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オリックスバファローズ

 6 トム・デイビー

長身助っ人、球威型

右投右打
広島03途中〜05、オリックス06〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 広島 18 2 6 6 0 114 2/3 109 10 76 42 8 1 38 2.98
06 オリックス 24 4 10 8 0 165 159 9 77 53 8 5 48 2.62
07 オリックス 26 2 8 11 0 162 2/3 180 9 78 44 9 1 58 3.21
通算 5年 92 11 32 31 1 569 1/3 581 46 320 185 31 11 199 3.15

03年途中入団の外国人投手。身長2mの巨漢で、長身から投げ下ろす速球に威力のある球威型。長身投手で高々と足を上げるフォームはかつてのミンチーを彷彿とさせるが、投球スタイルは異なる。
途中入団の03年は当初リリーフで起用されていたが、その後先発に定着。そこからが本領発揮で、強気の攻めと安定した制球力で、2点台前半と抜群の防御率。常に不足しがちなチームの先発陣の軸となる働きを見せた。先発陣の重要なキーマンとして当然残留。しかし翌04年はあまり調子が上がらぬうちに肩痛を発してしまい、戦線離脱のアクシデント。開幕前から離脱のブロックともども、チームにとって痛い誤算になってしまった。結局シーズン中の復帰はならず、そのまま一度は退団へ。
このまま消え去るかと思われたが、翌春季キャンプにテスト参加し、再契約へ。故障上がりの不安もあったが、2点台の防御率で6勝とまずまずの結果を残した。特に前半はすべて3失点以内という安定感で、手薄な先発陣を支える働き。内容的にはもっと勝っていてもおかしくなかった。
再び広島を退団し06年からはオリックスへ。期待通りローテーションの柱となる活躍で、06年は自身初の二桁勝利達成。防御率も2点台と上々。昨年は前年ほどの安定感ではなかったが、それでも先発の軸として健在。打線の援護に恵まれず負け越してしまったが、期待通りの働きはきっちり見せた。
三振は少なめだが、球威で押し打たせて取る。大崩れしないのが魅力で、計算の立てやすい投手。今季も当然主力として期待される。打線の大幅強化が見込まれる反面、守備力低下も懸念されており、デイビーの投球スタイルだとどうなるか?

11 川越 英隆

実戦派、バランス型

右投右打
学法石川高〜青学大〜日産自動車 オリックス99ドラフト2位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 24 3 6 8 0 0 132 2/3 142 17 89 25 4 3 54 3.66
06 オリックス 24 3 9 9 0 0 163 1/3 169 14 74 29 6 1 57 3.14
07 オリックス 24 1 4 7 0 0 129 1/3 161 20 75 26 5 1 75 5.22
08 オリックス 51 0 2 3 0 13 74 1/3 80 7 52 17 3 0 33 4.00
通算 10年 241 21 51 73 0 13 1134 2/3 1253 123 721 280 26 17 510 4.05

長年先発の中心格だった右腕。上背はあまりないものの、バランスの取れたフォームから低めに丁寧に投げ込む投手。派手さはないが落ち着いたマウンドさばきが身上。
アマチュアでも地味な存在だったが、1年目いきなりローテーションに入り11勝をマーク。防御率2点台の高い安定感で、一躍エース候補とまで呼ばれた。驚くほどの球はないが、全てが高い次元でまとまったタイプ。特に変化球の制球が良く、容易に四球を出さない制球力は強みだった。
しかし2年目途中故障でリタイアすると、ここから苦難が始まる。翌年復帰も6点台の防御率で負け越し。雪辱を期した02年には更なる悪夢が待っていた。シーズン途中から全く勝てなくなり、プロ野球史上7人目の12連敗で15敗の大負け。この連敗は翌年も止まらず、故障癒えて復帰しても連敗を15に伸ばしただけに終わってしまった。どうも故障以降変に力押しする面が強くなり、かつての丁寧さが失われていた印象。勝てない焦りから力んでいたかもしれない。
04年ようやく連敗は止まり、7勝を挙げて復調。主力投手として返り咲き、05年は防御率を5年ぶりに3点台に戻した。JPの抜けた06年は改めてエース格となり、内容をさらに良化させた。どうも勝ち運のない投手で、援護に恵まれず9勝に終わったが、一時の不振から脱出に成功。
ただ今度こそ二桁と期待された昨年はまたも不振に。不安定な投球が続き、防御率はずっと5点台。3勝目から2ヶ月勝てず、7月末の4勝目が最後の白星に。3年連続の開幕投手とは思えないほど不本意なシーズンに終わった。
今季も先発でスタートしたが、ピリッとしない内容で配置転換。5月以降はリリーフに転向となった。それでも前半は不安定な状態が続いたが、7,8月好調で存在感急上昇。シーズン13ホールド中10をこの2ヶ月で稼ぐ活躍ぶりだった。終盤また失点がかさんで数字を落としたが、10年目で初の50試合以上登板、新たな一面を見せるシーズンとなった。
昨年までの登板の内8割以上が先発という投手だったが、役割を変えて復調。30代中盤となり年齢的にもいいタイミングでの配置転換だったかもしれない。自滅しないタイプで使いやすく、短いイニングならまだ力も出せそう。来季もリリーフが有力か。

13 清水 章夫

長身左腕、再生型

左投左打
大阪高〜近大 日本ハム98ドラフト1位〜07途中、オリックス07途中〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 日本ハム - - - - - - - - - - - - - - -
06 日本ハム 29 0 1 3 0 3 30 1/3 31 1 22 14 4 2 11 3.26
07 オリックス - - - - - - - - - - - - - - -
08 オリックス 34 0 4 2 1 6 24 29 2 14 4 3 0 13 4.88
通算 11年 221 8 16 27 2 9 412 1/3 418 45 277 188 31 11 210 4.58

98年のドラフト1位左腕。スピード自体は平凡だが、ボールの切れで勝負するタイプ。03年中継ぎで再生した。
大学時代エースとして輝かしい実績を残し、先発として期待されながら1,2年目はまったく戦力にならず。3年目の00年、ようやくローテーション入りし、4完投で6勝となかなかの成績。翌年の飛躍が期待されたが、わずか2勝と完全に後退。カーブ・スライダーに特徴のある投手だが、やや慎重さに欠けるところがあった。チームの投手陣全体と歩調をあわせ、02年は登板試合も激減。またもわずか2勝に終わり、若い正田の台頭ですっかり影が薄くなってしまった。
だいぶ危ない状況に陥っていたが、03年ショートリリーフに専念することで持ち直した。変化球の切れが戻ってきたおかげで、対左打者にはなかなかの成績。防御率は初めて3点台に落ち着き、制球も低めに落ち着いた。左腕リリーフとして存在感を見せたが、これが続かないのが困りもの。リリーフ2年目の04年は大幅悪化。右にも左にもほぼ満遍なく打たれ、また信頼が大きく低下した。
ここ数年は浮き沈みが激しく、05年はサイドスローに転向も故障でほとんど投げられず。06年は大きく持ち直し、一軍復帰でまずまずの結果を残した。ただ岡島・武田勝らの活躍で存在感は薄く、8月以降二軍落ちで優勝の輪に加われなかった。昨年はまた開幕から二軍で、シーズン途中にオリックスへ移籍したが結局一度も一軍に上がれずに終わった。
移籍2年目の今季は再浮上し30試合以上登板、7月には運にも恵まれ3勝を稼いだ。8月には6年ぶりのセーブも記録したが、この8月以降は18試合で11失点と失点がかさみ、最終的な防御率は大きく落としてしまった。
近年ははっきり隔年傾向で、一軍登板が一年おき。こういうところで印象が薄くなっている。来季こそは2年続けての活躍を見せたいところ。

