直後に一軍昇格。予想よりも早いデビューを果たしたばかりか、初勝利も記録。5月以降は先発に廻って3勝を上乗せ。前半戦で4勝の活躍を見せた。
テイクバックが非常に小さい投手で、腕の使い方は巨人の上原に似た印象。そこから繰り出す150km級の速球は打者にとって間の取りづらい長所がある。落差のあるスライダーも勝負球。
夏場に足を痛めたりもして、後半はほとんど登板機会がなかったのが残念なところ。まだ体が発展途上だけに故障面には気をつけたい。ボールの勢いはすでに充分なレベルで、体調万全なら今季はもっと期待できそうな雰囲気。

42 ラファエル・クルス

育成上がり、剛球型

右投右打
中日07〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 中日 17 0 1 3 0 20 1/3 13 2 18 6 1 1 6 2.66
通算 1年

育成枠入団から支配下登録された投手。MAX154kmの豪腕で、一軍でもなかなかの好結果を残した。
ドミニカ出身。もともとは捕手をやっていて、5〜6年前に投手転向したという経歴。キャンプでのテストを経て中日入りとなった。投手歴の浅さから育成枠での入団だったが、開幕前からなかなかの高評価。実戦に入るとさらに評価を高め、6月末に支配下登録。後半は一軍マウンドにも登場。
二軍戦で154kmを計時した剛球が最大の特徴。186cm、109kgという威圧感のある体型で、スリークォーターからいかにも重そうな速球を投げ込む。力任せの投球で一軍デビュー当初は打ち込まれ3敗を喫したが、初勝利からは10試合連続無失点でシーズン終了。上でも通用するところを見せた。
二軍では昨年23試合3失点(自責2)10セーブという圧倒的な成績。すでに30歳という年齢だが、荒削りでも力があり面白い存在。今季はもっと出番が増えそう。

43 小笠原 孝

便利屋左腕、復調型

左投左打
市立船橋高〜明大 中日99ドラフト3位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 5 0 0 3 0 16 27 4 12 3 2 1 13 7.31
06 中日 9 1 2 2 0 38 2/3 35 7 34 10 1 2 16 3.72
07 中日 21 0 6 6 0 120 1/3 110 10 97 33 4 3 40 2.99
通算 9年 131 1 15 22 0 396 1/3 414 55 339 122 18 11 183 4.16

先発もリリーフもこなす左腕。地味で小柄な投手だが、谷間の先発をこなすなどの利便性が売り。大学では川上の一年後輩。
当初は制球が悪く即戦力とはいかなかったが、3年目の01年後半から台頭。02年は開幕からローテーション入りし、プロ入り初勝利を含む5勝をマークした。途中から中継ぎにまわったものの、ほぼ一年一軍帯同。前年からの勢いを持続し、主力投手の仲間入りを果たす成長を見せた。
技術的にはシュート系の球を覚えて投球の幅が広がったことが大きい。加えて制球がだいぶ安定してきた。自滅で試合を壊すケースが減ったため、より長いイニングを投げられるようになった。
ただ03年は不調で全く戦力にならず。04年復調も05年はほぼ二軍暮らしと、いまいち安定しきれない。特にここ数年はシーズンの一時期だけ働くといった印象で、非常に存在感が希薄になっていた。06年も5月にプロ初完投勝利を飾るも、実働期間は2ヶ月程度。
パートタイマーといった感が漂っていたが、昨年は実に久々に存在感を見せた。5月に昇格してこの月先発4勝。これ以降は2勝を上積みしただけだが、投球内容が安定し最後まで先発に残り続けた。8月以降5連敗を喫したが、その間の防御率は3点台前半。自己最多の6勝に2点台の防御率と、入団後最高のシーズンを送った。
タイプとしてはどちらかといえば先発向きで、地味ではあるが堅実な働きを期待できる投手。昨年のように通年持ってくれれば非常にありがたい戦力となる。ちょっと微妙な立場にあったが見事に巻き返した。今季も計算できるところを維持したい。

61 久本 祐一

リリーフ左腕、ポスト岩瀬型

左投左打
柏原高〜亜大〜河合楽器 中日02ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 18 0 1 0 0 22 28 3 18 14 1 1 15 6.14
06 中日 27 0 2 2 1 30 2/3 29 0 19 12 0 1 6 1.76
07 中日 36 0 2 1 0 45 1/3 37 2 31 20 3 2 17 3.38
通算 6年 175 0 8 4 2 215 1/3 204 20 172 88 7 13 84 3.51

速球とスライダーのコンビネーションを得意とする左腕投手。昨今のリリーフ左腕としては標準的なタイプともいえるが、スライダー以上にカットボールが特徴的。
所属する社会人チームの休部で急遽プロ入り。即戦力期待も1年目はほとんど戦力にならなかったが、2年目に急成長。ボールの切れが向上し、チームの強力なリリーフ陣に割って入った。リードされた展開での登板が多かったが、イニングを上回る奪三振をあげ、防御率も上々。有望株として存在感は一気に高まった。
タイプとしては岩瀬と近く、セットアッパーも期待できる存在。しかし04年前半に大きく躓き、成績後退。巻き返しを期待された翌年だったが、前半こそ一軍にいたものの長期の二軍落ち。終盤復帰したが復調とはいかず、6点台の防御率と大きく期待を裏切った。
はっきり停滞していたが、ここに来て再浮上。06年は5月に3年ぶりのセーブを挙げるなど復調し、27試合に投げて防御率1点台の好成績を残した。昨年は開幕二軍も昇格後初登板は4年ぶりの先発。その後はリリーフのみとなったが、夏場に13試合連続無失点の好投を見せるなど、前年を上回る登板数を得た。
力のある投手だが、本家岩瀬に比べて劣るのが制球力。そのため安定感にもう一つ欠ける。そろそろセットアッパーを狙うくらいの活躍を見たいもの。岡本の抜ける今季は絶好のアピールチャンス。

