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仲澤 忠厚

センス先行、一軍半型

右投右打
敦賀気比高 中日01ドラフト7位〜05、ソフトバンク06〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 - - - - - - - - - - - - - - -
06 ソフトバンク 46 76 13 4 1 2 25 9 0 3 1 3 0 19 .171
07 ソフトバンク 5 8 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 .000
通算 7年 71 100 16 4 1 2 28 11 0 4 1 3 0 27 .160

06年中日から移籍の内野手。チームが育成を主眼に置いたこともあって、積極的に起用された。
高校時代は内海(巨)と同期。ドラフト指名は下位だったが、センスの良さでなかなか期待されていた。03年にはファームのレギュラーとなり一軍でもプロ初安打を記録。翌年は中日二軍の三冠プラス盗塁トップを記録した。次のレギュラー候補にも目されたが、05年は故障の影響もあって不振、一軍出場もなく終わった。するとオフにトレード要員となり、最終的には無償トレードの形でソフトバンクへ移籍。
移籍初年は色々守れる利便性と将来性を買われて開幕一軍登録。二塁のポジションを争う立場となった。4月の初めにはプロ初ホームランも記録。だがどうにも打率が低空飛行で、その後は一軍と二軍を行ったり来たり。8,9月に打率を多少持ち直して終盤は一軍にとどまったが、チャンスを活かしたとまでは言えない状態。
遊撃以外の内野をこなし、大きな破綻はない。ただ全体的にこれといった特徴に欠ける面が強い。特に打撃でどういう方向を目指すのかがもう一つ見えてこない。それなりのパンチ力を持つがゆえに、かえって目標を絞りづらくしている印象。
昨年はわずか5試合の出場。先発機会もあったがノーヒットと後退してしまった。二軍では好成績続きだが、その位置に落ち着いてしまった感もある。この辺で結果を残せないと二軍の帝王で終わってしまいかねない。

中嶋 聡

元強肩捕手、ベテラン転々型

右投右打 Gグラブ(89)、ベストナイン(95)
鷹巣農林高 阪急・オリックス87ドラフト3位〜97、西武98〜02、横浜03、日本ハム04〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 日本ハム 79 171 32 4 0 1 39 11 0 7 1 7 0 38 .187
06 日本ハム 79 29 6 2 0 0 8 5 0 0 0 0 1 6 .207
07 日本ハム 60 15 1 0 0 1 4 3 0 0 0 0 0 5 .067
通算 21年 1500 3463 800 126 13 55 1117 348 27 147 30 290 36 766 .231

ロッテ高木と二人だけになった阪急の生き残りで、プロ生活21年を数える大ベテラン捕手。かつては「日本一の強肩」で鳴らし、オリックス時代はエース星野よりも明らかに速い球を投げるなどと言われたもの。
その強肩を買われて高卒3年目に早くもレギュラー奪取。90,91年には二桁本塁打も放った。ただ強肩の割に盗塁阻止率はそれほど高くはなかった。若くして正捕手となったが、思ったほど技術面での進歩が無く、特に仰木監督になってから信用失墜。三輪にレギュラーを奪われ出場機会も減少。そしてFA宣言。
強肩捕手を渇望していた巨人、或いはメジャー挑戦かとも言われたが、移籍したのは西武。当時西武は伊東の肩の衰えを日本シリーズで徹底的に攻められた直後で、強肩捕手がどうしても欲しい事情があった。また中嶋本人も「日本一の捕手に挑戦したい」と志は高かった。それはいいのだが、しかしこれはさすがに無謀な挑戦だったと思う。結局移籍後の5年間、一度として伊東の前に出ることはなかった。働き場を求めて03年は横浜へ移籍したが、捕手の弱いチームにありながら故障で大きく期待を裏切り、わずか一年で日本ハムへ移籍。
FA移籍後どうも迷走している感が強かったが、三十代後半になってようやく落ち着いてきた。04年は高橋信のリザーブを務めるのが精一杯だったが、翌年は高橋信の故障低迷、實松の伸び悩みがあって、出場機会急増。5年ぶりの100打席越えで、ベテランが本当に久しぶりに存在感を発揮した。そして06年からは先発機会はほとんどなくなったが、ベテランの技を買われて「リリーフ捕手」としてゲーム終盤に登場するように。あまり例を見ない捕手の守備固めの役割で優勝に貢献を果たした。コーチ兼任となった昨年も変わらぬ役回りでチームを支え、抑えのマイケルとのセット起用はチームの特徴に。
昨年2年ぶりの一発を放ったが、ヒットはその一本のみ。打席に立つこと自体がほとんどなく、さらに往年の強肩ももう見られないが、豊富な経験でゲームの締めを任されている。監督が替わる今季も同じ役割かどうか不明だが、守備面での信頼は相当厚い。

