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今夜の番組チェック

広島東洋カープ

00 山ア 浩司

移籍台頭、守備上位型

右投右打
大産大付高 近鉄99ドラフト3位〜04、オリックス05、広島05〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 96 208 53 4 0 1 60 9 1 31 1 4 3 40 .255
06 広島 27 81 9 1 0 0 10 1 0 2 0 3 0 19 .111
07 広島 17 32 8 0 0 0 8 2 0 2 1 1 0 7 .250
通算 9年 143 326 70 5 0 1 78 12 1 35 2 8 3 67 .215

05年移籍した広島で浮上した内野手。故障者続出のショートに収まり、レギュラー候補となった。
近鉄に在籍した04年までは、6年間で一軍出場はわずかに3試合とほとんど二軍暮らし。守備力に定評も打撃が弱く、なかなか一軍の壁を突破できなかった。04年もファームレギュラーと言っても打率は2割5分とパッとしないもの。分配ドラフトでオリックス入りのあと、トレードで広島入り。
しかしこの移籍が大きなチャンスへとつながった。シーツが抜け、岡上がシーズン絶望の故障。さらに代役を務めた尾形までが開幕後故障離脱する緊急事態から5月に一軍昇格。当初はやはり打てず、守備要員から脱却できなかったが、8月に入るとネックの打撃が急上昇。これ以降はほぼレギュラーに座り、8〜10月は3割近いアベレージ。2番定着でリーグ2位の31犠打も記録し、前年まで無安打とは思えない台頭を見せた。
移籍といえど、故障者が出なければここまでのチャンスがあったかどうか。まさに千載一遇の好機を活かした形となった。しかし翌年はこの勢いを維持できず。開幕スタメンも打撃が壊滅的な状態で、梵の台頭・東出の復活からポジション失陥。6月には二軍落ちし、また元の立場に逆戻りしてしまった。終盤再昇格も9打席ノーヒットでシーズン終了。
守備は安定しているが、やはり問題は打力。昨年はさらに出番が減り、後半だけの一軍だった。打撃面で現在の二遊間に割って入るのは厳しそうで、生きる道は守備職人か。しぶといところをアピールできれば。

 0 井生 崇光

便利屋、叩き上げ型

右投右打
東筑高 広島99ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 4 3 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 .333
06 広島 74 138 37 7 1 0 46 8 1 1 0 8 5 23 .268
07 広島 36 53 15 3 0 0 18 4 0 1 0 5 1 11 .283
通算 9年 114 194 53 10 1 0 65 12 2 2 0 13 6 35 .273

現在の登録は外野手だがもともとは内野手、さらには06年1試合捕手として出場したユーティリティプレーヤー。入団から6年間一軍出場がなかったが、長い下積みを経て台頭を見せてきた。
同期のドラフト1位は東出で、ともに「ポスト野村」を期待されてのプロ入り。東出が1年目から一軍定着したのに対して、こちらはひたすら二軍暮らし。外野転向でもなかなか結果が出せず、すっかりかすんだ存在となりかけていた。05年一軍初出場でプロ入り初ヒットも記録したが、存在感は希薄で06年も二軍スタート。
しかし5月に昇格すると、緒方故障ということもあって出場機会急増。これまでの鬱憤を晴らすような活躍を見せた。長打こそないものの左投手には強く、かなりの高打率を維持。一気に一軍定着にジャンプアップ。
こつこつ当ててくる打撃は、派手さはないがなかなかのいやらしさ。昨年は前半二軍だったが、昇格するとしっかり結果を残した。06年より打率を向上させ、代打では4割越えの好成績。対左も依然強く、培った技術が確かなことを実証。
レギュラー云々という存在ではないが、戦力外すれすれの崖っぷちからスーパーサブに大変身。特に左投手への強さは重要な能力。叩き上げのしぶとさを発揮し続けてほしい選手。

 1 前田 智徳

打撃職人、天才型

右投左打 ベストナイン(92〜94,98)、Gグラブ(91〜94)
熊本工高 広島90ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 146 540 172 25 1 32 295 87 1 0 0 44 6 43 .319
06 広島 134 472 148 22 1 23 241 75 2 2 3 40 5 42 .314
07 広島 124 414 118 17 0 15 180 71 1 0 4 20 8 31 .285
通算 18年 1916 6653 2024 339 16 289 3262 1028 68 76 51 562 52 707 .304

