[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

中日ドラゴンズ

 2 荒木 雅博

俊足二塁、ビッグプレー型

右投右打 ベストナイン(04〜06)、Gグラブ(04〜07)、盗塁王(07)
熊本工高 中日96ドラフト1位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 145 623 181 22 3 2 215 41 42 6 4 36 5 74 .291
06 中日 112 464 139 19 1 2 166 31 30 15 0 26 1 49 .300
07 中日 113 457 120 15 0 1 138 25 31 30 1 22 0 55 .263
通算 11年 1009 3323 927 113 12 17 1115 228 203 122 16 165 16 461 .279

ショートの井端と鉄壁のコンビを誇る中日のセカンド。入団からもう一つ足踏みが続いていたが、04年大躍進で一気に主力選手に。
「ポスト立浪」の期待を受けてドラフト1位入団。俊足は充分に一軍レベルにあったものの、打撃の非力さは否めず。内野の他に外野もこなしたが、なかなか一軍半を脱することができなかった。5年目までは一軍に出てもほぼ代走要員。
しかし01年、福留の不振に乗じて一軍定着。課題だった打撃で高アベレージを維持し、内外野こなせる強みも発揮して後半は完全にレギュラーに定着した。シーズン終了まで好調を維持し3割3分の好成績。新たな1番打者と大いに期待された。だが翌年からまた打率が低迷。03年はさらに数字を落とし1番失格。守備は二塁に固定されたが、また打撃が足を引っ張る状態に。
ここまでどうにも歯がゆい状態が続いていたが、04年ようやく期待に応えて一本立ち。右打ちの向上で打撃が長足の進歩を遂げ、1番打者に返り咲いた。盗塁数も一気に倍増し、井端との1,2番コンビは勝敗の鍵を握る重要な存在となった。優勝に大きく貢献し、05年はほぼフル出場で安定した働き。これまではセンスのみでやっている印象もあったが、すっかり主力に定着した。
ポテンシャルは高いながらももう一つ突き抜けなかった守備も大きく成長。特に守備範囲の広さは随一で、井端との二遊間は非常に固い。センターに抜けようかという打球を抑え、井端にグラブトスするプレーはこのコンビならでは。
06年は故障などもあって前半精彩を欠いたが、復帰した後半戦は大活躍。特に終盤の9月に4割と打ちまくり、通年でも3割まであと4毛(四捨五入で3割)まで上昇。優勝争いの中の活躍で、改めて存在感を見せつけた。2番になった昨年は打撃がもう一つ思わしくなかったが、初の盗塁王獲得。
意外となんでもない場面でミスするなど堅実とは言えないが、華麗で唸るようなビッグプレーが魅力の選手。昨年は右投手に相性が悪く打率が伸びなかった。二年続けての故障離脱も気になるところだが、守備面でもつなぎ役としても欠かせない戦力。

 3 立浪 和義

打撃安定、チームリーダー型

右投左打 新人王(88)、Gグラブ(88,95,97,03)、ベストナイン(96,04)
PL学園高 中日88ドラフト1位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 138 501 127 25 1 9 181 56 2 0 6 68 5 76 .253
06 中日 113 259 68 10 1 1 83 31 3 3 3 17 2 28 .263
07 中日 101 109 30 2 1 2 40 31 0 0 3 16 1 14 .275
通算 20年 2423 8577 2444 478 38 169 3505 1010 135 96 67 1063 64 989 .285

90年代以降の中日を間違いなく代表する選手。タイトルを取るほど突出はしないものの、走攻守すべてに安定した力を発揮したバランス型。現役トップの通算安打数を誇り、目標に掲げるアマチュア選手も多い。
名門PL学園で中心選手として甲子園で活躍、ドラフト1位で入団するといきなりショートレギュラー奪取。長年不動だった強打者宇野を好守で駆逐し、打撃はさすがに非力だったものの新人王に輝いた。肩を痛めてポジションは91年以降セカンドに。打撃では3年目に早くも3割を達成し、以降は完全にチームの中心打者に。7度の3割と安定した活躍で君臨。
左右に打ち分けるというよりも、腰を据えてしっかりボールを叩くタイプ。体格の割に長打力もあり、スイングはシャープでコンパクト。ひきつけてパチンと弾き返す様は特徴的。ただこのなまじの長打力で打順が一定しなかった面は否めない。チームが投手力主体になった頃から他に適任者がなく、5番や4番を任されることが多くなった。勝負強さは抜群でしっかりこなしたが、もう一つアベレージが突き抜けなかった原因がここにあるような気もする。3割前後の打率は少し物足りなくも映る。
そうは言っても、やはり安定感はさすがのもの。04年は前半驚異的な得点圏打率でチームを牽引し、文字通り打線の核となった。一発こそ激減するも、数字以上に活躍が印象に残るシーズンとなった。後半調子を落としたものの、優勝へ大きく貢献。
ただこれをピークに、以降はさすがに年齢を感じさせるようになってきた。05年は交流戦以降打率が伸びず、結果89年以来の低打率に終わった。もっと深刻だったのは守備で、下半身の状態が悪く、動きの衰えは明白。志願しての外野転向という場面もあった。
もう守るのはきついということでここ2年は代打が主戦場に。衰えたりといえども打撃技術は依然高水準にあり、代打の切り札として新たな側面を見せている。昨年は9割が代打出場だったが、成功率3割以上。チャンスにも強さを見せ、存在感は非常に大きかった。
通算安打は史上9位に入り、通算二塁打はプロ野球記録。プロ生活20年の大台に乗り、今季で39歳。間違いなく現役生活は晩年に入っているが、打つだけならまだまだ戦力。今季もゲーム終盤に見せ場を作りそう。

 4 藤井 淳志

守備型外野手、強肩型

右投右打
豊橋東高〜筑波大〜NTT西日本 中日06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
06 中日 40 41 6 2 0 0 8 0 1 2 0 0 1 7 .146
07 中日 76 64 13 3 0 1 19 5 7 4 1 2 0 19 .203
通算 2年 116 105 19 5 0 1 27 5 8 6 1 2 1 26 .181