14 岸田 護

2年目ブレイク、好投手型

右投右打
履正社高〜東北福祉大〜NTT西日本 オリックス06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 オリックス 6 0 0 1 0 0 13 1/3 11 3 10 2 0 0 4 2.70
07 オリックス 39 0 4 3 0 3 126 124 7 115 24 4 5 41 2.93
08 オリックス 12 0 4 1 0 1 67 1/3 70 7 58 7 1 1 22 2.94
通算 3年 57 0 8 5 0 4 206 2/3 205 17 183 33 5 6 67 2.92

昨年主力に食い込んできた右腕。活きのいい投球でリリーフで活躍し、完全に一軍定着を果たした。金子とともに成長株の一人。
社会人からプロ入り、1年目はほとんど二軍暮らしではあったが、ウエスタンで1点台の防御率を記録しタイトル獲得。2年目の昨年開幕一軍入りを果たし、前半はリリーフで好投。徐々に存在感を高め、7月以降はローテーションの一角に。先発11試合で2勝と星には恵まれなかったが、2点台の防御率でかなりの安定感を見せた。
粘っこい感じで足を上げ、鋭く腕を振る本格派。なかなか躍動感のある投手で、速球も表示スピード以上に手元で食い込む印象。奪三振率も非常に高い。
期待された今季は故障で出遅れ、昇格後一月も経たずにまた故障と前半はトラブル続き。しかし8月末に復帰するとそこから先発3連勝と力のあるところを見せた。ほぼ終盤だけながら前年と同じ4勝、同水準の防御率を記録。
同じく昨年台頭の金子は一足早く10勝達成、来季は岸田にも期待がかかる。新人王の小松や近藤、故障明けの平野とチームの先発陣は一気に世代交代。この波にうまく乗っていきたい。

15 加藤 大輔

剛球派、魔球型

右投右打 最多セーブ(08)
九州国際大付高〜神大 オリックス03自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 60 0 6 3 2 23 81 2/3 67 8 83 16 3 5 25 2.76
06 オリックス 61 0 1 6 4 19 61 49 2 41 20 3 0 21 3.10
07 オリックス 63 0 3 4 26 4 73 63 3 71 21 2 6 21 2.59
08 オリックス 63 0 2 5 33 1 63 60 6 65 17 3 2 23 3.29
通算 6年 291 0 16 22 74 47 349 1/3 320 32 337 111 12 15 132 3.40

リリーフで活躍する豪腕。03年自由枠入団で、1年目から前評判以上の働きを見せた。近年は抑えに定着。
持ち味は150km近い威力ある速球だが、それ以上に際立つのが魔球ナックル。真正のナックルとは違い緩い回転のある、実際には「ナックルカーブ」と呼ばれる球種だが、特殊な性質の変化球には間違いない。この球がカーブやフォークと同じ役割を果たし、独特の緩急を生み出す源。全力で投げ込まれる速球とのコンビネーションは、まともならばなかなか打ち切れない。
1年目は先発にリリーフにフル回転。しかしこれはやや酷使と言え、シーズン終盤はスピードも鈍り威力低下。防御率も5点台に落ちてしまった。影響は翌年も残り、肘の故障で開幕前にリタイア。ほぼ一年を棒に振ることに。
しかしさすがに力はある。故障癒えた05年はリリーフに完全復活。大久保復帰後は菊地原とともにセットアッパーとして活躍し、強力リリーフ陣を形成する一人となった。剛球に陰りはなく、豪快な投球でチームに貢献。
06年は前年ほどの安定感には欠け、6敗を喫するなどやや出入りが激しかった。それでも重要な存在には変わりなく、チームトップの登板数を記録。そして昨年は当初想定されていたカーターが失格となると、5月以降クローザーに定着。自己最多の登板数に26セーブを記録し、防御率も自己ベストと活躍。前年落ち込んだ奪三振率も回復。
ようやく落ち着くべきところに落ち着いたという印象。開幕から抑えの今季は順調にセーブを積み重ね、8月末に球団記録更新、9月には大台の30セーブに到達し、グラマンを振り切って見事タイトルを獲得した。チームでセーブタイトル受賞は95年の平井以来13年ぶりの快挙。
これで4年連続60試合以上登板とタフなところも見せている。ただ最後の5試合で8失点し防御率を1点近く悪化させたのはやはり息切れだったか。チームになくてはならない存在で、不安は蓄積疲労のみ。

16 平野 佳寿

即戦力、エース候補型

右投右打
鳥羽高〜京産大 オリックス06希望枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 オリックス 26 10 7 11 0 172 1/3 182 12 105 39 6 3 73 3.81
07 オリックス 27 2 8 13 0 171 2/3 172 18 124 28 5 1 71 3.72
通算 2年 53 12 15 24 0 344 354 30 229 67 11 4 144 3.77

06年の希望枠ルーキー。関西六大学の通算勝利・奪三振記録を塗り替え、大学bP右腕と評判を取った。1年目からローテーション入りし、将来のエースと期待される投手。
即戦力の期待を受け、当然開幕一軍入り。初登板はリリーフだったが、開幕5戦目に先発して初勝利。続く登板で完封勝利を挙げ、期待以上のスタートを切った。前半は勢いに乗って飛ばし、交流戦終了時点で6勝、両リーグトップの7完投を記録。この時点では新人王最有力と目された。
非常にバランスの取れた投手という印象で、スピードも充分、制球力も上々と完成度が高い。完投能力が高く、いかにもエース級という雰囲気を感じさせる。
二桁勝利は確実と思われた1年目だったが、後半急失速。6月初めの6勝目から7勝目まで二ヶ月かかり、そこからさらに勝てなくなってしまった。そのまま5連敗でシーズンを終え、10勝には遠く及ばず二桁敗戦。新人王争いでも八木に完敗を喫した。交流戦以降の防御率は5点台で、完全に調子を崩してしまった。完投10の内8がオールスター以前のもの。不振の原因は明らかに疲労によるものだった。
2年目の昨年は前年ほどの勢いは見られず序盤から負け先行。それでも10勝は届きそうだったのだが、ここで大きな躓き。8月中旬から悪夢の5連敗を喫し、2年続けて二桁敗戦に。最後にようやく勝ったが、結局10勝には届かずリーグ最多敗戦という結果に終わった。
一見2年続けての失速にも見えるが、昨年内容自体はむしろ後半のほうが良かった。オールスター以降3勝6敗は、運に見放された面も強い。前半がちょっと不安定だったのはジンクスか、今季こそは勝ち越しといきたい。