ここまで10度以上の3割を記録し、通算打率も3割を越えるスラッガー。左右に打ち分けるタイプではなく、きっちり腰をすえてクリーンヒットをはじき返す。長打力もあり、納得いかない形だとヒットでも不満顔を見せる頑固者。
ドラフトでは下位指名だったが1年目から一軍デビュー、新旧交替の端境期とあって2年目には早くもレギュラーに定着した。当時は俊足強肩の三拍子揃った選手。勝負強く、長打も打てる万能のスラッガーとして大いに名を売った。3年目には犠打30で打点89という、よくわからない数字も残している。92年から3年連続3割、常に打撃成績の上位に入り、首位打者有力候補の一角に挙げられ続けた。ホームランも20本台に乗せ、まさに順風満帆。
紛れもなくカープの中心選手、リーグを代表する選手として君臨していたが、95年にアクシデント。アキレス腱断裂でほとんどシーズンを棒に振り、それ以降も足に大きなハンデを負ってしまった。復帰後も変わらぬ打棒を見せ、98年には打率2位で二塁打リーグトップ。しかし全力疾走はほぼ不可能になり、常に故障と隣り合わせの生活になってしまった。00,01年には再び故障発生で長期間離脱。
何度省みても惜しまれるのが故障歴。打撃技術がほぼ完璧なだけに、余計にそれを痛感してしまう。復帰した02年からも安定した成績を残しているが、走塁で同僚のロペスとトラブルも。守備も堅実ではあるが範囲の狭さはいかんともしがたく、狭い本拠地で何とかなっている面も否めない。
それでも打力の高さはさすがのもので、ここまで打撃タイトルに手が届いていないのが不思議なほど。近年は体調もよく、05年は12年ぶりのフル出場で自己最多の32ホーマー。06年も中軸として活躍し、3年連続の3割。9,10月に10本量産で5年連続8度目の20ホーマー以上も達成。ベテランになっても依然チーム屈指のスラッガー。
昨年2000本安打達成。ただ前田にしては少し物足りない成績のシーズンだった。後半盛り返したものの、6月の1割そこそこという極端な不振が響いて連続3割ストップ。5年続いていた20ホーマーも届かなかった。
超一流の打者だが、長打の減少にそろそろ年齢が見えた感も。まだまだ後続には高すぎる存在感だが、今季で37歳、世代交代も迫ってきている。ただ昨年でも2ストライクから3割の打率で三振少なく、打撃技術は高レベル。

 2 東出 輝裕

小兵内野手、復活型

右投左打
敦賀気比高 広島99ドラフト1位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 39 67 14 2 0 1 19 3 2 3 0 5 0 16 .209
06 広島 138 504 142 10 1 0 154 23 11 14 2 27 3 60 .282
07 広島 132 458 123 12 0 0 135 15 13 22 2 33 1 55 .269
通算 9年 876 2770 707 76 11 11 838 132 97 174 14 171 15 409 .255

高卒1年目から主力となり、レギュラーを掴んだ内野手。その後長い低迷に陥ったが、06年復活。
高校時代はエース及び中心打者として活躍。「ポスト野村」として二岡の獲得を目指していたチームが争奪戦に敗れ、急遽ドラフト1位指名された。次善の策の指名だったが入団時からセンスの良さを発揮。1年目はセカンドを中心に準レギュラー格となり、衰えの見える野村に替わって翌年からショートに定着。
2年目の00年から02年まで3年連続規定打席到達。プロとしては小柄ながら俊足には満足できるものがあり、打撃もセンスの良さを随所に見せた。01年にはリーグトップの三塁打を放つなど2番打者として完全に定着。将来のチームを支える存在として期待も高かった。しかし一方で守備に難があり、00,01年と連続失策王の不名誉。これが大きな足枷となっていく。
守備範囲は広いのだが安定感がなく、致命的なエラーを犯すこともしばしば。ショートでの起用に見切りをつけられ、03年からセカンドにコンバート。しかし負担が軽くなるはずがますます深みにはまってしまい、打撃までも狂ってしまった。極端な打撃不振で出場数激減。翌年以降もなかなか浮上できず、定位置どころか一軍定着すら覚束なくなってしまった。
自信喪失に陥っていた印象で、低迷が3年。存在感も希薄になりつつあったが、06年突然巻き返し。春先から打撃好調で、当初セカンドだった梵がショートに廻ると同時にスタメンセカンドへ。1番に定着し、4年ぶりに規定打席に到達、自己最高の打率を記録。長く続いた泥沼から劇的に脱出を果たした。
不振の最大原因だった守備も、これまでの不安げな動きとは雲泥の差。かなり追い込まれていたが、ついに吹っ切れたようだ。昨年は2番に廻って打率を落としたものの、ほぼ不動のセカンドとして安定。前年4割未満と散々だった盗塁成功率も大幅に改善した。本来センスは非常に高い選手で、自信さえ戻ればまだ上を狙っていけるはず。器用貧乏にもなりやすいタイプなので注意。

 4 尾形 佳紀

実戦派、故障不安型

右投左打
日大藤沢高〜日大〜ホンダ 広島04ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 47 198 60 9 1 6 89 21 9 1 0 15 2 44 .303
06 広島 - - - - - - - - - - - - - - -
07 広島 46 70 15 3 0 2 24 3 0 1 0 4 1 24 .214
通算 4年 146 476 127 24 2 12 191 42 13 9 3 26 6 124 .267

社会人からプロ入り、1年目から準レギュラー級の活躍を見せた選手。東出や福地の伸び悩みを尻目に急台頭。実績を残し、1番候補に名乗りを挙げた。
俊足と積極的なプレースタイルで注目を集め、オープン戦から起用を試された。開幕一軍は果たせなかったものの、夏場に昇格すると予想以上の打棒を発揮。スタミナ切れで打率は急降下したが、プロ入り初年度からこれ以上ないアピールを果たした。
じっくり見ていくタイプではなく、勢いでチームを乗せていくタイプ。左投手も苦にしない実戦的な打撃の持ち主で、追い込まれてもなかなかの対応力を見せた。
05年はシーツの移籍に岡上の故障があって、開幕からスタメンショート。前年以上の打棒を見せ、盗塁も増やして1番にすっかり定着。しかしここでアクシデント。5月の終わりに膝を痛め、それが靭帯損傷の重症。レギュラー目前で無念のリタイアとなってしまった。06年は開幕前に手術に踏み切り、一年リハビリのシーズンに。
アマチュア時代にも大きな故障で遠回りしてきた選手で、この面が最大の不安点。昨年は長い離脱からようやく復帰を果たした。主に代打で起用され、打率は低かったが終盤には2ホーマーで復活をアピール。苦難を味わってきたが、ついに光が見えた。昨年は外野しか守らなかったが、新井FA退団の今季は内野での出番もありうる。改めて再スタート。