鉄砲肩と評される抜群の強肩が武器の外野手。代走・守備要員として1年目から一軍出場。
ベンチの期待は高く、開幕一軍入りどころか2番センターでスタメン出場。打撃で結果が出せず控えに落ち着いてしまったが、40試合出場とまずまずのデビューを果たした。2年目の昨年はさらに出場数を増やし、盗塁もだいぶ増やした。
アマチュア時代から評価の高かった守備力は、プロに入ってもハイレベル。ただ打撃のほうは苦しんで、プロ初ホームランを放った昨年も2割がやっとだった。入団時スイッチだったが昨年は右打席に専念。それでもこの数字ではポジションを狙うには少々厳しい。平田や堂上といった年下の選手に台頭気配があるだけにあまりもたついてもいられない。今季は守備専門になるか、レギュラー候補にとどまるかの分岐点になりそう。

 5 和田 一浩

中軸打者、チームリーダー型

右投右打 ベストナイン(02〜06)、首位打者(05)、最多安打(05)
県岐阜商高〜東北福祉大〜神戸製鋼 西武97ドラフト4位〜07、中日08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 西武 129 475 153 32 3 27 272 69 3 0 5 60 2 66 .322
06 西武 131 484 144 34 2 19 239 95 3 0 4 78 0 84 .298
07 西武 138 501 158 23 1 18 237 49 7 0 2 42 3 65 .315
通算 11年 958 3257 1032 191 17 177 1788 543 52 11 27 389 14 457 .317

西武野手陣のチームリーダー。バランスの取れたスラッガーとして外国人とともにクリーンアップを形成する主砲。プロ入りが遅かったこともあるが、飛躍は30歳を過ぎてからの遅咲き選手。
社会人から入団した当初は捕手。当時は引退間近の伊東に代わる存在として期待されていたが、捕手としてはいまいち力不足で突き抜けなかった。3番手から4番手の位置から抜け出せず、伊東を脅かすまでには至らなかった。
正捕手候補としては失格だったが、その代わり打撃の評価が急上昇。2年目に3ホーマーを放ったパンチ力は、当時打力不足に泣かされていたチームにとっては魅力的な存在で、徐々にポジションは外野にシフト。00年に3割を放ち、01年はさらに出番が増えて16ホーマー。これで正式に外野転向となると、翌年は一気に5番定着。3割30ホーマーと大飛躍を遂げ、完全に中軸打者に成長した。和田の5番定着でカブレラとの勝負を避けられない場面も増え、打線に与えた影響は計り知れない。投高打低と言われ続けたチームを変えた選手といっても過言ではない。左投手に苦しんでいたチームが変身する要因ともなった。
左足を大きく開いたオープンスタンスで、一見するとややアッパー気味の大振りにも映る。しかしボールを捉える能力は非常に高く、三振もかなり少ない。ボールの下側をスライス気味にカットする独特のスイングで、右方向への打球が伸びるのが特徴。内角も呼び込んで打ち、引っ張って良し、流して良しと穴がほとんどない。揺さぶられても対応できる柔軟性の持ち主でもある。
初めての日本シリーズで不振に陥る「パターン」にはまってしまったが、翌年には引きずらず高打率をマーク。三振を大幅に減らして四死球を増加させる理想的な進歩で、打者としてさらに一回り成長した。05年は30ホーマーに届かずも、後半3割7分という追い込みで見事首位打者に輝いた。WBC代表にも選出。
不動の5番として安定戦力で、06年は自己最多の96打点。ただ6,7月に落ち込むなど打率が伸びず、ホームランも5年ぶりに20本未満。若干ムラの多く、5年連続3割はならず。そして昨年は5度目の3割こそマークしたものの、印象のあまり良くないシーズンとなった。その原因は信じられないほどの打点の少なさ。シーズン打点49はチーム4位にとどまり、シーズン終盤までは8番の細川よりも少ない状態。併殺が非常に目立ち、5番としてはあまりに頼りない姿だった。
シーズン後FA宣言し、今季は中日に移籍することに。もちろん通算打率3割以上の強打者として期待される存在だが、今季でもう36歳、近年を見ても明らかにパワーは落ちており、昨年のような状態だと不満も大きい。初のセ・リーグでどうなるか、ここ2年の交流戦成績が平凡なのも気になるところだが…。

 6 井端 弘和

職人、守備名手型

右投右打 ベストナイン(02,04〜07)、Gグラブ(04〜07)
堀越高〜亜大 中日98ドラフト5位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 146 560 181 22 5 6 231 63 22 19 2 72 6 77 .323
06 中日 146 573 162 19 2 8 209 48 17 27 1 61 4 72 .283
07 中日 144 588 174 34 4 5 231 45 23 8 1 63 5 74 .296
通算 10年 1064 4022 1169 177 17 38 1494 315 118 157 12 402 37 514 .291

中日の不動のショートストップ。堅実一途の職人タイプで、特に守備ではほとんどミスを見せない鉄壁の名手。しぶとい打撃にも定評があり、攻守ともにチームのキーマンとも言える。
ドラフト5位入団と、それほど大きな期待を受けた選手ではなかったが、1年目から一軍出場。センスの良さは随所に見せたが、定着までには至らなかった。しかし00年、不振に喘ぐ李鐘範や福留の代役として抜擢されると期待以上の大活躍。攻守に渡る活躍で一気にレギュラーを手中にした。翌年も勢いは止まらず、チーム唯一のフルイニング出場で完全定着。李を戦力外に、福留を外野に追いやり、ライバルを完全に蹴散らした。
もともとは打撃が買われていた選手だが、守備面で強烈アピール。失策が極端に少ない選手で、守備機会の多いショートにあって毎年失策は一桁。かといって守備範囲が狭いというわけでは断じてない。打撃も長打こそないものの、小技は確実に決め右打ちもうまい。すべての面で失敗の少ない堅実ぶりは抜きん出ている。もう欠かすことの出来ない大事な戦力。
03年は故障でやや不振だったが、04年は念願の3割達成。05年はさらに成績を伸ばし、不調の期間がほとんどなかった。荒木と組む二遊間・1,2番は、重要な得点源にして守備の要と、チームの顔とも言うべき強力なコンビ。2番ながら63打点をマークし、出塁率も4割を越えた。
これまでは2番がほとんどだったが、昨年は荒木と入れ替わる形で1番に。3割にはあと一歩届かなかったが、安定した結果を残した。23盗塁は自己最多で、またこれまで低めだった盗塁成功率が昨年は高かった。
小坂がレギュラーでなくなった現在、遊撃守備では日本一と称される存在。しつこく粘る打撃もいやらしく、職人タイプの選手と言える。4年連続のゴールデングラブは、まだ当分時代が続きそう。