中島 裕之

中軸打者、守備不安型

右投右打
伊丹北高 西武01ドラフト5位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 西武 118 405 111 21 2 11 169 60 11 3 3 22 11 67 .274
06 西武 105 412 126 22 1 16 198 63 14 0 4 30 13 66 .306
07 西武 143 533 160 28 5 12 234 74 9 1 5 41 13 134 .300
通算 7年 547 1948 565 96 12 70 895 298 53 7 16 137 52 399 .290

04年「ポスト松井」としてレギュラーに抜擢され、大飛躍を遂げた内野手。一気の勢いで駆け上がり、新たなチームの顔とも言える存在になりつつある。
高校時代に名が通っていたわけではなく、ドラフトでも下位指名。しかし持てる素質の高さは入団時から非常に評価されていた。打力のポテンシャルが高く、2年目はファームでレギュラー定着。03年に一軍で4ホーマーを記録すると一気にレギュラー候補へと期待は高まった。松井がメジャー移籍すると、もう次のショートはこの人で決まりという雰囲気になっていた。
大いに注目された04年は序盤から打棒炸裂。5月までは3割以上の打率をキープし、予想以上に打ちまくった。徐々に打率は下げたものの、27ホーマー、90打点と堂々たる成績を収めフルシーズンレギュラーに定着。わずかに残っていたスタミナへの不安も、夏場に巻き返す活躍でいつの間にか消えていた。
バットを高々と掲げる構えは、一軍打撃コーチを務めていた土井正博などを髣髴とさせる迫力満点のもの。それでも振り負けないスイングは確かな素質を感じさせる。追い込まれると脆い面があり、縦の変化に弱い傾向だが、早いカウントからガンガン振ってくる積極打法。脚力も充分で、身体能力は相当に高い。
実質2年目の05年は本塁打半減、打率も低下とやや精彩を欠いたが、06年は大いに巻き返し。フェルナンデスの抜けた3番にどっかりと落ち着き、開幕から安定した打棒を発揮した。故障で一ヶ月以上離脱したが、自身初の3割到達。昨年も引き続き3番定着で、7月にちょっと落ちた以外は総じて安定。一発は減少してしまったが2年連続3割で不動の中軸打者となった。
順調な打撃面だが、問題は守備力。何年も課題と言われているが、なかなか向上してこない。06年はリーグワーストだった失策は昨年20に増えてしまい、12球団のショートで最も多かった。能力は充分ながら粗さが消えず、特にスローイングに安定感がない。4年経っても大きな変化がなく、さすがにコンバートを真剣に検討すべきなのかもしれない。4,5番の抜ける今季は名実ともに中心選手に。打撃での負担も増しそうだが…。

中東 直己

小兵外野手、万能型

右投左打
広島工高〜東亜大〜JR西日本〜ホンダ鈴鹿 広島07ドラフト(大・社)5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
07 広島 31 70 14 2 0 0 16 2 4 0 0 4 0 18 .200
通算 1年