17 香月 良太

リリーフタイプ、総合力型

右投右打
柳川高〜東芝 近鉄04自由枠、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 47 0 3 1 0 10 49 2/3 39 4 25 10 3 0 13 2.36
06 オリックス 6 0 0 1 0 0 5 2/3 5 1 3 5 0 0 8 12.71
07 オリックス 3 0 0 0 0 0 5 6 1 0 2 2 0 4 7.20
08 オリックス 32 0 4 0 0 8 46 1/3 43 2 20 13 5 0 16 3.11
通算 4年 89 0 7 2 0 18 108 2/3 97 8 50 32 11 0 45 3.73

04年自由枠で近鉄に入団した投手。1年目は故障に泣いたが、球団合併でオリックス移籍の05年台頭。
高校時代に甲子園で活躍し、社会人を経てプロ入り。早い内から話題になっていた投手で、期待はかなり大きかった。しかし肩痛で出遅れ、1年目は終盤に1試合投げたのみ。05年も開幕は二軍で迎えたが、交流戦にあわせるように一軍昇格。すると短いイニングながらかなりの安定感を見せ、チームの特徴ともなった強力リリーフ陣の一角に食い込んだ。特に前半は1点台の防御率と活躍。
特に速いというわけではないが、左右の揺さぶりが生命線のまとまった能力の持ち主。武器としてはシュートを持ち、右打者には強みを見せる。実質1年目とあって後半は多少落ちたが、通年でも優秀な成績を残した。
一気に40試合以上の登板で一軍定着を果たしたが、しかしこの後2年は大幅に後退。06年は開幕一軍も打ち込まれてすぐに降格。6試合の登板で10点オーバーの防御率と散々な内容だった。昨年も大半を二軍で過ごし、登板3試合すべて失点という冴えないもので、全く戦力にならなかった。
不振が続いていたが、今季ようやく復調。前半は登板数少なく存在感は薄かったが、7月に3年ぶりの勝利を先発で初めて挙げると、8月はリリーフで10試合1失点の快投。久々に一軍再定着を果たした。終盤は少し失点が増えたが、過去2年とは雲泥の成績を残した。
まだ少ないというレベルではないが、このところ増えすぎていた四死球がだいぶ減った。失点の半分が3度の先発時のもので、リリーフでは2点そこそこの好防御率。つまらせて打たせて取る持ち味を発揮して、右の中継ぎ一番手を狙いたい。

18 山口 和男

剛速球、不器用型

右投右打
山陽高〜広島電機大〜三菱自動車岡崎 オリックス00ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 16 0 0 0 3 16 17 3 9 5 1 1 11 6.19
06 オリックス 1 0 0 0 0 2/3 0 0 2 0 1 0 0 0.00
07 オリックス - - - - - - - - - - - - - -
通算 8年 139 0 10 12 29 175 2/3 149 19 150 86 9 7 66 3.38

かつて158kmをマークした屈指の剛球投手。一時ストッパーとして活躍も、ここ数年は故障などもあって不振。
入団当初から速さには期待されるも、球速に比例してノーコン。社会人出身、26歳と遅いプロ入りながら、1年目は全く使い物にならなかった。二軍でも0勝10敗の惨憺たる成績。しかし負け続けることで一皮むけたか、翌年途中から一軍の苦しい投手陣を救い、中継ぎ・抑えとして活躍。さらに02年はセットアッパー、大久保故障後はストッパーとして6セーブを挙げた。絶対の真っ直ぐはさらに威力を増し、オールスター出場も果たした。
とにかく無骨なまでにスピードで押す投球スタイル。空振りを奪う速球ではなく、どちらかといえば力で押し返すボール。不器用で脆い面も多々あるが、それでも好調時には外国人にも力負けしない威力を誇った。
02年終盤に故障し、03年は一軍登板なし。しかしブランク明けの04年、これまでとは少し違った面を見せストッパーに復帰を果たした。投球の8割がストレートという配球面は変わらずも、ただ力任せに投げていた以前とは違い、少し抑え目にして切れで勝負していた印象。これが功を奏して被打率は大幅に下がった。自己ベストの17セーブをマーク。
しかし翌年は一転して大不振。抑えを任されるも不安定な内容で、4月中には半ば中継ぎに降格。とどめは巨人戦での危険球退場で、大久保の復活もあって二軍落ち。長い調整の末に9月に復帰したが、巻き返しはならず散々なシーズンに終わった。
かつての剛球は鳴りを潜めたが、それ以上にまた制球難がぶり返しつつあるのが問題。先発転向プランもあった06年だったが、夏場に唯一の登板でまたも危険球退場。そして昨年はとうとう一度も一軍に上がれずに終わり、完全にジリ貧状態に。
ここ3年ですっかり存在感を失ってしまった。元来球種が少なく不器用な投手で、スピードも低迷とちょっと持ち味がなくなりつつある。二軍ではチームトップの6セーブを記録したが、年齢からいっても今季一軍で巻き返せないようだと危険な立場。若手速球派が台頭しつつある投手陣に食い下がっていけるか。

19 金子 千尋

新エース候補、速球型

右投左打
長野商高〜トヨタ自動車 オリックス05自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス - - - - - - - - - - - - - - -
06 オリックス 21 0 1 1 0 1 28 20 4 22 18 2 3 11 3.54
07 オリックス 36 2 6 2 1 2 84 75 4 68 20 1 1 26 2.79
08 オリックス 29 0 10 9 0 0 165 185 19 126 34 8 3 73 3.98
通算 4年 86 2 17 12 1 3 277 280 27 216 72 11 7 110 3.57

05年自由枠入団の若手投手。肘の故障で1年目は出遅れ、即戦力とはならなかったが、2年目の06年一軍に進出。
社会人からのプロ入り。ただ自由枠入団決定後に肘の故障がクローズアップされ、球団が自由枠撤回を検討などという報道(こういうケースで撤回が可能か確認しただけのようだが)も流れた。その故障の影響で1年目は二軍暮らし。実戦登板も後半になってからだったが、12試合で1失点とかなりの好成績。そして2年目は開幕直後に一軍昇格。結果が出せずすぐに二軍落ちしたが、6月に再昇格後は長期帯同。7月には先発も試された。徐々に調子を上げて、オールスター以降は9試合連続無失点の好投。プロ初勝利もマークし、リリーフの一角に食い込む勢いを見せた。
しなやかな腕の振りが魅力で、スピードも充分。どことなく岩隈を連想させる好投手。スピードガン表示以上の伸びを感じさせ、能力の高さは確かに感じさせる。
さらに名を高めたのは昨年。前半はリリーフで、序盤は失点が多くいまひとつだったが夏場に急上昇。そして8月に先発に廻ると一気に大きな存在となった。7試合に先発して2完封を含む6連勝の快進撃。この間のチーム勝ち頭となり、驚くほどの安定感を見せた。一躍新エース候補に名乗り。
そして今季は故障者が相次ぐ状況からいきなり開幕投手に。ただ気負いがあったか、その開幕戦こそ好投で勝ったものの前半はいまいち。6月末時点で4点台後半の防御率に3勝6敗とパッとしなかった。しかし夏場に入ると調子急上昇。7月にかけて先発5連勝を挙げ、前半の不調を払拭。7月以降の後半で7勝を挙げ二桁勝利達成。チームの上位躍進の原動力の一人となった。
プロ入り当初こそ故障続きだったが、一軍進出以降は非常に順調な成長。好調が長く連勝が続く傾向がある。制球もまとまっており、来季も二桁は充分計算できそう。リリーフでも力を発揮できる好投手。