 7 李 炳圭 (イ・ビョンギュ)

韓国代表、平凡緩慢型

左投左打
中日07〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
07 中日 132 478 125 23 1 9 177 46 0 3 3 23 1 108 .262
通算 1年

韓国プロ野球で通算打率3割以上、「韓国のイチロー」と称された外野手。俊足好守でヒットメーカーという触れ込みで昨年中日入り。
身長185cmとなかなか大柄な選手で、体型や風貌はかつてダイエー・西武などでプレーした佐々木誠にそっくり。アレックスに替わる戦力として期待は大きく、開幕から5番で起用された。穴のない好打者という前評判だったのだが…。
春先こそとらえどころのない打撃でそこそこ率を残していたものの、日程が進むにつれ徐々に低下。WBCで1番を務めたという割に三振が多く四球が少ない。平凡な打撃以上に評判倒れだったのが、いいと言われていたはずの守備。とにかく緩慢な動きが目立ち、守備範囲も広いとはとても言えない。「俊足・好守・巧打」という売り文句は一つも現実にはならず、かなり期待はずれな結果に終わってしまった。
来日1年目ということで打撃はある程度苦労することも予想できたが、やる気が感じられないようにも見える守備は事前の情報とはあまりにも違いすぎた。後半打撃は多少持ち直し、打率はそこそこレベルには戻したが、この出塁数・長打数でウッズに次ぐ三振数はいかにも多すぎる。また守備もセンターではかなり辛い。6,7番の打者としては可もなく不可もなくといったところではあるが…。かつて李承Yや宣銅烈も大苦戦した1年目ではあるが、2年目に巻き返しできるか、年齢的にはちょっと難しそうだが。

 8 平田 良介

若手外野手、期待株型

右投右打
大阪桐蔭高 中日06ドラフト(高)1巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
06 中日 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
07 中日 3 12 4 0 0 0 4 3 0 0 0 0 1 4 .333
08 中日 29 57 15 3 0 0 18 6 0 2 1 3 1 16 .263
通算 3年 34 71 19 3 0 0 22 9 0 2 1 3 2 21 .268
成績は7/31現在

高校ドラフト1巡指名のチーム期待の星。将来の主力として望まれる選手で、徐々に出番が増えてきた。
高校の早いうちから話題になった選手で、チームメイトで巨人1巡の辻内、オリックス1巡の岡田、阪神1巡の鶴とともに「ナニワ四天王」と呼ばれた。甲子園では1試合3ホーマーの活躍を見せ、高校通算70本塁打。超高校級のスラッガーとしてプロ入り。
あまり足を上げずに、開きながら外の球を強く叩ける打撃が特徴。また強肩も評価されており、左右の違いはあるが福留の後継者としての期待も。
1年目、2年目と肩の故障で離脱があったが、昨年は終盤に一軍ですべて先発出場。ポストシーズンもそのまま出続け、日本シリーズ最終戦では決勝の犠飛を記録した。今季は5月の昇格はすぐにUターンとなったが、6月に再昇格後はなかなかの好成績。スタメンも増え、着実に前進してきた。
守っているのはセンターが多く、今季は代打と同程度に守備からの出場も。まだ待望の一発は出ていないが、まずは順調な成長を見せている。このまま一軍定着で存在感を上げていきたいところ。2年で2度も肩を痛めたのが少し気になる。

 9 井上 一樹

中距離打者、平均型

左投左打
鹿児島商高 中日90ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 107 245 74 14 1 10 120 38 3 0 4 13 1 40 .302
06 中日 108 273 85 12 0 11 130 39 2 3 0 12 0 42 .311
07 中日 71 178 52 7 4 3 76 28 1 4 1 17 0 41 .292
通算 18年 1116 2947 819 160 22 78 1257 334 13 12 17 239 11 603 .278

左の中距離ヒッター。大柄でスラッガー然とした外見だが、アベレージも長打力もまずまずというタイプ。突出した部分はないが、準レギュラーとして計算の立てやすい選手。
プロ入り時は投手も、結果が出ずに野手転向。5年目の94年からぼちぼち一軍にも顔を出し、98年一気に外野の一角を占めレギュラー級に。派手さはなく中軸には不足だが、常にある程度の安定した成績を残した。7番くらいがはまり役といった印象。また守備面でもうまくはないが投手出身らしい強肩を随所に見せ、01年までは主力の一人だった。
ただ攻守ともにそこそこという選手で、どうしてもレギュラーとしてはパンチ不足。打撃が低迷した01年以降は出番が減り、03年は大きく落ち込んでしまった。それでも打てれば使い勝手は良く、04年からまた復活。はまったときは一発長打もあり、準レギュラーとしては充分以上の力は持っている。
05年規定打席不足ながら自身初の3割達成。ベテランの域に入ってパワーに確実性も高まってきた。06年も後半はほぼスタメン定着の活躍を見せ、3年連続100試合以上出場で二桁本塁打、2年連続の3割を記録。4割以上の得点圏打率を残し、重要な優勝戦力の一人となった。
使ってやれば確実に一定以上の結果を残せる選手で、目立たずとも欠かせない戦力。昨年は李炳圭の加入、森野の外野起用増加のあおりで出場数が大幅に減ってしまったが、それでもトータルで3割近い成績。代打で4割近く打つなど存在感を見せた。
上位では物足りないが下位打線にいるとなかなかの脅威となる。すでに三十代後半に入ったが、衰えは全く感じさせない。こつこつとキャリアを積んで今季は19年目のシーズンに。