「捕手もこなせる」と話題になった昨年のルーキー。俊足を武器にする小兵タイプ。
1番候補の俊足外野手としてプロ入りしたが、大学時代は捕手を経験。そのためキャンプ中に「両面起用もある」と話題に。公式戦でも2試合だけだが実際にマスクを被った。それ以外はすべてセンターを守り、出場の半分近くで先発。もっぱら1番で起用された。
フレッシュ球宴で2盗塁、唯一のホームを踏む活躍でMVP獲得。しかしその試合で骨折してしまい、以降のシーズンを棒に振ってしまった。一軍でも4盗塁の脚力は充分戦力で、打撃向上なら1番候補。フレッシュMVPは出世者が多く、その点でも期待したいところ。

中村 公治

大型外野手、伸び悩み型

右投右打
滝川二高〜東北福祉大 中日04ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 中日 20 29 4 0 1 0 6 3 0 0 0 3 0 8 .138
06 中日 4 4 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 .250
07 中日 16 29 4 0 0 0 4 1 0 4 0 3 0 7 .138
通算 4年 56 105 19 2 1 0 23 6 0 4 0 9 0 26 .181

堂々たる体格のアスリートタイプの外野手。俊足強肩にパンチ力を併せ持ち、一軍定着を期待される。
ドラフトでは下位だったが、1年目から一軍出場。何度かスタメン出場も果たした。2年目は夏場までずっと二軍暮らしだったが、終盤に一軍昇格。結果は思わしくなかったが、二軍の成績は向上し、次のレギュラー候補にも挙げられる存在に。
ただここ2年を見るとだいぶ伸び悩み。06年はわずか4試合の出場に終わり、昨年は出番が増えたが2年前と全く同じ低打率。8試合のスタメン起用も全く結果を残せなかった。足踏み続きで期待値も徐々に低下中。
身体能力に優れたタイプだが、技術面でちょっと一軍レベルに達していない印象。特に打撃は、ちょっと仕掛けの遅さが目に付き圧され気味。昨年は右投手にいいようにあしらわれ、力の差を見せられてしまった。
大卒4年経過で今季は27歳。そろそろ切られてもおかしくない立場でもある。5年目の今季はさすがに結果を残せないと厳しい。

中村 剛也

巨漢打者、大砲候補型

右投右打
大阪桐蔭高 西武02ドラフト2巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 西武 80 237 62 13 1 22 143 57 0 0 1 16 5 62 .262
06 西武 100 283 78 16 0 9 121 29 4 3 0 29 8 78 .276
07 西武 98 226 52 16 0 7 89 32 2 11 1 22 7 71 .230
通算 6年 310 791 203 47 1 40 372 125 7 14 2 71 22 227 .257

05年ニックネームの「おかわり君」が一気に広まった若手スラッガー。170cm前半の身長で90kg台の体重というどっしりした体型が特徴的な選手。チームの野手の中でも、ひときわ異彩を放つ存在。
高校時代にも知られたスラッガーで、「和製カブレラ」というあだ名が付けられた存在。ドラフト2巡でプロ入りすると、1年目はファームで満塁弾3発といきなり存在感を見せた。2年目には本塁打王を獲得して一軍も経験。そして04年は一軍で初ホームランを記録とステップアップ。
ここまでも順調だったが、05年は一気に大ブレイクとなった。4月末に一軍昇格すると、5月に10ホーマーを量産。ちょうど交流戦の時期と重なり、その存在がキャラクターも含めて大いに注目された。6月に入って打率は大きく落としたが7ホーマー。二軍で連続20ホーマーの素質を存分に発揮し、新たなホームラン打者の誕生となった。
これで新たな中軸候補の誕生と大いに期待されたのだが、以降停滞、というよりも伸び悩み。06年はそこそこではあったが一発半減で印象薄。そして昨年は大きく落ち込んでしまった。開幕からずっと低打率で、しかも長打も出ない状態。先発しても下位打線定住で、中軸どころかレギュラー獲りも果たせないまま。完全に壁に突き当たってしまった。
2割台前半の打率以上に7ホーマーが寂しい。確実性を上げようとして、かえって失敗してしまった印象。打率も低く、一発も出ないとなれば全く魅力がない。守備走塁は「この体格にしては」動けるほうだが、水準から見ればやはり下。今季25歳の若手ではあるが、この中途半端な状態が続くようでは辛い。伸び伸び打っていた05年の輝きを取り戻さないと。