 5 栗原 健太

パワーヒッター、順調成長型

右投右打
日大山形高 広島00ドラフト3位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 77 254 82 16 0 15 143 43 0 1 1 17 1 63 .323
06 広島 101 373 110 19 0 20 189 69 2 0 3 21 0 90 .295
07 広島 144 565 175 37 1 25 289 92 3 0 6 46 3 94 .310
通算 8年 448 1560 464 82 2 75 775 243 8 2 11 93 7 329 .297

いまや中心打者となった若きスラッガー。高校時代から評判だった素材で、順調な成長でここまできた。
魅力はなんと言ってもパンチ力。3年目の02年にウエスタンの打点王に輝き、終盤には一軍も経験。早速初ホームランを記録するなど、そのパワーは本物。03年も大半はファームで過ごしたものの、ホームラン・打点の二冠に打率2位と堂々の成績で見事「卒業」。一軍昇格後はレギュラー争いに名乗りを挙げ、飛躍を確信させる活躍。
迎えた04年は開幕からポジションを掴み、打撃センスの高さを充分に見せ付けた。夏場以降急降下してしまったが、前半は完全にレギュラー。巨人戦に6ホーマーの暴れぶりで名を売った。05年は故障で出遅れも、復帰後はハイアベレージを維持し初の3割。8月には10ホーマーを量産。
低めは変化球でもきれいにすくい上げ、バットの走りは惚れ惚れするほど気持ちいい。一塁に専念した06年は完全に主力打者に成長。8月ヘルニアで離脱し後半を棒に振ってしまったが、20ホーマーの大台に到達。故障癒えた昨年は一塁レギュラーとしてフル出場を果たし、初めて規定打席に達して3割、25ホーマー92打点と堂々たる成績を残した。
昨年の二塁打37本はラミレスに次ぐリーグ2位。極端なスランプもなく、安定した活躍を見せた。着実なステップアップを続け、新井が抜ける今季はいよいよ4番の期待がかかる。重責ではあるが、今後のチームを支える大器。

 6 梵 英心

即戦力ショート、小兵型

右投右打 新人王(06)
三次高〜駒大〜日産自動車 広島06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
06 広島 123 450 130 20 8 8 190 36 13 12 2 27 3 62 .289
07 広島 136 519 135 20 4 18 217 56 20 8 4 51 5 95 .260
通算 2年 259 969 265 40 12 26 407 92 33 20 6 78 8 157 .273

1年目からチーム待望のレギュラーショートに定着した内野手。期待通りの活躍でフルシーズン完走し、見事新人王に輝いた。
社会人からプロ入り。当然期待は即戦力で、セカンドで開幕スタメン。さすがに序盤は苦しみ、打率は一時1割を切る状態だった。しかし4月の下旬辺りから調子を上げ始め、徐々に台頭。レギュラーだった山崎が不振とあって、ショートのポジションに座るようになった。5月以降はコンスタントに結果を残し、2番ショートに定着して復調東出とコンビを形成。打撃でも守備でも及第点以上の結果で、1年目から規定打席に到達。吉村に倍の得票差をつけての新人王選出となった。
身長173cmとかなり小柄な選手だが、意外なパンチ力も併せ持つ。8三塁打を記録した俊足ももちろん武器の一つ。当初守備は未熟さが目立ったが、シーズン後半にはだいぶ安定するようになってきた。打撃面も含めて、この順応性の高さは評価できる。
2年目の昨年は苦しみ、7月までは2割台前半の打率。しかし8月に入ると調子急上昇し、これ以降打率をかなり改善させた。それ以上にパンチ力を発揮して8月以降13ホーマーを放ち、通年でもチーム3位の18ホーマー。打率の低さから不動の1番とはいかなかったがチームトップの20盗塁で脚力もアピール。後半はなかなかの存在感を見せた。
18本塁打中13本がホーム広島で放ったもので、さすがにこの本数は割り引いて見るべきだが、小柄な体格から侮ると痛い目を見ることは確か。56四死球を選んでいるのは評価できるところで、あと少し打率が良ければ1番として充分な戦力。今季はしぶとさを取り戻して欲しい。梵(そよぎ)という姓は全国でもほとんどいない珍名だとか。

 9 緒方 孝市

三拍子、長打覚醒型

右投右打 盗塁王(95〜97)、Gグラブ(95〜99)
鳥栖高 広島87ドラフト3位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 122 431 132 22 2 21 221 57 3 2 3 46 8 65 .306
06 広島 81 215 61 13 0 6 92 29 2 1 3 17 6 33 .284
07 広島 33 83 15 5 0 0 20 4 1 1 1 6 0 19 .181
通算 21年 1686 5217 1482 253 29 239 2510 708 264 81 36 610 86 968 .284