24 英智 (蔵本 英智)

強肩、守備職人型

右投右打 ゴールデングラブ(04)
県岐阜商〜名城大 中日99ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 81 52 4 0 0 0 4 5 3 3 1 4 1 12 .077
06 中日 124 256 55 8 1 1 68 27 4 22 2 5 3 49 .215
07 中日 99 198 55 8 1 4 77 19 8 7 1 6 7 33 .278
通算 9年 559 900 222 33 5 8 289 88 31 39 5 39 13 185 .247

日本人では一番とも評される強肩外野手。04年台頭して優勝に大きく貢献し、守備要員と同時に準レギュラーとしても活躍中。
入団当初は無名に近かったが、その強肩と俊足に注目されて02年急台頭。これ以降常にレギュラー候補に挙げられる存在となった。しかし03年は打席数が試合数の半分と完全に守備要員。もう一歩が抜け出せない印象だった。
04年もスタートは守備・代走要員。前半はほとんどそのままだったが、後半見違える活躍。五輪で抜けた福留の穴を埋め、外野の一角を完全に占める活躍を見せた。自身初の100試合以上出場を勝ち取り、打席数も大幅増。ゴールデングラブのタイトルにも輝き、最高のシーズンとなった。
打撃が課題と言われていたが、これまでも決して数字は悪くなかった。なかなか機会に恵まれなかったが、04年はレギュラーでもやっていけることを実証。福留が故障で終盤も離脱したため、この人の存在は最後まで大きなものとなった。
このあと2年は打撃が大きく落ち込んでしまったが、昨年は久々に好調。前年より出場機会は微減したが、不振を脱することに成功した。特に後半は福留が欠場したこともあって貴重な戦力に。4ホーマーは自己最多。
あくまで目立たない存在だが確実性は高い。完全にレギュラーとなるには少しインパクト不足の感もあるが、福留の抜けた今季は大きなチャンスか。打撃の調子を維持できれば守備力でリードも奪える。

25 新井 良太

兄弟選手、スラッガー候補

右投右打
広陵高〜駒大 中日06ドラフト(大・社)4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
06 中日 18 23 6 2 0 0 8 0 0 0 0 0 1 9 .261
07 中日 29 25 7 3 0 0 10 2 0 0 0 2 1 5 .280
通算 2年 47 48 13 5 0 0 18 2 0 0 0 2 2 14 .271

新井貴浩の実弟。兄と同じ駒大を経て、06年中日入り。将来のスラッガーとして期待を集める大型内野手。
1年目の06年はファームでチーム唯一の規定打席に到達。さらに一軍昇格も果たし、プロ初ヒットも記録した。放ったヒットがすべて代打でのもので、非凡なところを見せた。昨年は代打要員として打席数を増やし、徐々に一軍定着に近づいている。
現状二軍でも一発が少ないが、今季辺りは上でプロ初ホームランを狙いたいところ。まだまだ希望の大きい若い選手。これからの飛躍に期待。

27 谷繁 元信

大型捕手、不動型

右投右打 ベストナイン(98)、Gグラブ(98,06,07)
江の川高 大洋・横浜89ドラフト1位〜01、中日02〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 141 449 105 22 0 14 169 65 3 8 6 69 5 106 .234
06 中日 141 428 100 22 1 9 151 38 0 13 3 71 5 102 .234
07 中日 134 382 90 15 0 6 123 44 0 19 5 62 6 85 .236
通算 19年 2196 6524 1596 304 20 192 2516 824 31 174 48 830 88 1417 .245

リーグを代表する中日の正捕手。横浜時代からすでに不動の地位を築き、移籍以降も強力投手陣をリードする要の存在。
超高校級の逸材捕手と注目され、ドラフト1位と大きな期待を受けてのプロ入り。1年目から80試合に出場と、将来の正捕手を確約されたも同然だった。ただ当時の一軍捕手、市川や秋元といったところをなかなか抜けず。その原因は一にも二にもディフェンス。どちらかというとムラのある性格で、特にリードにはかなり苦労していた。打撃も確実性がなく、93,94年に正捕手となるも95年はまた秋元と併用状態に。
しかし3割を記録して磐石のレギュラーとなった96年頃からリードも急成長。特に優勝時にはリリーフ投手を巧みにリードし、「古田と甲乙つけがたい」とまで言われるほどになった。もともと評価の高かった強肩も、スローイング術を磨くことで古田を上回る盗塁阻止率を記録。またキャッチング技術は日本一とも言われるほどに成長。
だが佐々木が退団した辺りから、どうも淡白なところが目立つようになった。優勝を達成して燃え尽きたわけでもないだろうが、生来のムラッ気が顔を出し始め、就任した森監督とは噛み合わなかった印象。それを嫌ってか01年オフにFA宣言。当初はメジャー行きを公言していたが、当時中村の衰えが深刻化していた中日に入団へ。谷繁獲得に憤慨した中村は移籍志願し、前代未聞の正捕手入れ替わりという移籍劇となった。
予想外の中日入りだったが、移籍後の活躍もまた予想以上。これまで打つほうではさほど目立っていなかったが、01年から急激にホームランが増え、その傾向は移籍後も継続。確実性は乏しいものの、チームにない一発長打を持つとあって中軸を打つこともしばしば。横浜時代よりも存在感は強くなった。
すでに三十代後半に入り、さすがにここ2年は一時の一発ラッシュは消えた。打撃のほうはすっかり低打率に落ち着いたが、しかし守備面での存在感は依然健在。昨年も正捕手としてチームを引っ張り、後続を寄せ付けなかった。この年で盗塁阻止率はリーグトップ、3年連続の4割台。
そろそろ後継者探しが課題となりつつあるが、「ポスト谷繁」はまだ見えてこない。投手力が鍵のチームだけに、欠かすことのできない存在となっている。ここまでほとんど大きな故障をしていないタフさは相当なもの。まだまだ動けそうで、当然今季も要の存在。