67 高橋 聡文

速球左腕、体力不安型

左投左打
高岡第一高 中日02ドラフト8巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 61 0 2 1 0 44 1/3 55 4 56 20 5 3 23 4.67
06 中日 26 0 1 3 0 14 19 2 10 9 1 1 16 10.29
07 中日 25 0 1 0 0 27 2/3 29 4 27 10 3 1 13 4.23
通算 6年 136 0 4 5 0 108 120 12 114 51 9 5 59 4.92

高卒3年目の04年急成長で実績を残した左腕。落合監督の戦力積極活用の波に乗った格好で、ここまで実績ゼロの若手が一気に浮上した。
ドラフト8巡で入団したように当初はほぼ無名。高校時代から故障を引きずっており、1年目はリハビリでファームでも登板なし。2年目も二軍で9試合に投げただけだった。しかし04年は開幕直後からいきなり一軍登板。速球と切れのいいスライダーで、特に前半はショートリリーフで非常にいい働きを見せた。奪三振の多さは切れの良さを物語る。
さすがに夏場はばてて乱調気味だったが、それでも秋にはしっかり回復。そして05年はさらに存在感が増した。左腕から150kmに迫る速球を繰り出し、左のメインリリーフとしてチーム最多の登板数を記録。特に前半は安定感も高く、左打者をきっちり封じて欠かせない戦力として一本立ち。
スピードがあって、三振が奪えるのは大きな魅力。ただここ2年はあまり印象が良くなく、ちょっと停滞気味。06年は前年後半からの不調を引きずり散々な成績。昨年は持ち直し奪三振率も回復したが、登板の多かった終盤は失点がかさんでしまった。
体力に難がある投手で、なかなかフルシーズン活躍できない。また依然として制球不安も残っている。あまり05年から課題を克服できていないのはやはり伸び悩みと映ってしまう。もう一歩前進できればかなりの戦力になるが。

68 長峰 昌司

長身左腕、期待株型

左投左打
水戸商高 中日03ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 - - - - - - - - - - - - - -
06 中日 2 0 0 0 0 4 7 0 3 3 0 0 2 4.50
07 中日 3 0 0 1 0 11 2/3 19 2 7 5 0 0 12 9.26
通算 5年 19 0 2 1 0 46 56 8 35 20 1 0 31 6.07

高校の先輩・井川を髣髴とさせる大型左腕。190cm以上の長身から投げ下ろすボールは将来性充分。
入団1年目は二軍で育成。防御率7点台で4敗と結果は出なかったが、23イニングで21奪三振4四死球と光るものを見せた。そして2年目の04年夏場に一軍昇格。リリーフと先発でそれぞれ1勝ずつを挙げ、順調な成長振りを見せた。終盤失速したものの、今後の飛躍に足がかりを掴んだと言える。
ストレートとスライダーが軸のオーソドックスな本格派タイプ。まだ幅が狭く変化球の質ももう一息だが、角度があるので縦の変化を有効に使えるようになると相当打ちづらくなりそう。どちらかといえば先発で伸ばしたい投手。
ただここ3年はずっと足踏み状態。昨年は開幕から3試合先発登板したが、最後は1回持たずにKOされ、以降ずっと二軍暮らし。一軍の壁に跳ね返され続けている。下では5勝無敗と好成績だったが、そろそろ卒業したいところ。今度こそ結果を残したい。

69 小林 正人

変則左腕、ワンポイント型

左投左打
桐生第一高〜東海大 中日03ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 4 0 0 0 0 4 2/3 5 1 6 1 1 0 4 7.71
06 中日 23 0 1 0 0 12 10 0 12 5 3 0 7 5.25
07 中日 18 0 0 1 0 11 1/3 9 1 9 6 1 0 3 2.38
通算 5年 45 0 1 1 0 28 24 2 27 12 5 0 14 4.50

06年急台頭のワンポイントリリーバー。高校では正田(神)の一つ先輩で、大学では久保(巨)と同期の「松坂世代」の一人でもある。
入団後2年は完全な二軍暮らし。05年終盤一軍昇格を果たしたが、初登板で危険球退場となるほろ苦いデビュー。4試合中3試合で失点と芳しい結果は残せなかった。
しかしサイドスローに転向し、ワンポイントに専念した06年は登板数急増。夏場まではほとんど二軍だったが、9月に昇格後は一軍定着。一月半の間に15試合に投げ、急台頭を見せた。結果は死球だったが日本シリーズにも登板。大きく前進の一年となった。
決してスピードのある投手ではないが、果敢に懐を攻める投手。これが抜けて死球にもなってしまうが、内角攻めは生命線といってもいい。腕を下げたことではっきり特徴が出てきた。
ただ昨年は序盤4月末までに12試合と積極的に使われながら、5月以降は登板数激減。オールスター以降は二軍暮らしで停滞のシーズンに終わった。右打者を1割台に抑えながら、左打者に打たれ、出塁は4割も許してしまったのがその原因。信頼を掴むにはやはり左を抑えないと。四死球はもっと減らしたい。