かつては圧倒的な快速を誇った選手。代走を主戦場に控えが長かったが、打棒開眼で一気にレギュラー、中心選手に成長。30歳を過ぎてから長打力を増し、スラッガーに覚醒。
5年目の91年から一軍定着。当初は内野手だったが、足と肩を活かすため徐々に外野にシフト。その脚力は魅力たっぷりで、毎年期待されていたがポジションを奪うまでは意外に時間がかかった。常に二桁盗塁を記録しながら打撃の確実性がネックとなり今一歩の状態が続いていた。
しかし95年、ようやく打撃の壁を打ち破り3割をマーク。この年盗塁王のタイトルに輝き一気にレギュラーに羽ばたいた。ここから3年連続盗塁王。98年からは盗塁数は減ったものの、その分打力が大幅アップ。99年には36ホーマーを放ち、かつての俊足選手から中心打者へと脱皮した。
いよいよ覚醒かと思われた00年に大きな故障を負い、翌年も故障で出遅れ。度重なるアクシデントに衰えも懸念されたが、02年からは見事に復活。さすがにかつての脚力は望むべくもないが、身につけた打力は正真正銘の本物。打撃成績は高い水準を保ち、改めて強打者であることを証明した。
過去5度の3割を記録し、02年から05年まで4年連続20ホーマー以上。状況によって1番や3番をこなし、前田とともに生え抜きのベテランとしてチームを引っ張る存在。三十代後半に入ってなお、05年も堅実な活躍を見せた。
しかし20年目を迎えた06年は一転不振。春先の不調に加えて指の骨折で離脱。復帰後もなかなか調子が上がらず、不本意なシーズンとなってしまった。そして昨年は更なる不振。序盤1割そこそこの低打率に喘ぎ、夏場には故障離脱。出場数大幅減で、故障低迷した00年以来7年ぶりの100打席未満、1割台という寂しい結果に。
プロ生活21年、40歳目前でいよいよ衰えが深刻か。チームを長年支えた選手だが、今季は引退を賭けたシーズンとなりそう。おそらくは最後の意地を見せられるか。

26 廣瀬 純

強肩外野手、レギュラー候補型

右投右打
佐伯鶴城高〜法大 広島01ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 43 39 12 2 0 0 14 2 0 0 1 2 1 14 .308
06 広島 84 162 47 6 0 5 68 29 4 3 3 10 5 30 .290
07 広島 83 158 44 7 0 7 72 15 1 4 0 10 5 25 .278
通算 7年 391 562 156 24 0 15 225 60 6 13 6 33 21 116 .278

レギュラー定着を狙う強肩選手。逆指名入団で、なかなか結果を出せなかったが近年ようやく台頭。
肩の強さは相当のもので、「鉄砲肩」とも形容される。足もなかなか速く、長打力も秘めている。走攻守三拍子揃った選手なのだが、当初は「走攻」の部分でやや期待外れ。打率はそこそこも長打があまり打てず、足も盗塁わずかに1。どうも結果を気にしすぎて萎縮しているのか、あまり良さを発揮できずにいた。
1年目に80試合出場も年々出番が減っていたが、05年序盤非常に好調で緒方の代役を務めた。緒方復帰後は機会に恵まれなかったが、06年は出番急増。自己最多の84試合に出場し、5ホーマー、4盗塁とこれまで期待を裏切っていた部分でも力を発揮。6年目にして存在感を一気に強めた。
だいぶ時間はかかったが着実に力をつけてきた。昨年は出場数ほぼ横這いも7月に4割3ホーマーの大当たり。そこまで2割そこそこだった打率を一気に引き上げた。今季は新井の抜けたサード挑戦という話も出て、いよいよレギュラーが近づいている。ポジション獲りには向こう1〜2年は勝負どころ。さらなる上昇なるか。

31 石原 慶幸

正捕手候補、併用型

右投右打
県岐阜商〜東北福祉大 広島02ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 74 174 42 6 0 2 54 12 0 3 2 11 4 29 .241
06 広島 85 240 53 9 0 3 71 11 2 6 2 15 4 43 .221
07 広島 89 256 72 12 0 3 93 15 2 6 0 16 6 47 .281
通算 6年 504 1381 349 63 2 18 470 94 4 34 5 80 28 268 .253

広島の正捕手候補。肩の強さではチームトップクラスの存在。守備上位型だが、それなりの打力も有する。
大学時代から守備面で評価された選手で、1年目こそわずか5試合の出場に終わったものの、03年一気に台頭。衰えを見せる西山はもちろんのこと、前年実績を残した木村一をも抜き去り、事実上正捕手といえる存在になった。強肩で名高い谷繁を上回る盗塁阻止率も記録。翌年はさらに成長を見せ、前年伸び悩んだ打撃で大きく向上。派手な活躍とは無縁でも開幕から破綻なく結果を残した。ライバルはかなり遠くへ引き離し、この年はほとんど一人でマスクをかぶった。
ここまでは非常に順調で、このまま不動の正捕手かと思われたが、05年開幕前に骨折で大きく出遅れ。ここから足踏み状態となってしまった。5月の終わりに戦列復帰したが、不在の間に台頭した倉から先発マスクを奪い返すまでには至らず。06年は開幕直後打撃好調で定着しかけたが、5月以降急ブレーキ。前年よりも打率を落とし、結局スタメン機会は倉とほぼ半々。04年の勢いは完全に失われてしまった。
倉と争う正捕手の座だが、正直どちらにも決め手がない。昨年も先発機会はほぼ半々、若干石原が優勢だった打撃面も遜色がなくなった。昨年は互いの好不調サイクルが完全に裏表状態で、5月から7月は石原好調、8月以降は倉好調と完全に住み分け状態。いよいよ差がなくなっている。
力量互角の捕手二人、併用は当分続きそう。質量ともに不足する投手陣をリードするのは厳しい試練だが、高いレベルで切磋琢磨していきたいところ。ライバルを競り落とす「何か」も欲しいところだが。