20 山本 省吾

経験豊富、隔年型

左投左打
星稜高〜慶大 近鉄01ドラフト1位〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 22 0 2 0 0 28 1/3 39 5 21 9 0 1 19 6.04
06 オリックス 35 0 0 0 2 29 1/3 36 4 18 9 1 1 13 3.99
07 オリックス 19 0 1 1 0 27 2/3 27 0 20 6 1 2 5 1.63
通算 7年 178 0 10 4 2 207 244 27 156 61 5 5 95 4.13

高校時代にエースとして何度も甲子園に出場し、六大学でも華やかな実績を残した左腕。大舞台の経験が豊富で、実戦的なピッチングが魅力。
ドラフト1位として入団した1年目は悲惨な成績に終わったが、2年目の02年に躍進。切れの良いスライダーを武器に中継ぎで活躍し、高い安定感で4勝をマーク。後半には完全にリリーフの主力に定着した。
ピッチングのテンポが非常に良く、ポンポンと投げ込んでくるタイプ。制球も安定していて、打者をリズムに乗せないうちに打ち取るのが得意のパターン。ボール自体に強烈な個性はないが、どこでもいける利便性も持っている。
ただここまでのキャリアを見ると、03,05年が不振で04,06年が好調とはっきり隔年傾向。一時先発候補にも挙げられ起用法が一貫しない面もあった。リリーフに専念した06年はそこそこ健闘し、終盤は抑え役も務めて2セーブを記録。
ただ4点近い防御率、左右いずれにも被打率3割以上と安心感には程遠い。昨年は前半二軍暮らしで登板数ほぼ半減。結果的には隔年ペースを維持してしまった。しかし後半昇格後は好投を見せ、前年よりも内容は良かった。もっと早くから使われても良かったようにも思える。
なかなかインパクトのある結果を残せないが、自滅しない投球はなかなか侮れない。この辺りで一気に主力に食い込みたいところ。そこそこのままキャリアを重ねるのは少し惜しい。

21 ユウキ (田中 祐貴)

故障多発、再々浮上型

右投右打
杜若高 近鉄98ドラフト5位〜01、オリックス02〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 8 0 0 3 0 27 1/3 27 3 20 15 3 3 17 5.60
06 オリックス 34 0 5 2 1 53 1/3 47 6 44 28 0 0 22 3.71
07 オリックス 16 0 4 4 0 80 2/3 86 8 67 21 1 0 34 3.79
通算 10年 99 4 23 16 1 361 356 34 289 164 11 11 153 3.81

02年後半に彗星のごとく現れた右腕。8月中旬に初勝利を挙げると、わずか2ヶ月の間に7勝をマーク。瞬く間にエース候補に上りつめたが、故障多発でなかなか本領を発揮できない。
近鉄入団時は全く無名の存在だったが、2年目の99年に5勝を挙げて台頭。このときも後半はローテーションの一角を占め、期待の若手として脚光を浴びた。しかし翌年は2勝に終わり、さらに故障。01年は一軍登板なしに終わり、ちょっと忘れられた存在になりかけていた。
FA移籍の加藤伸一の人的補償に指名されたときも、故障明けということもあり即戦力という期待ではなかった。しかし後半に入って上記の活躍。内容も圧巻で、3完投中2回が完封、防御率1点台と、当時主力の金田・具が離脱していたこともあり、この期間は完全に中心投手となっていた。
近鉄当時はバランスは取れているものの球速はそこそこで、さほど特徴のあるタイプではなかった。しかしブランク明けの印象は一変、球速は150km近くまでパワーアップし、元来のまとまりの良さとあいまって完成度の高さを感じさせた。
しかしあまりにも故障が多すぎる。03年は先発の軸として二桁勝利も期待されたが、ここでまたも故障。しかもそれが長引き、丸2年一軍登板なしに終わってしまった。05年3年ぶりに一軍登板も、腰痛再発でまた離脱。出てきたかと思うと故障でいなくなる繰り返しがずっと続いている。
それでも06年は後半リリーフ要員で復活。34試合中29試合が7月以降の登板で、様々な場面でフル回転。7月だけで4勝を挙げ、8月にはプロ初セーブも記録した。存在感が薄くなりかけたところで再浮上。昨年は主に先発、4勝とパッとしない成績ではあったが、まともな状態が2年続いたのはこれが初めて。
しかしどうしても故障禍からは抜け出せないのか…今春季キャンプ打ち上げ目前に至ってまたも故障発生。右肩手術で開幕絶望、シーズン中に復帰できるかどうかという事態となった。この投手は投げられる状態か否かが最大の課題と言わざるをえない。ともかく今季は治療に充て、何度目かの復活を目指す。

26 康介 (加藤 康介)

キレ勝負、制球不安型

左投左打
清水市商高〜日大 ロッテ01ドラフト2位〜07途中、オリックス07途中〜08、横浜09〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ロッテ 9 0 2 3 0 0 40 2/3 31 5 30 16 1 1 17 3.76
06 ロッテ 10 0 1 3 0 1 25 1/3 28 4 26 6 1 0 15 5.33
07 オリックス 2 0 0 2 0 0 11 8 0 11 5 0 0 5 4.09
08 オリックス - - - - - - - - - - - - - - -
通算 8年 96 4 24 39 0 1 406 408 51 341 173 12 16 214 4.74

プロ入り1年目からローテーション入りした左腕。切れ味鋭い速球を武器に9勝を挙げ、一躍左腕エース候補となった。
右打者の懐にズバッと切り込む小気味いい投球が持ち味で、好調時には攻めの投球が出来る。反面制球力には不安を持っているが、当初は自滅するほど悪いというわけでもなく、思った以上にまとまっていた。強気のクロスファイアーで、先発にリリーフにフル回転。
チームに枯渇している先発型の左腕として、2年目もローテーション入り。自身初の二桁勝利で、一見順調に成長しているようにも見せた。しかし15敗を喫したように、実際には不安定さも浮き彫りとなり、好不調の波が激しいという側面を見せた。特に不調時には立ち上がり早々に滅多打ちに遭うケースが多く、一時は先発からはずされることも。これで自信を失ってしまったのか、翌年から急激な不調に陥った。コンディションの不調もあったが、何より内容が悪い。せっかく良くなりかけていた制球が急悪化し、四球を怖がって切れも失ってしまった。腕の振りが鈍っては持ち味も出ようがない。
しばらく不振続きで04年は未勝利に終わったが、05年は開幕早々に2年ぶりの勝利。ようやく復調の兆しを見せた。だがこの年はチームの先発が全員好調でなかなか出番を貰えず、逆に不足となった06年は自身が故障で離脱。めぐり合わせも悪く浮上しきれず。
昨年開幕直後にオリックスへ移籍。しかし一軍は逆に遠くなり、終盤2試合先発しただけだった。その内容はいずれも光る面があったが、四球が命取りとなって連敗。登録名を変えて挑んだ今季だったが一度も一軍に上がれずじまい。二軍でも4敗と冴えない成績で戦力外に。
トライアウトを経て来季は横浜入りが決定、登録名も戻すことに。実績ある左腕だが、主力から遠ざかって随分時間が経っている。どこまで巻き返せるか現役生命のかかったシーズンに。

