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久本 祐一

リリーフ左腕、ポスト岩瀬型

左投左打
柏原高〜亜大〜河合楽器 中日02ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 18 0 1 0 0 22 28 3 18 14 1 1 15 6.14
06 中日 27 0 2 2 1 30 2/3 29 0 19 12 0 1 6 1.76
07 中日 36 0 2 1 0 45 1/3 37 2 31 20 3 2 17 3.38
通算 6年 175 0 8 4 2 215 1/3 204 20 172 88 7 13 84 3.51

速球とスライダーのコンビネーションを得意とする左腕投手。昨今のリリーフ左腕としては標準的なタイプともいえるが、スライダー以上にカットボールが特徴的。
所属する社会人チームの休部で急遽プロ入り。即戦力期待も1年目はほとんど戦力にならなかったが、2年目に急成長。ボールの切れが向上し、チームの強力なリリーフ陣に割って入った。リードされた展開での登板が多かったが、イニングを上回る奪三振をあげ、防御率も上々。有望株として存在感は一気に高まった。
タイプとしては岩瀬と近く、セットアッパーも期待できる存在。しかし04年前半に大きく躓き、成績後退。巻き返しを期待された翌年だったが、前半こそ一軍にいたものの長期の二軍落ち。終盤復帰したが復調とはいかず、6点台の防御率と大きく期待を裏切った。
はっきり停滞していたが、ここに来て再浮上。06年は5月に3年ぶりのセーブを挙げるなど復調し、27試合に投げて防御率1点台の好成績を残した。昨年は開幕二軍も昇格後初登板は4年ぶりの先発。その後はリリーフのみとなったが、夏場に13試合連続無失点の好投を見せるなど、前年を上回る登板数を得た。
力のある投手だが、本家岩瀬に比べて劣るのが制球力。そのため安定感にもう一つ欠ける。そろそろセットアッパーを狙うくらいの活躍を見たいもの。岡本の抜ける今季は絶好のアピールチャンス。

トラビス・ヒューズ

リリーフ右腕、制球難型

右投右打
横浜08
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 横浜 21 0 1 1 1 22 23 3 18 11 1 0 12 4.91
通算 1年
成績は7/31現在

速球が売りのリリーフ投手。メジャー実績は乏しいものの、近3年3Aで41セーブ、昨年も24セーブという成績。クルーンの移籍で空席となった抑え候補を視野に入れての獲得。
球速はある投手だが、期待は早々にしぼんだ。2度目の登板でセーブを挙げるも、続く登板で2点リードを守れず。連続で失点して4月初めに二軍落ち。再昇格の5月はまずまずだったものの、6月に入ると大乱調。7試合中5試合で失点し、交流戦終了を待たずに再度二軍落ち。
マイナーレベルでも四死球がかなり多かったが、この傾向はやはりはっきり出た。イニングの半分以上の四死球では抑えはおろか中継ぎとしても怖い。
二軍では1点未満の防御率で5勝1敗と良かったが、下で働いても意味がなく、8月に早くも解雇が決定。見切られるのも早かった。

平井 正史

豪腕復活、移籍再生型

右投右打 新人王(95)、最優秀救援(95)、最優秀勝率(95)
宇和島東高 オリックス94ドラフト1位〜02、中日03〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 55 0 4 4 1 54 51 6 46 16 3 2 23 3.83
06 中日 57 0 5 3 0 63 51 5 44 16 1 1 16 2.29
07 中日 45 0 4 2 0 41 35 5 30 10 1 1 15 3.29
通算 14年 404 3 59 38 40 692 647 64 518 180 23 14 252 3.28

高卒2年目の95年に抑えとして大活躍した剛球右腕。優勝に大きく貢献し、新人王、最優秀救援を獲得。一気に上り詰めたが、その後長い不調に陥った。
とにかく95年の活躍は圧巻。150kmの速球を武器に力でねじ伏せ、15勝27セーブの大活躍。セーブ数リーグトップに加えて、チームの勝ち頭であり最多勝のグロスとは1勝差であった。MVPでもおかしくないほどの働きだったが、やはりこれはオーバーワークだったのか、翌年途中に故障。ここから長い苦難が始まることになる。復帰に時間がかかり、97年に先発にチャレンジするも失敗。全力投球が持ち味だった投手が先発で持ち味を殺し、また故障明けの不安から腕が振れず。完全に自分を見失い、フォームまで壊してしまった。
98年に6勝を挙げて以降、4年間勝ち星なし。度重なる故障と長引く不調に02年限りでついに放出。いよいよ選手生命のかかった状況となったが、かつての恩師・山田監督の中日へ移籍で復活を果たした。
03年は先発陣が次々リタイアする中しぶとくローテーションを守り続け、久々にフルシーズン活躍。前半こそやや不安定だったが、山田監督の解任が発表されて以降怒涛の5連勝で8年ぶりの二桁勝利達成。カムバック賞は当然の大復活となった。
かつてはなんとも不器用な投手だったが、ようやく一皮むけた印象。04年も前半こそもう一つだったが、リリーフに廻った後半は獅子奮迅の働き。岩瀬不在の8月は抑えも務め、6年ぶりのセーブも記録。一時かなり落ち込んでいた球速も甦り、完全に輝きを取り戻した。
近年はリリーフ専念。セットアッパーの一人として活躍し、特に06年はチームトップのホールドを記録した。昨年は肩を痛めて開幕に出遅れてしまったが、復帰後は変わらず主力リリーフとして働いた。
岡本が人的補償で去り、今季はセットアッパー一番手が有力。二年続けて夏場に不安定なところを見せているのが少し気になるが、実績・能力は充分。故障には注意したい。