28 小田 幸平

控え捕手、中堅型

右投右打
市川高〜三菱重工神戸 巨人98ドラフト4位〜05、中日06〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 巨人 31 62 13 2 0 0 15 5 0 3 0 0 1 17 .210
06 中日 33 38 6 3 0 0 9 2 0 3 0 1 0 13 .158
07 中日 27 36 7 1 0 0 8 1 0 3 1 1 1 8 .194
通算 10年 146 235 47 10 1 1 62 19 0 13 1 4 4 60 .200

メガネをかけた捕手。どっしりした体型の古典的なタイプで、なかなか台頭の機会がなかったが04年以降控えに定着。
「ポスト村田真」として巨人が集めた捕手の一人で、当然即戦力として期待された。しかし1年目の出場はわずか2試合にとどまり、期待を裏切った形で以降はすっかり忘れられた存在に。99年から村田善が台頭、01年には阿部が加入と状況も逆風一辺倒で、毎年思い出したように起用されるのが精一杯。打撃の弱さもそれに拍車をかけていた。
すっかり二軍生活が板についてしまっていたが、04年ようやく風が吹いた。夏場の阿部の故障でチャンスを得ると、これまで見られなかった打棒を発揮。代役にとどめておくには惜しい働きで、プロ入り以来初めて活躍らしい活躍を見せた。村田善が全く打てなかったことで二番手捕手に台頭。05年もほとんど控えだったが、阿部が一塁に廻った後半戦は先発の機会も増えた。
FA野口の人的補償として移籍した中日では谷繁の控えの座を確保。06年は自己最多の出場機会があり、昨年もサブとしてベンチに待機した。正捕手というにはアピール材料に乏しいが、守備面でのベンチの信頼は厚いものがある。二番手捕手はやや損な役回りではあるが、チームにはなくてはならない存在。

30 小池 正晃

好守、万能型

右投右打
横浜高 横浜99ドラフト6位〜08途中、中日08途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 横浜 129 404 98 16 0 20 174 53 0 37 5 42 4 95 .243
06 横浜 112 352 94 23 2 7 142 33 3 39 3 15 8 79 .267
07 横浜 83 112 26 7 0 2 39 7 0 5 0 9 0 16 .232
通算 9年 421 1025 261 54 2 33 418 108 4 84 9 73 12 232 .255

05年急成長で2番に定着した外野手。これまでも素質の高さを買われていたが、パンチ力を発揮して一気に台頭。
高校時代は松坂らとともに甲子園春夏連覇。指名順位は低かったが、バランスの取れた能力に期待は高かった。2年目にはファームのレギュラーを掴み、3年目には一軍出場。02年は打席数を飛躍的に伸ばし、プロ初ホームランも記録した。
本職は外野だが、プロでも三塁を兼任したほど器用な選手。脚力があり、外野守備力はかなり高い。打撃はリストの強さがあり、若いながらまとまった能力の持ち主。
03,04年は一軍の出場が減っていたが、ファームではいずれも二桁のホームラン。05年は開幕一軍入りを果たすと、5月の末から2番に抜擢され3試合連続を含む5試合で5ホーマー。これでレギュラーに食い込み、以降はほぼ最後まで2番を務めることになった。終盤不振で打率は下げるもリーグトップの37犠打に20ホーマーを記録。06年は序盤不振でポジションを奪われかけたが、5月以降巻き返し。一発は激減したが打率を伸ばし2年連続でリーグトップの犠打を記録した。
しかし昨年は不振でレギュラー失陥。多村が抜けた外野陣だったが、佐伯の復調と内川のコンバート、それにも増して自身が打撃不振で出番が激減。シーズン通して低打率に喘ぎ、前半は二軍落ちするなど印象の薄いシーズンに終わってしまった。
守備の良さと万能さで抜け出しつつあったが、大きく後退してしまった。2年続けてシーズンインがうまくいっていないのも気がかりなところ。今季はレギュラーに再チャレンジ。守備要員に落ち着くのはもったいない。

31 森野 将彦

レギュラー定着、中距離型

右投左打
東海大相模高 中日97ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 118 358 96 26 1 9 151 46 2 1 2 25 2 70 .268
06 中日 110 428 120 19 0 10 169 52 0 8 5 26 2 53 .280
07 中日 142 530 156 29 2 18 243 97 1 8 6 59 4 93 .294
通算 11年 704 2019 541 109 5 55 825 272 4 25 16 152 9 358 .268

06年プロ10年目でついにレギュラー定着を果たした内野手。1年目から一軍デビューもなかなか殻を打ち破れずにいたが、ここにきて存在感急上昇。
将来の中軸候補としてドラフト上位でプロ入り。1年目から初ホームランを放ったが、その後2年昇格なし。00,01年も一軍出場こそ果たすが結果が芳しくなく、全体的に荒削りでエレベーター選手の域を出なかった。
状況が変わってきたのは02年。機会を得るためにさまざまなポジションをこなし、出場試合数を大幅に伸ばした。期待の打力も低打率ながら5ホーマーを記録。ようやく一軍定着の足がかりを得て、翌年はさらに向上。打撃技術が格段に良くなり、準レギュラーの活躍を見せた。打席数を増やしながら三振が減ったのは長足の進歩。
それでも3年間は準レギュラー止まりだったが、05年春先絶好調。立浪の守備の不安から三塁に入り、前半は完全にレギュラーとして働いた。6,7月に大きく落ち込んで失速したが初の100試合以上出場。そして翌年は骨折で開幕出遅れたものの、5月中旬に復帰以降はほとんどスタメン出場。サードをメインに荒木の代わりにセカンドも守り、初めて規定打席に到達した。後半から5番に座るようになり、初の二桁ホームラン。年々の向上でとうとう開花。
あまり派手さのない中距離ヒッターで、やや特徴には欠けるが安定した能力の持ち主。また内外野可能な利便性の高さも特徴で、ポジションに融通が利くのは大きな強み。
上昇の勢いは止まらず、昨年はさらなる活躍を見せた。中村紀の加入でメインをレフトに移すも、ほぼ5番に定着でシーズン通して安定した打棒を発揮。特にオールスター以降で42打点を叩き出し、堂々のシーズン97打点をマーク。ほぼフル出場で打撃三部門すべてに自己ベストをさらに更新した。もう完全に中心選手に成長。
体力面が課題と思っていたがそれも払拭。中堅になってからの開花で遅咲きと言えるかもしれない。決して派手ではないが、破綻がなく安心感が高い。右肩上がりの成績を今季も伸ばすことができるか。あと一歩で逃した3割が当面の目標。