28 小松 聖

先発台頭、バランス型

右投右打 新人王(08)
勿来工高〜国士舘大〜JR九州 オリックス07希望枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 オリックス 8 0 1 0 0 2 10 2/3 7 2 13 3 0 1 3 2.53
08 オリックス 36 3 15 3 0 3 172 1/3 134 14 151 42 2 4 48 2.51
通算 2年 44 3 16 3 0 5 183 141 16 164 45 2 5 51 2.51

2年目の今季先発で大活躍、一気に勝ち頭となった右腕。社会人からプロ入りも即戦力とはならなかったが、2年目に急台頭。
希望枠でのプロ入り。当然1年目から大いに期待されたが、わずか8試合登板でほとんどが二軍暮らしだった。その二軍ではチームトップの6セーブでリリーフとしての起用。一軍登板もすべてリリーフだった。
開幕一軍入りの今季も当初はリリーフだったが、平野・デイビーらの故障を始め先発陣に誤算が続き先発登板。半ばテストのような形だったが、これが見事にはまった。4月から5月中旬まで先発4連勝を記録。その直後調子を崩し、交流戦は間隔が空くためしばらくリリーフに廻ったが、7月再度先発入りするとさらに快進撃。この月の3敗目を最後に、以降怒涛の先発9連勝。チームでは平井以来13年ぶりという15勝に到達、CS進出の大きな原動力となった。勝利数・防御率ともにリーグ3位と上位の成績を残し、文句なしの新人王に選出。
スピードもまずまずあって、球種も豊富。今季マウンドではそれらを巧みに駆使し、非常に丁寧な投球が光った。三振も取れて制球も上々とバランスの良さが印象的。
ソフトバンク・楽天相手の10勝というのが目立つが、西武・日本ハムにも対戦防御率は1点台。パ・リーグで敗れた相手はカモにしているソフトバンクの1敗だけだった。決して偏った内容ではなく、エースと呼んで差し支えないものだった。完成度が高いという印象で、昨年出てこなかったのが不思議に感じるほど。大崩れせずに安定して活躍する投手になりそうな雰囲気。

33 高木 康成

技巧派左腕、球種多彩型

左投左打
静岡高 近鉄00ドラフト2位〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 8 0 1 3 0 17 1/3 20 5 11 11 1 2 12 6.23
06 オリックス 21 0 0 1 0 19 2/3 23 2 19 8 0 0 7 3.20
07 オリックス 54 0 4 3 0 55 48 3 47 18 1 2 16 2.62
通算 8年 134 0 11 17 0 226 1/3 206 21 186 96 6 11 98 3.90

非常に落差の大きいカーブで甲子園でも活躍した左腕。その変化量はプロの打者からも空振りが奪えるレベル。
2年目の01年に初の一軍マウンドに立ったが、結果は散々。しかし02年途中からリリーフで台頭。終盤には先発もこなし、防御率2点台とかなりの好成績を残した。もともと期待の大きかった投手だが、予想よりも早い成長を見せた。
高校時代からストレートは速くなく、プロ入り後も球速はむしろ落ちたかもしれないほど。スピードには欠けるが独特の軌道を描くカーブの切れは抜群。さらに他の球種も多彩で、変化球投手として存在感を見せている。
03年故障で一軍登板なく、これ以降ちょっと足踏みが続いていた。良くなりかけていた制球がまた悪化していたが、昨年久々に再浮上。リリーフ専念で好投を見せ、自己最多、チームでも加藤大に次ぐ54試合に登板。リリーフ左腕の一番手として活躍を見せた。4勝も自己最多で、重要な戦力に。
なかなか一軍に落ち着かなかった選手だが、どうやら一本立ち。左打者に打たれている点は大きな不満だが、四球が減ったのは好印象。この勢いを持続したい。

34 本柳 和也

力投右腕、両刀型

右投右打
春日部共栄高〜城西大〜日本通運 オリックス02ドラフト9巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 12 0 0 1 1 25 2/3 20 3 14 2 0 0 4 1.40
06 オリックス 25 0 3 2 0 75 2/3 69 11 47 18 2 1 31 3.69
07 オリックス 49 0 3 2 1 61 2/3 55 5 55 12 2 3 22 3.21
通算 6年 159 4 17 19 2 419 1/3 457 56 293 91 20 10 208 4.46

投手陣壊滅状態だった03に浮上してきた右腕。思い切りのいい腕の振りが特徴的な力投派。
社会人出身だがドラフトでは9巡と非常に下位での入団。1年目はほとんど一軍で出番がなかったが、ファームでは力のあるところを見せていた。2年目も初めから一軍にいたわけではなかったが、投壊が深刻化した6月頃から急台頭。リリーフで度胸の良いピッチングを披露し、一気に信頼を掴んだ。加藤以外の他の投手がみな一様に滅多打ちを食らったため、必然出番がやたらに増え、29失点のダイエー戦では5番手で6回105球を投げる事態。防御率4点台は明らかに酷使の結果で、印象は数字よりはるかに良かった。
この活躍から翌年は開幕からローテーション入り。しかし長いイニングを押し切るにはややスタミナ不足で、気合が空回りになる場面も多かった。勝ったり負けたりと波に乗れず、リーグワーストの11敗。05年は故障に泣かされ、登板はほぼ夏場以降。それでも終盤先発で好投するなど貢献したが、最後にまた肩を痛めてリタイア。
これまではかなり腕の位置が低かったが、オーバースローに変更。ずば抜けた速さがあるわけではないが、躍動感あるフォームからグイグイ攻め込む気の強い投球が持ち味。どちらかといえば短期集中のリリーフ向きだが、ある程度長いイニングもこなせ先発も可能。
ちょっと物足りないシーズンも続いていたが、06年は便利屋的存在として活躍し3勝を挙げた。そして昨年はプロ入り後初めてリリーフに専念。自己最多の登板数でチームトップのホールドを記録した。右のリリーフの中心的存在に。
懐を抉れる右打者には強いが、左打者には攻め手に欠け弱い。この辺りは投球パターンからやむをえないところか。昨年失点の半分以上が楽天戦で、7試合中6試合に失点とカモにされた。それ以外は防御率1点台と大安定だっただけに惜しかった。