平野 佳寿

即戦力、エース候補型

右投右打
鳥羽高〜京産大 オリックス06希望枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 オリックス 26 10 7 11 0 172 1/3 182 12 105 39 6 3 73 3.81
07 オリックス 27 2 8 13 0 171 2/3 172 18 124 28 5 1 71 3.72
通算 2年 53 12 15 24 0 344 354 30 229 67 11 4 144 3.77

06年の希望枠ルーキー。関西六大学の通算勝利・奪三振記録を塗り替え、大学bP右腕と評判を取った。1年目からローテーション入りし、将来のエースと期待される投手。
即戦力の期待を受け、当然開幕一軍入り。初登板はリリーフだったが、開幕5戦目に先発して初勝利。続く登板で完封勝利を挙げ、期待以上のスタートを切った。前半は勢いに乗って飛ばし、交流戦終了時点で6勝、両リーグトップの7完投を記録。この時点では新人王最有力と目された。
非常にバランスの取れた投手という印象で、スピードも充分、制球力も上々と完成度が高い。完投能力が高く、いかにもエース級という雰囲気を感じさせる。
二桁勝利は確実と思われた1年目だったが、後半急失速。6月初めの6勝目から7勝目まで二ヶ月かかり、そこからさらに勝てなくなってしまった。そのまま5連敗でシーズンを終え、10勝には遠く及ばず二桁敗戦。新人王争いでも八木に完敗を喫した。交流戦以降の防御率は5点台で、完全に調子を崩してしまった。完投10の内8がオールスター以前のもの。不振の原因は明らかに疲労によるものだった。
2年目の昨年は前年ほどの勢いは見られず序盤から負け先行。それでも10勝は届きそうだったのだが、ここで大きな躓き。8月中旬から悪夢の5連敗を喫し、2年続けて二桁敗戦に。最後にようやく勝ったが、結局10勝には届かずリーグ最多敗戦という結果に終わった。
一見2年続けての失速にも見えるが、昨年内容自体はむしろ後半のほうが良かった。オールスター以降3勝6敗は、運に見放された面も強い。前半がちょっと不安定だったのはジンクスか、今季こそは勝ち越しといきたい。

広池 浩司

変則左腕、雑草型

左投左打
立教高〜立大〜全日空 広島99ドラフト8位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 広島 41 0 0 1 0 41 1/3 69 9 33 26 2 3 37 8.06
06 広島 47 0 4 2 0 59 64 4 35 18 2 3 21 3.20
07 広島 32 0 2 2 0 27 1/3 40 6 19 10 1 0 19 6.26
通算 9年 235 0 9 11 1 254 2/3 330 34 171 118 8 18 153 5.41

経歴の「全日空」は球歴ではなく、大学卒業後は野球から離れていた変り種。情熱捨てがたく、テストを経てプロ入りを果たした。しかも大学時代は外野手だったが、プロでは投手としてチャレンジという異色の左腕。
サイドスローとクロスステップを駆使してボールに角度をつけるタイプ。変則とはいえ意外に球威はあり、ボール自体は一軍レベル。チーム事情もあるが、ブランクがありながら1年目から一軍のマウンドに立ったのは立派。以降毎年一軍に顔を出している。
当初は練習不足からか制球が悪かったが、02年は向上を見せ、防御率もまともな数字に良化。42試合に登板し、一軍戦力として一本立ち。翌年からは少ないながらも先発もするようになった。当初二軍だった04年も終盤リリーフでかなりの安定感を見せた。
質量ともに不足の投手陣、特にリリーフ左腕は他に佐竹のみとあって、近年は完全に一軍戦力。05年は41試合に登板も内容は散々だったが、翌年は大きく向上。自己最多の47試合に投げ、防御率3点台に収めた。2年ぶりに先発登板もこなし、これも自己最多の4勝を挙げた。
ただせっかくの前進も昨年停滞。リリーフに専念したが左右いずれにも3割打たれ、4割近く出塁させてしまう期待はずれの投球だった。チームのリリーフ左腕としては最多登板も内容はさっぱり。最後は4試合連続失点で二軍落ち。
ここまでを見る限り隔年傾向がかなり強く出ている。信頼度が上がらないのはこれが原因。叩き上げも今季で35歳、不調を2年続けるわけにはいかない立場。