35 上田 佳範

強肩貧打、伸び悩み型

右投左打
松商学園高 日本ハム92ドラフト1位〜05、中日06〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 日本ハム 11 12 1 0 0 0 1 1 0 1 0 1 0 3 .083
06 中日 59 81 18 6 0 0 24 8 0 2 1 3 2 16 .222
07 中日 23 27 6 0 1 0 8 1 0 1 0 2 2 5 .222
通算 15年 1026 2057 486 100 6 37 709 192 36 45 12 208 25 494 .236

高校時代、松商学園を準優勝に導いた大型投手。ドラフト1位入団となったプロでは、打撃センスを買われ外野手に転向。恵まれた体格、身体能力で大いに期待されたが、中堅になる今も一本立ちできないまま。すっかり地味な控え選手に落ち着いてしまった。
入団から3年間二軍でじっくり鍛えられ、95年から一軍に。96年には低打率ながらほとんどレギュラーとなり、さらに97年には規定打席に到達し3割をマーク。順調な成長、打撃開眼で向こう十年は日本ハムの中心選手に、と期待を持たせた。が、翌年から極度の打撃不振。3割どころか、2割5分を越えたのもこの年限りで、掴みかけたレギュラーの座もあっという間に遠のいてしまった。02年は出番すらほとんどなくわずか1安打。半分忘れられたような状態に。
守備でこそ投手出身らしい強肩で魅了するが、打撃では大きい体を持て余し気味。どちらかといえばアベレージタイプの打者なのだが、脆さが常に同居して三振がやたらに多い。目指すべき目標がぶれている印象が強い。
03年は少し持ち直し、出場機会もだいぶ戻した。しかし打率は依然伸びないままで、05年はまたも1安打のみの大不振。ほとんど二軍暮らしに終わり、中日に移籍。
移籍の06年は開幕当初はなかなか好調で出番を増やしたが、5月以降は1割台と低迷。結局通年で見ればいつもと大差ない数字に落ち着いた。昨年は終盤にそこそこ出番もあったが、シーズンの大半は二軍暮らし。代打で好成績も、印象はやはり薄かった。そろそろベテランの域に入り、いつまでも一軍半という状態では先行きは暗い。何とか食い下がっていきたいところだが。

39 清水 将海

中堅捕手、専守防衛型

右投右打
東農大二高〜青学大 ロッテ97ドラフト1位〜04、中日05〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 - - - - - - - - - - - - - - -
06 中日 2 3 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 .333
07 中日 27 33 5 0 0 0 5 2 0 5 1 1 0 8 .152
通算 11年 660 1457 310 63 2 9 404 117 3 74 9 78 6 289 .213

長い間ロッテの正捕手筆頭候補だった選手。大学bPの捕手として、期待されて入団。守備力では秀でたものを見せたが、完全定着には至らなかった。
レギュラーを獲りきれなかった最大の要因は、2割打つこともままならない打撃。チーム自体の打力が弱かったため、ディフェンスのみの捕手をフルシーズン使う余裕がベンチになかった。強肩には定評があり、リードも悪くないのだが、これが常に足を引っ張り続けてきた。キャッチャーは打つほうは二の次とはいえ、せめて2割5分くらいは打ってくれないと話にならない。
02年はそこそこの数字を残したが、03年はまた元の貧打に戻ってしまった。00年打撃開眼か、と思わせながら裏切った前科もあり、もう一歩のところで伸びきれない。それでもライバル不在で安泰が続いていたが、03年以降強打を誇る里崎が台頭。その流れは04年も止まらず、里崎・橋本の正捕手争いから完全に脱落。シーズン後中日へトレード。
移籍以降はすっかり控え捕手の顔に。05年は故障でプロ入り後初めて一軍出場なし。06年も出場2試合とジリ貧状態に陥っていた。ただ昨年は久々に持ち直し、三番手捕手の立場で出場数増加。わずかだが先発出場もあった。
キャリアの割に年齢はそれほどでもないので、谷繁の後を狙える立場ではある。ただそれにはやはり低い打力がネックになる。せめて小田との二番手争いには勝ちたいところ。

44 タイロン・ウッズ

怪力打者、アーチ量産型

右投右打 本塁打王(03,04,06)、ベストナイン(04,06,07)、打点王(06)
横浜03〜04、中日05〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 135 506 155 20 0 38 289 103 3 0 4 67 7 139 .306
06 中日 144 523 162 29 0 47 332 144 1 0 6 84 1 151 .310
07 中日 139 466 126 16 0 35 247 102 3 0 5 121 1 153 .270
通算 5年 684 2450 716 97 0 205 1428 539 11 0 19 412 12 717 .292