35 大久保 勝信

リリーフ、故障多発型

右投右打 新人王(01)
日高高〜立命大〜松下電器 オリックス01ドラフト2位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 39 0 2 2 22 4 39 1/3 30 1 40 9 1 2 7 1.60
06 オリックス 36 0 0 3 15 1 34 2/3 42 6 35 9 0 3 18 4.67
07 オリックス 42 0 4 4 1 9 39 35 1 34 18 2 2 14 3.23
08 オリックス 3 0 0 0 0 0 3 1/3 5 2 2 2 0 0 5 13.50
通算 8年 202 0 14 19 62 14 238 2/3 207 21 234 83 5 10 84 3.17

01年ルーキーながら14セーブをマークし抑え定着、新人王を獲得した投手。その後故障で苦しんだが、05年復活し再び抑えで活躍した。
長身から、しなやかに体を使える投手。直球は140km台後半とスピードもあり、コントロールもまとまっている。またフォークボールの切れ味鋭く、奪三振がかなり多い。総じて大きな破綻のないタイプで、安定感はかなりのもの。
社会人からドラフト2位で入団し、即戦力として1年目から台頭。抑えとしていまいち不安定だった具臺晟に替わって、シーズン途中からストッパーに定着した。近鉄戦で優勝決定の逆転満塁弾を打たれる場面もあったが、ほぼ安定した投球で能力発揮。持てる力をいかんなく発揮することができた。
好調な立ち上がりだったが、しかし翌年シーズン途中に肘を痛めて戦線離脱。これが想像以上の重症で、ほぼ2年を棒に振ることになってしまった。一時は復帰を危ぶむ声も出たが、04年の閉幕直前にようやく復帰登板。
05年は開幕こそ二軍で迎えたが、5月に一軍昇格。初戦に救援勝利を挙げるとそこから13試合連続無失点。完全に抑えに定着し、華麗な復活劇を見せた。一度捻挫で戦列を離れたものの22セーブを記録。11球団すべてからセーブを挙げ、成功率は100%。チームを支える大活躍を見せた。
ただどうにも故障の多い投手で、開幕から抑えの翌年は一転して不安定な内容に加えて肩痛離脱。昨年は復帰して中継ぎでまずまずの活躍を見せたが、今季はキャンプ開始直後にアキレス腱断裂の重傷で長期離脱。2年に一度ははっきりした故障で離脱している格好で、どうにも不安が付きまとう。
今季8月に復帰は果たしたものの、3試合で2被弾5失点と散々な内容ですぐに二軍落ち。故障でなくともシーズンのスタミナは不足気味で、なかなか一年体力を維持できない。度重なる故障と30歳を越えた年齢で、どこまで力を戻すことができるか。フルの能力ならリリーフの柱になる投手だが。

39 鴨志田 貴司

速球派、制球難型

右投右打
水戸短大付高 巨人02ドラフト3巡〜06、オリックス07〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 巨人 5 0 0 0 0 0 7 10 0 6 1 0 0 4 5.14
06 巨人 13 0 0 0 0 0 13 1/3 18 1 12 11 0 1 9 6.08
07 オリックス - - - - - - - - - - - - - - -
08 オリックス 1 0 0 1 0 0 1 2/3 2 0 0 5 0 0 3 16.20
通算 7年 35 0 0 4 1 0 37 49 3 34 25 0 2 30 7.30

高校時代からスピードで名高かった若手投手。「未来の抑え」候補として期待を受けてきたが、ここまで結果を出せていない。
評判の高さを裏付けるように、1年目から一軍登板。わずか3試合ながら早速プロ初セーブを挙げるなど、まさに前途洋々といった雰囲気だった。しかしプロはそう甘くはなく2年目はボロボロ。これ以降毎年のように期待を集めるが、どうにも二軍を脱し切れない。
MAX153kmの速球は評判通りの迫力も、まだまだ一球ごとにムラがありすぎるのが問題。コンスタントに能力を発揮するには制球が悪く、すべての面で投球が粗すぎる。一軍レベルでは依然力不足。
5年目の06年は自己最多の登板数を記録。しかし良かったのは初めのうちだけで、一軍定着には到底及ばない内容だった。昨年は2対1トレードでオリックスへ。移籍で開花が期待されたが、シーズン通して二軍暮らし。プロ入り後初めて一軍登板なしに終わった。
今季は故障者続出のチーム状況から4月にプロ初先発。しかしその内容は開始と同時に3連続四球、2回途中降板で5四球という惨憺たるもので、一軍登板はそれっきりに終わった。7年が経過したが、二軍でも39イニングで28四死球と制球難が全く改善できていない。もう何年も同じ状況が続き、成長のあとが感じられないのは大問題。さすがに厳しくなってきた。

40 宮本 大輔

快速球、故障低迷型

右投右打
延岡学園高 近鉄00ドラフト1位〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス - - - - - - - - - - - - - -
06 オリックス - - - - - - - - - - - - - -
07 *オリックス (- - - - - - - - - - - - - -育成枠)
通算 8年 41 0 2 3 1 71 71 11 64 37 1 4 34 4.31

150kmの速球を誇る本格派右腕。一足早くブレイクした岩隈のあとを追うように、02年に台頭、一軍への足がかりを得た。
細身の岩隈と違って、投手としてバランスの取れた体形。02年開幕直後にリリーフで強烈にアピール。徐々に慣れられて掴まりだしたが、春先は抑えに定着してもおかしくないほどの勢いがあった。この年は35試合に登板。
だが翌年故障で大きく足踏み。これ以降はほぼ二軍暮らしで、04年も終盤に1試合投げただけだった。オリックス入りの05年は一軍登板なく、すっかり影が薄くなってしまった。
巻き返しを図っていたが、06年「黄色靭帯骨化症」という難病に。選手生命に関わる状態で、当然投げられるはずもなく、昨年は選手登録を外れて育成選手という立場となった。それでも二軍戦に復帰を果たし、今季は晴れて支配下選手に返り咲き。大きく遠回りしてしまったが、この経験をバネにした浮上を期待したい。

43 菊地原 毅

リリーフ左腕、移籍復活型

左投左打 最優秀中継ぎ(05)
相武台高 広島93ドラフト2位〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 71 0 3 1 1 33 58 2/3 43 3 59 18 3 4 9 1.38
06 オリックス 45 0 1 3 2 22 34 31 2 30 11 0 1 13 3.44
07 オリックス 28 0 3 2 0 13 28 1/3 23 0 19 9 3 2 9 2.86
08 オリックス 55 0 0 3 0 19 42 1/3 43 3 27 10 4 0 14 2.98
通算 16年 378 0 14 20 3 87 322 2/3 317 34 279 125 21 15 154 4.30