35 中東 直己

小兵外野手、万能型

右投左打
広島工高〜東亜大〜JR西日本〜ホンダ鈴鹿 広島07ドラフト(大・社)5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
07 広島 31 70 14 2 0 0 16 2 4 0 0 4 0 18 .200
通算 1年

「捕手もこなせる」と話題になった昨年のルーキー。俊足を武器にする小兵タイプ。
1番候補の俊足外野手としてプロ入りしたが、大学時代は捕手を経験。そのためキャンプ中に「両面起用もある」と話題に。公式戦でも2試合だけだが実際にマスクを被った。それ以外はすべてセンターを守り、出場の半分近くで先発。もっぱら1番で起用された。
フレッシュ球宴で2盗塁、唯一のホームを踏む活躍でMVP獲得。しかしその試合で骨折してしまい、以降のシーズンを棒に振ってしまった。一軍でも4盗塁の脚力は充分戦力で、打撃向上なら1番候補。フレッシュMVPは出世者が多く、その点でも期待したいところ。

38 赤松 真人

1番候補、韋駄天型

右投右打
平安高〜立命大 阪神05ドラフト6巡〜07、広島08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 阪神 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 -
06 阪神 6 14 2 0 0 0 2 0 2 1 0 0 0 3 .143
07 阪神 28 39 6 1 0 0 7 1 8 1 1 2 0 5 .154
通算 3年 36 53 8 1 0 0 9 1 11 2 1 2 0 8 .151

その俊足から「ポスト赤星」とも評された外野手。一軍でのキャリアはまだ乏しいが、二軍ではすでに充分な結果を残している将来の1番候補。
ドラフト指名は下位だったが、1年目からファーム不動の1番打者に定着。ウエスタンの首位打者と盗塁王に輝き、一躍その名を高めた。2年目も二軍で3割15盗塁と好結果を残し、一軍でプロ初ヒットも記録。3年目の昨年は開幕一軍入りし、出場機会も随分増えてきた。
下で評判の脚力は上でも戦力で、昨年8盗塁を記録。だがそれと同時に、二軍では見えなかった課題もはっきりしてしまった。打撃が一軍でははっきり力不足で、先発しても8番や9番。ほとんど打てないままで、赤星離脱のチャンスも活かせなかった。守備面でも細かいミスが垣間見え、結局5月中旬に二軍落ち。
FA新井の人的補償として今季は広島へ移籍。自慢の足を活かすためにも打撃のレベルアップは必須。新天地でもう一度レギュラー獲りに挑みたい。

40 倉 義和

正捕手候補、打撃向上型

右投右打
京都成章高〜京産大 広島98ドラフト5位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 109 267 56 8 1 4 78 22 1 15 3 16 5 42 .210
06 広島 84 247 59 7 0 5 81 14 1 4 0 7 7 51 .239
07 広島 82 248 68 11 0 7 100 25 1 5 2 15 4 42 .274
通算 10年 392 906 205 29 1 17 287 66 4 31 5 45 21 173 .226

地味にキャリアを重ねてきた中堅捕手。高校時代は大家とバッテリー。入団以来毎年一軍出場もなかなか定着できなかったが、05年石原の故障で急台頭。正捕手を狙う一人となった。
ディフェンス面を評価されていた選手だが、これまではやや特徴に欠けていた。01年に自己最多の35試合に出場したものの、木村一や石原の台頭で翌年は機会減少。何よりも極端に打てないことがネックで、なかなか一軍に食い込めなかった。
しかし05年は石原の故障でチャンス到来。開幕からスタメンに座り、必死にホームを守った。あくまで代役といった印象が強かったが、復帰した石原がいまいち不調。また自身も、オールスター以降は2割7分に3ホーマーと成長気配。結局後半もスタメンマスクを被り、この一年で一気に立場が変わった。リーグトップの盗塁阻止率も記録。
ここ2年は石原と競り合う形が続いている。石原の項にも書いたが、現時点で両者の力量差はほとんどない状態。倉が打撃を大きく向上させてきたことで、ますます差がなくなった。06年も昨年も出場数はほぼ同数で分け合うことに。5月から7月にかけて打撃で大きく落ち込んだが、終盤巻き返した。
年齢で石原より4つ上なのは若干不利な要素だが、成長度では上回っているかもしれない。ここ2年盗塁阻止率が悪いのが残念だが、競り合ってなおレベルアップしていきたい。なぜか左投手に極端に弱く、昨年も対右に比べて1割近く悪かった。