怪力でホームランを量産するパワーヒッター。メジャー経験こそないが、韓国では5年間で174本塁打を放った。日本でもそのパワーを存分に発揮し3度の本塁打王獲得。
03年横浜入り。本来この年の新外国人メインはコックスの方で、このウッズは守備位置の関係からどの程度出番があるか、あくまでリザーブという雰囲気だった。しかしコックスが開幕絶望の負傷、逆にウッズはオープン戦でも好結果を残し、開幕から堂々の4番。すると穴も多いながら当ればスタンドインという桁外れのパワーで、横浜にとっては88年のポンセ以来というホームラン王に輝いた。2年目も迫力は変わらず、さらに本数を伸ばして2年連続のキングに。やや低めだった打率も3割近くに向上し、打点も100を越えた。
見かけ通り粗さはあり、ご多分に漏れず三振は多い。ともすれば扇風機になってしまうタイプなのだが、ウッズの場合右方向に飛距離を出せるのが大きな強み。“流し打つ”のではなく“叩き込む”といった雰囲気で、ライトスタンドに鋭い打球を運ぶ。タテの変化には脆いが、浮いてしまえば持って行かれてしまう。
文句なしの大砲だが契約条件で折り合わず横浜を退団。争奪戦の末中日へ移籍。移籍後も打棒にはいささかの衰えもなく、長年懸案だった4番に完全に定着した。移籍初年は試合中の暴行で10試合の出場停止という汚点も残してしまったが、06年は後半大爆発で優勝の原動力に。8月以降に24ホーマーを量産、大きくリードしていた李承Yを軽々と抜き去って3度目のホームラン王、打点も2位に大差をつけて堂々の二冠王に輝いた。以前はチャンスに弱い面があったが、4本の満塁弾などまさしく4番の働きを見せた。
昨年は序盤5月終了時で20ホーマーを量産。しかし腰痛の影響で交流戦不振に陥り、6月は離脱もあってノーアーチ。これが響いてタイトルに届かなかった。打率も来日後最低の数字となってしまったが、それでも来日以来5年連続の30ホーマー以上、4年連続の100打点以上で不動の主砲として君臨。2年連続リーグトップの四球は100の大台を突破。
既に38歳のベテランで、腰痛という辺りにその影響が見え隠れもしている。しかし依然パワーは衰え知らずで、何もなければタイトルの大本命。ベースからかなり離れて立っているのは内角に弱点がある証でもあるが、そこへ投げ込むのはかなり勇気が要る。しかしそれができなければ攻略は至難で、外角高めは絶好のホームランボール。

45 森岡 良介

期待株、微成長型

右投左打
明徳義塾高 中日03ドラフト1巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
06 中日 17 26 5 1 0 0 6 1 0 3 0 2 0 6 .192
07 中日 11 9 1 0 0 1 4 1 1 1 0 1 0 3 .111
通算 5年 34 44 8 2 0 1 13 2 1 4 0 3 0 13 .182

ドラフト1巡入団の期待の内野手。高校時代は1年からレギュラーで甲子園4度出場、夏の大会で優勝を経験。ロッテ入団の西岡、巨人入団(→オリックス)の長田らとともに高い評価を受けた選手。
「ポスト立浪」候補として期待され、ここまで二軍でじっくり育成された。わずかではあるが一軍にも毎年顔を出しており、1年目から初ヒットを記録。06年は結果が伴わなかったが出場を増やし、徐々に一軍に接近中。
5年目の昨年は春先にプロ初ホームランを記録。ただその後が続かず、二軍のほうが長かった。しかし下では3割を打ち、少しずつではあるが力はつけている。思ったよりも時間がかかって印象も少し弱まってはきたが、後続もいるのでこれ以上はのんびりできない。同期の西岡とはとんでもない差をつけられてしまったが、少しずつでも巻き返していきたい。今度こそ一軍定着に勝負を賭ける頃合。

48 澤井 道久

俊足内野、非力型

右投左右打
豊川高〜東海理化 中日05ドラフト11巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 46 18 1 0 1 0 3 0 4 0 0 4 0 3 .056
06 中日 - - - - - - - - - - - - - - -
07 中日 25 38 7 1 0 0 8 1 0 3 0 3 1 12 .184
通算 3年 71 56 8 1 1 0 11 1 4 3 0 7 1 15 .143

俊足を武器とする内野手。ドラフト指名順位は思い切り低かったが、1年目から主に代走で数多く起用された。故障もあって06年は二軍暮らしだったが、昨年一軍復帰。
売りは何といっても脚力で、ファームでは2年連続で二桁盗塁。1年目は一軍でも代走として4盗塁を記録した。ただ非常に弱いのが打力で、1年目は1安打のみ。昨年は代打起用も多かったのだが、打率が2割に届かず。7月に二軍落ちし、後半は出番なしで終わった。
入団時にすでにある程度の年齢だったため、3年目でもすでに28歳と中堅の年齢。守れる選手であり使いではあるのだが、あまり楽観できるような立場ではない。俊足で非力な内野手というのは「よくいる」タイプでもあり、近い内に一軍定着を果たせないと見通しが厳しい。

56 中村 公治

大型外野手、伸び悩み型

右投右打
滝川二高〜東北福祉大 中日04ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 20 29 4 0 1 0 6 3 0 0 0 3 0 8 .138
06 中日 4 4 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 .250
07 中日 16 29 4 0 0 0 4 1 0 4 0 3 0 7 .138
通算 4年 56 105 19 2 1 0 23 6 0 4 0 9 0 26 .181

堂々たる体格のアスリートタイプの外野手。俊足強肩にパンチ力を併せ持ち、一軍定着を期待される。
ドラフトでは下位だったが、1年目から一軍出場。何度かスタメン出場も果たした。2年目は夏場までずっと二軍暮らしだったが、終盤に一軍昇格。結果は思わしくなかったが、二軍の成績は向上し、次のレギュラー候補にも挙げられる存在に。
ただここ2年を見るとだいぶ伸び悩み。06年はわずか4試合の出場に終わり、昨年は出番が増えたが2年前と全く同じ低打率。8試合のスタメン起用も全く結果を残せなかった。足踏み続きで期待値も徐々に低下中。
身体能力に優れたタイプだが、技術面でちょっと一軍レベルに達していない印象。特に打撃は、ちょっと仕掛けの遅さが目に付き圧され気味。昨年は右投手にいいようにあしらわれ、力の差を見せられてしまった。
大卒4年経過で今季は27歳。そろそろ切られてもおかしくない立場でもある。5年目の今季はさすがに結果を残せないと厳しい。