リリーフでフル回転の左腕投手。01年に78試合のシーズン最多登板タイ記録(当時)を達成。
高校屈指の本格派左腕として上位指名入団。毎年のように期待の一人として挙げられていたが、なかなかモノにならなかった。一軍初登板が5年目の97年。99年に21試合に登板し3勝を挙げたが防御率7点台と、リリーフに活路を求めながらも結果が出せず、伸び悩みで存在感も希薄だった。しかし01年、ようやく遅咲きの花を咲かせた。かつての力押しから変わって癖球をマスターし、ワンポイントとしてフル回転。9年目にして初めて完全一軍定着を果たし、「菊地原」の名を一気に高めた。
さすがに投げすぎの反動か翌年は故障でほとんど投げられず。復帰後はまずまずだったが、04年は被本塁打増加で防御率が大幅悪化。しかしオリックスに移籍した05年、自身最高の活躍を見せた。貴重な左のリリーフとしてフル回転し、抜群の安定感でセットアッパーに。防御率は常に1点台で推移し、登板数は71試合。リーグトップのホールドを挙げる大車輪の活躍で、チームのリリーフ陣充実はこの人あってこそだった。
これまではやや地味な存在だったが、05年は広島時代より球速が増した印象。力で抑え込む投球で認識を新たにした。右打者も1割台と抑え込み、全く危なげがなかった。
ただやはり疲れは抜けきらないようで、2度の70試合以上登板の翌年はいずれも故障。06年は8月に肩を痛めて離脱し、復帰は昨年途中。しかし復帰後は13試合連続無失点の快投で瞬く間に3勝をマーク。相変わらずの安定感を見せ付けた。
前回と違って今回は影響が長引かずに済んだようだ。今季は頭からリリーフの中心。序盤は失点が目立ち正直良くなかったが、6月10試合無失点など交流戦に入った辺りから調子上昇。3年ぶりにシーズン通して投げ、55試合登板で序盤5点前後だった防御率も2点台に収めた。
シーズン自責点14のうち9点が5月までの記録。6月以降は安定感を見せた。左限定にするより1〜2イニングを任せたほうが良さが出る投手。そろそろベテランの域に入るが、依然リリーフの主力。

45 光原 逸裕

即戦力、技巧派型

右投右打
報徳学園高〜京産大〜JR東海 オリックス05ドラフト2巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 17 1 7 4 0 89 2/3 112 11 49 33 5 0 51 5.12
06 オリックス - - - - - - - - - - - - - -
07 オリックス 2 0 0 2 0 7 14 1 3 7 1 1 10 12.86
通算 3年 19 1 7 6 0 96 2/3 126 12 52 40 6 1 61 5.68

新人ながら7勝を挙げた即戦力右腕。下馬評は高くなかったが、1年目からまずまずの結果を残した。
スピードは平凡で凄みはないが、球種豊富で散らして打たせて取るのが持ち味。身長(184cm)以上に長く感じさせるリーチで、ボールに非常に角度がある。派手さはないがなかなか実戦的な投手。
開幕一軍入りを果たすと2度目の登板で先発、そこから先発3連勝し、一気にローテーション入りを果たした。リリーフに比べて手薄な先発陣の穴埋めに貢献。そこそこ失点も多かったが、7勝目は初完封で飾った。残念ながら肩を痛めて7月に離脱してしまったが、無事ならば新人王・久保の強力なライバルとなったかもしれない。
ただこれ以降は低迷。06年はキャンプで肩の故障を再発し、丸一年を棒に振ってしまった。昨年5月に久々に一軍復帰、2度先発登板したもののいずれも打ち込まれて4回途中KO。結局ほとんど二軍暮らしで終わった。
故障に泣かされた格好だが、明確な武器のないタイプでもありもともと被安打は多め。1年目は粘れていたが、それができないと昨年のように滅多打ちになってしまう。二軍では2点台の防御率と復調気配を見せ、今季は一軍に再チャレンジ。ある程度の登板数を重ねて初めて良さが見えるタイプか。

48 吉野 誠

ワンポイント、急変型

左投左打
大宮東高〜日大 阪神00ドラフト2位〜07、オリックス08〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 阪神 12 0 0 0 0 10 9 0 9 4 0 0 4 3.60
06 阪神 8 0 0 0 1 4 1/3 3 0 3 2 0 0 0 0.00
07 阪神 7 0 0 0 0 3 2/3 6 0 0 2 0 0 3 7.36
通算 8年 190 0 1 6 1 154 158 14 123 58 17 4 70 4.09

一時ワンポイントで大活躍を見せた左腕。しかし近年は不調に喘いでいる。
入団時から球種の豊富な実戦的な投手として期待されていたが、煮え切らない面があり当初の信頼感はもう一つ。すべてにおいて「そこそこ」という印象だった。しかし3年目の02年にサイドスローに転向することで激変した。素直だった球筋に角度がつき、豊富な球種を活かせるようになった。この年1点台の防御率で自信を深め、そして圧巻の活躍は翌03年。防御率こそ悪化したが自己最多の登板数を記録し、ワンポイントにとどまらない存在感を示した。特に被打率の低さはすばらしい数字で、日本シリーズでもダイエー打線を全く寄せ付けなかった。大量に入団した左腕投手はライバルにすらならなかった。
かつての頼りないイメージは完全に払拭したと言える活躍だったが、翌年は逆方向に急変。調子の上がらないままシーズン入りし、自信のなさははっきり投球に表れてしまった。崩れたフォームは修正が利かず、すべての球を散々に打ち込まれて散々のシーズンに。1割台だった被打率は5割超まで悪化。信じられない豹変振りで、せっかく築いてきた信頼も雲散霧消してしまった。
ほんの微妙な違いがここまで大きな不振になってしまった。これ以降はすっかり影が薄くなってしまい、06年は終盤に投げたのみ、初めて登板数は一桁に。復調を期した昨年もさらに登板数を減らしてしまった。左打者に4割打たれてしまってはどうにもならず、ほぼ二軍暮らしに。
完全なジリ貧状態で、いよいよ後がない状態に。オリックスに移籍する今季は心機一転のチャンスと同時に絶対に結果が求められるシーズンでもある。かつての輝きを取り戻せるか否か。

49 中山 慎也

先発候補、技巧派型

左投左打
桐生南高〜城西大〜JR東海 オリックス06ドラフト(大・社)5巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 オリックス 11 1 2 3 0 43 1/3 44 4 29 20 0 4 21 4.36
07 オリックス 2 0 1 0 0 11 2/3 10 1 10 4 0 1 3 2.31
08 オリックス 9 0 2 3 0 42 46 8 30 21 0 2 30 6.43
通算 3年 22 1 5 3 0 97 100 13 69 45 0 7 54 5.01
成績は7/31現在