中村 紀洋

フルスイング、紆余曲折型

右投右打 ベストナイン(96、99〜02)、Gグラブ(99〜02,04,07)、本塁打王(00)、打点王(00,01)、最高出塁率(01)
渋谷高 近鉄92ドラフト4位〜04、米ドジャース05、オリックス06、中日07〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
05 (ドジャース 17 39 5 2 0 0 7 3 0 0 0 2 0 7 .128)
06 オリックス 85 328 76 22 0 12 134 45 0 0 2 26 3 70 .232
07 中日 130 457 134 24 0 20 218 79 2 4 8 51 0 87 .293
日本通算 15年 1598 5624 1504 261 10 339 2802 1040 20 14 33 810 38 1272 .267

豪快なフルスイングで名を馳せた大砲。全力で球を叩き潰すような独特のバッティングで、近鉄いてまえ打線の4番として君臨した。一年アメリカでプレーし、06年から日本復帰。
若い頃からそのスイングは注目され、4年目に20ホーマーを放ちレギュラー定着。なんといっても圧巻は98年以降で、ここからの5年間で190ホーマーを量産。00年に二冠に輝き、さらに翌01年は打率も3割、自己最多の46ホーマーをマーク。MVPのローズとともに優勝の立役者となった。これはちょっとフィーバーしすぎで、日本シリーズではいいところなく終わったが、それでも翌年も数字を大きく落とすことなく安定した成績。状況によって右にも打てる柔軟さも再三見せた。
しかし02年オフにFA宣言でメジャーを巻き込んでの騒動の挙句残留。ここから急激に負の部分が目立つようになってしまった。03年は23ホーマーも打率大幅低迷。翌年は前半大不振で20ホーマーにも届かず。後半巻き返したが帳尻合わせの印象は拭えなかった。打点も60台と少なく、チームの不振に一役も二役も買ってしまった。
膝や手首の故障に悩まされるようになり、そのためかかつての柔軟さが消失。やたらに強引に打撃に終始するようになってしまった。ホームランになるボールしか待っていない印象で、外の球には手が出てこない。ショートもこなしたほどの守備も、膝の影響からか動きがちょっと鈍くなってしまった。
近鉄消滅に伴ってポスティングで渡米した後、06年はオリックス入り。打線強化の目玉と期待されたが、近年の傾向はさらに悪化して2割をやっと越す低打率、レギュラー定着以降自己最少の12ホーマーと大誤算。手首の負傷から欠場も多く、終盤は完全に離脱。全く期待はずれな結果に終わった。シーズン後契約交渉で大揉めし、越年の末自由契約に。
なかなか契約が決まらず浪人もありうる状況だったが、キャンプ中にようやく中日と育成契約。もちろん育成選手というレベルではなく、開幕前に支配下登録を果たした。そして移籍の昨年は、久々にしたたかな中村を見ることができた。開幕から三塁レギュラーで、安定した打棒を発揮。時に右打ちを見せる柔軟さを取り戻し、惜しくも3割には届かなかったが4年ぶりの20ホーマー到達。復活のシーズンとなった。
近年の強引さには首をかしげていたが、どん底から這い上がって生き返った。落ちる一方だった成績を良化させたのは大したもの。すでにベテランであり体力不安はあるが、実力は充分中軸級。この状態をぜひとも維持してもらいたいもの。