57 トマス・デラロサ

テスト入団、守備上位型

右投右打
中日08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 中日 51 98 24 6 0 2 36 7 0 1 0 11 0 25 .245
通算 1年
成績は7/31現在

ショートを守る新外国人。メジャーでもショートを守った選手で、打撃よりも守備を期待されての獲得。
春季キャンプでテストを経ての入団。北京五輪に荒木・井端が代表選出される可能性があり、その代役という目論見もあった。開幕からしばらくは代打か三塁の守備要員としての起用だったが、交流戦から先発出場が増え、井端故障の間は先発ショートで起用された。
評判の守備はドミニカンらしく身体能力は優れるものの、ちょっと堅実さに欠ける。粗さは多分にあり、前評判ほどではなかったという印象。打撃は当初極端な低打率だったが、6月月間3割打つなど向上。
長打は基本的に期待できないタイプでチャンスにも極端に弱いと中軸を打つ打者ではない。守備が思ったよりも粗かったことを考えると少し微妙か。五輪出場の荒木の穴埋めをどこまでこなせるかだが。

63 堂上 剛裕

二世選手、強打型

右投左打
愛工大名電高 中日04ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
06 中日 - - - - - - - - - - - - - - -
07 中日 37 77 22 2 1 2 32 11 0 0 0 4 1 14 .286
通算 4年 38 78 22 2 1 2 32 11 0 0 0 4 1 15 .282

かつて中日で投手として活躍した照氏を父に持つ、期待の若手選手。父子鷹ならぬ「父子竜」として入団時話題になった一人。実弟直倫がドラフト1巡で入団した昨年、満を持しての一軍進出。
高校通算46本塁打のスラッガー候補としてプロ入り。ここまでは二軍でじっくり育てられていた。2年目に一軍初出場。一塁と三塁を守っていたが、昨年外野に転向。そして6月に昇格すると、7月末にプロ初ホームラン。8月には代打サヨナラ弾を放ち、いよいよ本格的に一軍進出開始。代打で3割以上打ち、18試合に先発出場。実質的なデビューとしては上々の滑り出しとなった。
やはり弟が鳴り物入りで入団してきたことは大きな刺激となった模様。二軍ではそれほど一発が出ていなかったが、一軍では早い段階で打てた。さすがに最後は11打数ノーヒットと壁にぶつかったが、将来の中軸として期待は大きい。目指すは兄弟揃ってのレギュラー獲得か。今季更なるジャンプアップができるか。

99 中村 紀洋

フルスイング、紆余曲折型

右投右打 ベストナイン(96、99〜02)、Gグラブ(99〜02,04,07)、本塁打王(00)、打点王(00,01)、最高出塁率(01)
渋谷高 近鉄92ドラフト4位〜04、米ドジャース05、オリックス06、中日07〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 (ドジャース 17 39 5 2 0 0 7 3 0 0 0 2 0 7 .128)
06 オリックス 85 328 76 22 0 12 134 45 0 0 2 26 3 70 .232
07 中日 130 457 134 24 0 20 218 79 2 4 8 51 0 87 .293
日本通算 15年 1598 5624 1504 261 10 339 2802 1040 20 14 33 810 38 1272 .267

豪快なフルスイングで名を馳せた大砲。全力で球を叩き潰すような独特のバッティングで、近鉄いてまえ打線の4番として君臨した。一年アメリカでプレーし、06年から日本復帰。
若い頃からそのスイングは注目され、4年目に20ホーマーを放ちレギュラー定着。なんといっても圧巻は98年以降で、ここからの5年間で190ホーマーを量産。00年に二冠に輝き、さらに翌01年は打率も3割、自己最多の46ホーマーをマーク。MVPのローズとともに優勝の立役者となった。これはちょっとフィーバーしすぎで、日本シリーズではいいところなく終わったが、それでも翌年も数字を大きく落とすことなく安定した成績。状況によって右にも打てる柔軟さも再三見せた。
しかし02年オフにFA宣言でメジャーを巻き込んでの騒動の挙句残留。ここから急激に負の部分が目立つようになってしまった。03年は23ホーマーも打率大幅低迷。翌年は前半大不振で20ホーマーにも届かず。後半巻き返したが帳尻合わせの印象は拭えなかった。打点も60台と少なく、チームの不振に一役も二役も買ってしまった。
膝や手首の故障に悩まされるようになり、そのためかかつての柔軟さが消失。やたらに強引に打撃に終始するようになってしまった。ホームランになるボールしか待っていない印象で、外の球には手が出てこない。ショートもこなしたほどの守備も、膝の影響からか動きがちょっと鈍くなってしまった。
近鉄消滅に伴ってポスティングで渡米した後、06年はオリックス入り。打線強化の目玉と期待されたが、近年の傾向はさらに悪化して2割をやっと越す低打率、レギュラー定着以降自己最少の12ホーマーと大誤算。手首の負傷から欠場も多く、終盤は完全に離脱。全く期待はずれな結果に終わった。シーズン後契約交渉で大揉めし、越年の末自由契約に。
なかなか契約が決まらず浪人もありうる状況だったが、キャンプ中にようやく中日と育成契約。もちろん育成選手というレベルではなく、開幕前に支配下登録を果たした。そして移籍の昨年は、久々にしたたかな中村を見ることができた。開幕から三塁レギュラーで、安定した打棒を発揮。時に右打ちを見せる柔軟さを取り戻し、惜しくも3割には届かなかったが4年ぶりの20ホーマー到達。復活のシーズンとなった。
近年の強引さには首をかしげていたが、どん底から這い上がって生き返った。落ちる一方だった成績を良化させたのは大したもの。すでにベテランであり体力不安はあるが、実力は充分中軸級。この状態をぜひとも維持してもらいたいもの。