大きなカーブを軸に変化球で打たせて取る技巧派左腕で、先発入りの期待がかけられている投手。今季は開幕ローテーション入り。
社会人から分離ドラフト5巡でプロ入り。1年目開幕当初はリリーフで起用されたものの、二軍で先発として頭角を現し、後半再昇格後はすべて先発起用。終盤に2勝を挙げて脚光を浴びた。昨年はウエスタンの最多奪三振を記録し、終盤一軍でも先発勝利。オフに参加したウインターリーグでは最多勝に輝き、躍進を大いに期待されることに。
この経過を踏まえて、今季は開幕2戦目に先発登板。しかし2戦で4被弾の連敗となり、しばらく二軍落ち。5月後半に再昇格して先発勝利、そこからしばらくはまずまずの投球を見せたが、7月に入ってまた序盤降板が続き再び二軍落ち。構想通りとはいかず、やや期待を裏切る格好となってしまった。
持ち味の変化球の切れはなかなかのもので、球速もまずまずではまると緩急がかなり厄介な投手。ただ問題は成績にはっきり出ている通り制球が悪いこと。特にオールスター前2試合の登板は計5イニング未満で9四球と大荒れ。二軍でも四球は多く、これはさすがにもっと減らさないと安定感は出ない。荒れ球でも四球数は今の半分程度にはしないと見られると苦しくなってしまう。
今季チームの先発では山本が左腕として活躍。本来中山がこの役回りを計算されていたはずで、なんとしても巻き返したいところ。今季の8被弾も多すぎで気をつけなければいけないポイント。

50 ラモン・オルティズ

先発右腕、平凡型

右投右打
オリックス08途中
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 オリックス 17 0 4 7 0 0 82 102 10 32 20 7 1 53 5.82
通算 1年

オリックスの新外国人投手。当初入団予定だったパウエルが二重契約問題で御破算となってしまい、開幕直後に入団が決定した。
メジャー通算84勝、二桁勝利4度という大きな実績を持つ。当然期待は先発で、デイビー、平野が故障という事情もあって軸にも期待された。一度二軍登板したあと5月に昇格即先発。しかしその試合は6失点KOされ、ここから3連敗。5月末に来日初勝利を挙げてから3連勝と調子を上げたが、そのあとまた3連敗と失速。
実績豊富な投手だが、日本での登板を見る限りでは非常に平凡。スピードも変化球もこれといった特徴がなく、相手に嫌がられるような癖も少ない。四球こそ少ないものの被安打は非常に多く、5回までも持たない苦しい投球が目立った。
結局シーズン4勝止まり、内3勝が交流戦でのもので、同一リーグとの対戦では防御率7点台で1勝5敗と散々。若手の伸びてきた投手陣に居場所はなく、1年限りで退団。メジャー16勝した03年当時の力はもうなかった。

65 近藤 一樹

二軍脱出、先発型

右投右打
日大三高 近鉄02ドラフト7巡〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 7 0 0 0 0 0 8 2/3 9 3 8 3 1 0 4 4.15
06 オリックス - - - - - - - - - - - - - - -
07 オリックス 2 0 0 1 0 0 7 2/3 13 0 7 2 2 1 7 8.22
08 オリックス 25 2 10 7 0 0 149 140 9 89 45 4 4 57 3.44
通算 8年 46 2 11 8 0 0 185 182 12 119 61 7 9 70 3.41

かつての夏の甲子園優勝投手。長く二軍生活が続いたが、7年目の今季ついに一軍台頭。
高卒で近鉄入団。指名順位は低かったが一軍出場は2年目に果たした。3年目にはプロ初先発で初勝利を記録。そのオフ分配ドラフトでオリックスに移籍。ただその後肩を痛めてしまい少し遠回り。06年は一軍登板なく終わった。
ちょっと時間がかかっていたが、昨年二軍で最多勝・最高勝率の活躍。この勢いで今季は開幕一軍入りし、一気にローテーション入り。最初の登板で4年ぶりの勝利を挙げた。前半は勝ったり負けたりの内容で5勝7敗とそこそこ止まりだったが、後半それが一変。8月以降急激に安定感が増し、特に9月は先発4戦全勝の快投。7月以降負けなしの5連勝で一気に二桁勝利到達、チームの上位進出に大きな戦力となった。主力投手の一人に躍進。
べらぼうに速いというのではないが力強さのある本格派タイプ。チェンジアップやカーブとの緩急がはまると快投を見せる。前半は脆さも見せて悪い時にはさっぱりだったが、後半は見違えるように安定した。10勝の実績は大きな自信になるはずで、若手の揃った先発陣の一角として期待される。ソフトバンクは1点台の防御率で4勝とカモに。

91 エリック・ヤング

テスト入団、力不足型

右投右打
オリックス08〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 オリックス 11 0 0 1 0 10 1/3 16 2 14 5 0 0 8 6.97
通算 1年
成績は7/31現在

オリックスの新外国人投手。春季キャンプでテストを経ての入団で、メジャー実績は乏しく、主にマイナーや独立リーグでプレーしていた選手。
2m近い長身から150kmの速球を投げ下ろすという触れ込み。年俸は1500万で、「当たれば儲け物」という扱いだった。やはりそう当たるものではなく、4月中旬に昇格して以降すべてリリーフで投げたが11試合中6試合で失点。三振は良く取るがそれ以上にヒットを打たれ、戦力というレベルには達していなかった。コリンズ監督が辞任するとまもなく二軍落ち。
確かに速さはあるがそれだけであり、被打率は3割後半といいように打ち込まれた。二軍でも酷く打たれており、一軍でどうこうというのはだいぶ厳しそう。31歳と若くもない選手で、今季限り濃厚か。

99 吉川 勝成

球威型サイド、リリーフ型

右投右打
天理高〜龍谷大 近鉄00ドラフト9位〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 オリックス 29 0 0 4 1 39 1/3 54 0 13 13 3 0 21 4.84
06 オリックス 15 0 0 0 0 11 2/3 14 3 7 6 3 1 7 5.40
07 オリックス 1 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0.00
通算 8年 106 0 4 8 0 115 2/3 146 7 58 42 7 1 54 4.20

04年リリーフで急台頭したサイドスロー投手。プロ入り以来毎年一軍には登場していても全く無名の存在だったが、一気に右のリリーフの軸とも言える活躍を見せた。
高校時代には名門で甲子園出場、大学では最終学年の秋にMVPというキャリアを持つが、しかしドラフトは9位と極端な下位入団。それでも1年目から一軍登板を果たすが、当初は制球が粗く戦力にはならなかった。03年まで4年間の通算登板は11試合。しかし04年はまるで別人のように大変身。制球はグッと安定し、横手からの速球を武器に登板機会急増。気がつけばリリーフ陣で最も安定した投手となっていた。
凄く速いというほどではないが、球威はかなりあるタイプ。シュートとスライダーを基本線に左右を揺さぶっていく。以前は制球の不安からか単調になりがちだったが、大胆に懐を攻めて好結果に結びついた。さすがに後半は疲労の色が見えたが、50試合登板で4勝、防御率も2点台に収めた。
近鉄投手陣最後の成長株で、05年は球団合併でオリックス入り。当然同じ役回りが期待されたが、疲労からか一転して不安定に。前半こそ登板数は多かったが調子は上がらず、むしろ内容悪化で数字を大幅に落としてしまった。翌年も不安定な状態は脱せず、昇格・抹消を繰り返して登板数はさらに半減。オリックス入り後はどうもパッとしない。
ジリ貧は加速し、昨年はとうとうわずか1試合、それもシーズン最終戦にやっと投げただけに終わった。すっかり影が薄くなり、このままでは選手生活維持も危うい。チーム内にはあまりいないタイプで、需要はあるはずなのだが。正念場。