41 森笠 繁

再台頭、レギュラー手前型

右投左打
国学院久我山高〜関東学院大 広島99ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 90 170 52 14 0 2 72 15 2 2 0 3 1 23 .306
06 広島 115 291 85 11 4 6 122 31 1 4 1 18 2 53 .292
07 広島 107 258 70 8 0 2 84 20 3 3 1 11 0 42 .271
通算 9年 734 1411 382 70 6 19 521 113 33 19 4 79 11 282 .271

準レギュラーとして活躍する中堅外野手。一時低迷が続いていたが、近年盛り返して様々な場面で起用される。
下位指名でも入団時から期待されていた選手で、2年目には91試合に出場。足はすでに充分戦力レベルで、打撃もライナー性の打球には光るものがあった。この時点で次期レギュラーの声も上がったが、その後低迷。特に02年は一軍ノーヒットに終わり、ちょっと伸び悩みを見せていた。
やや存在感が薄くなりかけていたが、03年から復調。初めて100試合以上に出場し、金本が抜けた穴を突いて打席数も大幅増。さらに04年は代打で高打率を記録し、守りに不安のある前田のサブとしても活躍した。
走攻守すべてにまとまりのある選手で、突き抜けるものはないが安定している。スタメンとしても代打としても使える利便性の高さが売り。ただまとまりすぎていて強烈な印象を残しにくいタイプ。
06年は緒方の故障でポジションが目前に迫った。初めて打席数が300を越え、シーズン閉幕直前まで3割をキープ。いよいよ定着かと思われたが昨年はほぼ横這い。打撃の波が激しく、レギュラーを獲りきれなかった。代打としてはチーム最多の起用で切り札的存在となったが、もう一つ食い足りなかった印象。
スイッチをやめたり再開したり、どうも器用貧乏という印象も付きまとう。ちなみにスイッチは昨年再挑戦したが、右打席の結果が思わしくなく途中で断念。こういう辺りも少しどっちつかずに見えてしまうところ。もう中堅の年齢で、どうもこのまま準レギュラーという形でいきそうな感じでもある。リザーブとしては非常に手堅い存在。

43 アレックス・オチョア 

強肩外野手、アスリート型

右投右打 Gグラブ(04)
中日03〜06、広島07途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 137 524 141 24 0 18 219 78 2 0 3 41 6 103 .271
06 中日 138 523 143 30 1 15 220 77 2 0 1 52 2 86 .273
07 広島 73 290 87 18 1 7 128 31 2 0 0 28 2 48 .300
通算 5年 623 2364 673 124 4 82 1051 340 14 1 13 223 28 411 .285

03年、入団決定しながら来日を拒否したミラーに代わって、急遽獲得された外国人選手。ミラーはこの年の新外国人の中で最も大物と評されていただけに、代役アレックスにかかる期待も並々ならぬものがあった。
すらっとした運動能力の高そうな選手で、注目されたのはその強肩。メジャーでも守備力で評価されていたという評判は伊達ではなく、開幕早々から目の醒めるような返球で度肝を抜いた。福留と並ぶ強肩コンビの右中間は12球団随一と評され、ことディフェンス面で言えばミラーが来るよりもはるかに良かったと言える。
打撃面では本来は1番タイプと思われ、長打力は並レベル。03年は4番を任されたものの物足りない印象で、後半は打順もめまぐるしく動いた。一時は一年限りの声もあったが、立て直して残留。翌年もほぼ同水準の成績を残し、安定戦力に。
しかし中軸としてみるとやや弱いのは事実で、パワーだけでなく勝負強さも不足気味。05年はすべての面で後退し、欠場したウッズの代役も果たせなかった。自慢の強肩にもやや陰りが見え始め、年齢的な不安も浮上。
06年はスタートこそ快調だったが6,7月に不振。一度持ち直したが、終盤は2割を切る大不振で結局前年並の成績に終わった。この最後の不振が嫌われたか、契約延長せず退団。しかし昨年途中、打線に苦しんだ広島が獲得。すると見違えるような好調な打撃が続き、8月末時点で3割台中盤の活躍。非常に大きな補強となった。終盤調子を落としたが、最終的に3割を維持。中日時代には見られなかった勝負強さも発揮した。
ちょっと波が激しい選手で、スランプが長引く傾向がある。途中来日の昨年は好調を維持していたが、終盤9月にこの波が来た。主砲というタイプではなく、この点でもあまり高望みはできない選手だが、安定した力は買える。開幕から在籍の今季もこの活躍を見せられるか。

44 喜田 剛

移籍好転、スラッガー型

右投左打
沖学園高〜福岡大 阪神02ドラフト7巡〜07途中、広島07途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 阪神 3 8 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 1 .250
06 阪神 2 5 3 2 0 0 5 1 0 0 0 0 0 1 .600
07 広島 67 150 37 11 0 3 57 12 1 1 0 15 1 35 .247
通算 6年 75 166 43 13 0 3 65 13 1 1 0 15 1 39 .259

2年連続ウエスタンの二冠王を獲得したスラッガータイプの選手。なかなか一軍出場の機会に恵まれなかったが、昨年途中広島に移籍して急上昇。
ドラフトではかなり下位の順位での入団だったが、1年目からファームのレギュラーに。以来二軍では堂々の主砲として活躍し、05,06年と続けてウエスタンの本塁打王と打点王を獲得。特に05年はリーグでは城島以来9年ぶりの20ホーマー突破を記録した。
これだけの数字を残しながらも、一軍にはなかなか浮上できず、常に一桁の出場にとどまってきた。上のレギュラーが固まっていたために大いに割を食ってきた印象。昨年も二軍にいたが、5月にトレード成立でチャンス到来。早速一軍登録されるといきなりスタメン起用。待望のプロ初ホームランも放ち、嶋の不振もあってライトのポジションを獲る勢いを見せた。
元来一軍で出番がなかったのが不思議な選手でもあり、もはや二軍では別格の存在。阪神では似たタイプとも言える林の台頭が目覚しく、移籍なければ埋もれたままになっていた可能性も考えられ、実に大きな転機となった。さすがに勢いは後半途絶え、特に8月後半から約一ヶ月22打数連続ノーヒットが続き、一時3割を越えていた打率も急降下。終盤はガタガタになってしまった。攻め方を覚えられた感も強く、ポジション奪取にはもう一段の成長は不可欠。守備に魅力はないだけに打撃でアピールしたい。

45 松本 高明

俊足内野手、期待株型

右投左打
帝京高 広島03ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 28 54 14 0 0 0 14 1 2 0 0 5 1 18 .259
06 広島 67 135 35 0 0 0 35 6 8 10 1 9 3 36 .259
07 広島 48 108 25 2 0 0 27 4 4 12 0 10 1 16 .231
通算 5年 143 297 74 2 0 0 76 11 14 22 1 24 5 70 .249

足の速さで期待される若手内野手。高校時代は外野だったが、プロ入り後ショートに挑戦。甲子園での姿がオーナーの目に止まり指名されたという話も。
1、2年目は二軍で過ごしたが、05年初めて一軍昇格。なかなか定着しないショート候補の一人として浮上してきた。初ヒット・初盗塁も記録し、まずまずのデビュー。翌年はさらに大きく出番を増やし、ほぼ一軍定着。先発出場も33試合と順調な成長を見せた。
ただデビュー後に一軍のセカンド・ショートが固定され、ここからが厳しい戦いになりそう。昨年も31試合の先発出場があったが、ショートで6失策などやや精彩を欠いた。前年失敗0だった盗塁も半分近く刺され、ちょっと停滞といった印象。後半は故障もあって二軍で過ごした。
スピードに魅力の選手だが、すでにレギュラーの梵・東出も同タイプ。ここに割り込んでいくにはさらなるレベルアップは必須。打撃の安定感が増せばもっと出番は増やせる。

49 天谷 宗一郎

俊足外野手、一軍直前型

左投左打
福井商高 広島02ドラフト9巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 2 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 .000
06 広島 17 8 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 4 .000
07 広島 20 31 8 0 0 1 11 2 2 2 0 5 1 7 .258
通算 6年 49 52 10 0 1 1 15 3 4 2 0 6 2 16 .192

ファームで3度の盗塁王を獲得した快速選手。まだ一軍実績は乏しいが、徐々に前進している若手外野手。
ドラフト9巡という下位でのプロ入りも、その俊足ぶりは注目された。2年目にウエスタンの盗塁王に輝き、翌年は42盗塁。一軍昇格を果たし、プロ初ヒット・盗塁も記録した。05年は一歩後退したが、06年は5月に昇格して自己最多の17試合に出場。後半は二軍に定住してしまったが、24盗塁で3度目のタイトルを獲得した。
二軍とはいえすでに100盗塁を記録した脚力は大きな魅力。代走としてなら今すぐにでも一軍定着は可能。昨年はプロ初ホームランも放った。故障で後半は完全に二軍暮らしとなってしまったが、確実に一軍定着に近づきつつある。打撃の確実性が増せば1番候補に躍り出る可能性も。そろそろブレイクを期待。

51 末永 真史

俊足外野手、期待株型

左投左打
佐賀東高 広島00ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 65 72 20 1 0 2 27 7 4 0 1 3 1 17 .278
06 広島 54 114 32 7 0 2 45 9 2 1 0 2 1 29 .281
07 広島 - - - - - - - - - - - - - - -
通算 8年 138 218 58 10 0 5 83 19 7 2 1 7 2 56 .266

俊足と巧打で期待される若手外野手。非凡な打撃センスの持ち主で、はまれば一発もある期待株。下積みを経て、05年一軍に台頭してきた。
高校からプロ入りして、2年目にはファームのレギュラーに。徐々に数字を伸ばして、03年には一軍で初ホームランも記録。04年は一軍出場がなかったが、二軍ではリーグトップの三塁打を放って3割をマーク。
春先から期待されていた05年は、開幕一軍こそならなかったが、6月に昇格するとそのまま一軍定着。特に7月はかなりの好成績を残し、存在感が大きく高まった。代打で好結果を残し、新たな1番候補に名乗りを挙げるシーズンとなった。06年はさらに打席機会が増え成績も向上。
順調に伸びてきていたが、昨年は故障で足踏み。一軍出場なく終わった。残念なシーズンだったが、まだチャンスは充分ある。そろそろフルタイム一軍定着といきたいところ。

52 大須賀 允

便利屋、中途半端型

右投右打
前橋工高〜東北福祉大 巨人02ドラフト6巡〜06、広島07〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 巨人 - - - - - - - - - - - - - - -
06 巨人 - - - - - - - - - - - - - - -
07 広島 16 20 3 0 0 0 3 1 0 0 0 2 1 6 .150
通算 6年 34 27 5 1 0 1 9 3 0 0 0 2 1 9 .185

ユーティリティタイプの内野手。06年限りで巨人を戦力外になったが、テストを経て昨年広島入り。
身長186cmの大型選手で、アマチュア時代はスラッガーという評判だった。しかしプロでのキャリアはほとんど二軍暮らし。当初下では積極的に起用されていたが、そこそこといった印象でなかなか上がってこれなかった。04年に一軍で初ホームランを放ち視野が開けたかと思われたが、その後2年は一軍出場なし。一つの目安と言われる5年が経過したところで戦力外となり、広島へ。
移籍の昨年は初めて開幕一軍入りを果たし、前半はなかなかの出場機会を得た。代打を中心に使われたが、目立った活躍はできず。低打率で徐々に出番は少なくなり、6月末に二軍落ち。後半は完全に二軍暮らし。
06年で退団した福井のような役回りを期待されていたと思われるが、この打率の上に守備もそれほどいいわけではなく、どこをとっても中途半端という印象が強い。大卒6年目で中堅の年齢、移籍の大チャンスを活かせないと非常に苦しいところだが…。

55 嶋 重宣

野手転向、覚醒衰退型

左投左打 首位打者(04)、最多安打(04)、ベストナイン(04)
東北高 広島95ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 広島 144 560 161 23 0 27 265 77 4 0 7 53 5 112 .288
06 広島 128 495 133 12 0 24 217 69 2 0 5 27 3 102 .269
07 広島 105 285 65 16 1 14 125 48 4 0 2 23 4 52 .228
通算 13年 624 2091 599 85 5 100 994 308 18 2 17 160 15 417 .286

04年突然の打撃開眼で話題となったスラッガー。03年まで通算50安打の選手が、10年目に首位打者、最多安打の栄冠に輝いた。背番号から「赤ゴジラ」の異名も取り、その名はすっかり定着。
東北高のエースとして甲子園にも出場した左腕だったが、高校時代から評判を取ったのはむしろ打力。投手としては芽が出ず、2試合登板の実績を残し打者へ転向した。野手転向後は一発を秘めた左のスラッガー候補として期待を集め、99年にいきなり3ホーマーをマークするが、その後どうも伸び悩み。年々出場数が減り、特に02,03年はわずか3打席。ほとんど戦力外すれすれの危ない立場にあった。
そんな状況が04年一転。キャンプから打棒開眼で注目を集め、スタメンライトの座を射止めると、開幕するや猛打爆発。当初は2番スタートも途中からすっかり中軸に収まり、瞬く間に中心打者になった。落ちると言われた夏場にさらに調子を上げ、見事最後まで駆け抜けた。シーズン安打のリーグ記録までもう一歩、一時は日本記録更新も期待される怒涛の勢いだった。
これまではパンチ力に魅力も粗さが拭えず、また左投げのため守備位置でも損をしていた。しかし04年はスイングに安定感があり、どっしりと構えてボールを呼び込む正統派のスラッガースタイル。これほどの打者がこれまで埋もれていたのが信じ難いほどだった。外野守備も投手出身らしい強肩で魅せ、台頭してみれば非常に完成度の高い選手だった。
しかしこれ以降、この鮮烈な活躍をピークにジリ貧状態。05年は前半不振、06年は一年通してそこそこという状態で、年々成績が下降。そして昨年は一気に急落してしまった。開幕からどん底状態でずっと1割台が続き、5月上旬には二軍落ちも経験。その後持ち直したとはいえ上昇幅は小さく、最後まで期待外れのまま終わった。シーズン打率は2割台前半、3年続けてきた20ホーマーも割り、レギュラーの地位も危ういものに。
落ちる一方の状態はさすがに厳しい。これでは04年がフロックと言われても仕方のないところ。森笠・廣瀬に移籍の喜田と外野の一角を狙う選手は多く、再奮起なければ一気に隅に追いやられてしまいかねない。初球打率が1割台というのは焦りがあるのだろうか。何が悪くなっているのか見つけ出さないと終わってしまう。

66 木村 昇吾

俊足内野手、貧打型

右投左打
尽誠学園高〜愛知学園大 横浜03ドラフト11巡〜07、広島08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 横浜 - - - - - - - - - - - - - - -
06 横浜 15 15 2 0 0 0 2 0 1 1 0 1 0 4 .133
07 横浜 10 5 1 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 .200
通算 5年 47 46 7 0 0 0 7 1 2 1 0 1 2 15 .152

二遊間を中心に守る俊足内野手。ドラフトでは極端な下位指名ながら、1年目開幕一軍入りを果たし初安打も放った。
二軍ではほぼレギュラー格の選手。ただほとんど二軍定住状態で、一軍出場はごくわずか。06年は開幕一軍入りし3年ぶりのヒットも放ったが、その後は登録・抹消の繰り返し。昨年も後半に10試合出ただけで、一軍半レベルにもあと一歩足りないといった状態が続いている。
昨年もファームではリーグ2位の18盗塁を記録したが、いい加減そこは卒業しないと先が見えない。2対1の交換トレードで今季は広島へ。横浜では似たタイプが多すぎて埋没していたが、環境が変わることで浮上のきっかけを掴めるか。移籍初年は大きな勝負どころ。