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永井 怜

即戦力、万能型

右投左打
東農大二高〜東洋大 楽天07ドラフト(大・社)1巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 楽天 38 0 7 7 0 127 117 14 98 51 8 3 51 3.61
通算 1年

昨年の楽天のルーキー。先発・リリーフで活躍し、1年目から上々の結果を残した。
大・社ドラフト1巡指名。事前には希望枠も噂されていた。開幕直後に一軍入りし、そこから8月途中まで先発中心の起用。終盤はリリーフに廻り、即戦力の名に恥じない活躍。シーズン7勝と見事に結果を残した。
同じ新人の田中が二桁勝利で、その陰に隠れてしまった感はあるが、永井の存在も投手層の充実には大きかった。バランスの取れた好投手タイプで、球速もまずまず、球種もあり、まとまりの良さを感じさせる。力で押すのではなく、幅広い攻めで打ち取る投手。
先発では4勝、防御率4点台中盤とやや平凡だったが、リリーフでは1点台に抑え安定感の高さを見せた。先発でも三番手ぐらいで力を発揮しそうであり、起用の幅は広そう。ちょっと四球は多めだったので、それが減ってくればもっと安定する。

永川 勝浩

剛球右腕、リリーフ型

右投右打
新庄高〜亜大 広島03自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 広島 57 0 3 5 2 69 72 2 79 33 3 6 24 3.13
06 広島 65 0 5 6 27 70 2/3 45 5 86 24 0 7 13 1.66
07 広島 61 0 4 7 31 61 2/3 51 5 74 33 2 11 21 3.06
通算 5年 245 0 18 25 89 284 2/3 261 25 337 136 7 38 113 3.57

カープのクローザーを務める豪腕投手。03年自由枠入団で、大学時代は木佐貫(巨人)と両輪として活躍。完成度では譲るものの力強さは高く評価されていた逸材。
「ノーラン・ライアンを意識した」という豪快な投球フォームは、むしろ往年の村田兆治を髣髴とさせる。武器もまたいかにも豪腕らしく、球威抜群のストレートに落差の大きいフォーク。球種は少ないがまさにリリーフが絵になる印象。
1年目は新人ながら開幕直後からストッパーに定着し、実力の高さを随所に見せつけた。トータルで見ると防御率があまり良くないが、荒削りながら意外にも四死球は少なく、内容は決して悪くない。ビハインドでも投入されるなどやや酷使気味だった起用法にも一因があった。
例年のレベルならば新人王でもおかしくない成績だったが、しかし2年目は粗っぽさが全面に出て内容大幅悪化。制球力が悪化し、フォークを見られてボール先行、苦しくなって速球を狙い打たれる悪循環に。じっくり待たれることで自滅してしまった。開幕早々に抑え失格となり、完全にジンクスにはまった格好に。
思い切り不安定なところを見せてしまったが、翌年は抑えに座ったベイルへのつなぎ役として復活。特に夏場はかなりの安定感を見せた。翌年はベイルの故障で5月途中からクローザーに“返り咲き”。リーグトップの65試合に投げて被打率はわずか1割7分、四死球も減少と完全復調を印象付けた。昨年も引き続き抑え役で、自身初の30セーブ到達。02年の小山田を越え、チーム新記録を樹立した。
豪快さが売りの投手で、当然粗さも強い。フォークピッチャーらしく暴投が多く、昨年は二桁。それでも不調時に比べると随分楽にカウントを稼げるようになった。6月に乱調に陥ったようにまだ自滅癖は顔を出すが、ある程度は目を瞑るべきか。ボールの威力は非常に高く、好調時には手がつけられない投球を見せる。今季も当然抑え役。昨年なぜか横浜戦に極端に悪く、特に横浜スタジアムで5試合6失点3敗と相性が悪かった。

中里 篤史

遅れてきた大器、快速球型

右投左打
春日部共栄高 中日01ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 2 0 1 1 0 4 3 1 3 2 0 0 2 4.50
06 中日 13 0 1 0 0 10 9 1 14 7 1 0 4 3.60
07 中日 - - - - - - - - - - - - - -
通算 7年 17 0 2 2 0 23 24 2 22 14 1 1 12 4.70

ドラフト1位で入団しながら故障に苦しんできた若手右腕。ようやく故障癒え、一軍が見えてきた期待の投手。
甲子園には届かずも、高校屈指の本格派として大いに期待されてのプロ入り。1年目に2度の先発登板で一軍デビューを果たした。しかし2年目のキャンプ中に階段から転倒し右肩脱臼の重傷。ここから長い苦難が始まった。一時は投手生命を危ぶまれるほどで、野手転向や引退という噂が流れたほど。それでもリハビリを続け回復の兆しが見えていたが、03年オフのトレーニング中にまた右肩を負傷。3年間実戦マウンドから遠ざかるという試練が続いた。
悪夢のようなプロ生活だったが、05年ようやく復帰への道が開けた。4年ぶりの実戦マウンドに上がり、終盤には一軍にも登場。二番手として1イニングを抑えプロ初勝利を挙げた。そして06年は8月に一軍登録、以降リリーフで13試合に投げ、日本シリーズにも登板。今度こそステップを踏みつつある。
高校時代からセンスの高さは評判で、特に肘の柔らかさは特筆もの。再三の故障で心配されたが、復帰後150km前後の伸びのある速球を投げ込み、改めてその素質の高さを印象付けた。速球一本で勝負できるほどの威力がある。
一時70番と大きくなった背番号が、投げられるようになっただけで18番になったことからも期待の高さがうかがえる。ただ昨年は一軍登板なしと足踏み。年齢的にもそろそろ勝負をかけたい頃合で、今季こそ台頭が望まれる。

中田 賢一

エース候補、先発型

右投右打
八幡高〜北九州市大 中日05ドラフト2巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 15 0 8 3 0 86 2/3 81 7 60 30 6 2 35 3.63
06 中日 20 1 7 4 1 112 2/3 106 16 111 36 2 3 49 3.91
07 中日 28 3 14 8 0 170 1/3 158 14 177 81 6 13 68 3.59
通算 3年 63 4 29 15 1 369 2/3 345 37 348 147 14 18 152 3.70

05年新人にして、後半のチームを一身に支えた先発右腕。即戦力の名に恥じぬ活躍を見せ、一躍次のエース候補に名乗りを挙げた。
高校時代は全くの無名も、大学で成長を見せてドラフト2巡指名。即戦力として開幕ローテーションに名を連ねた。2度目の登板で初勝利をマーク。ただ前半はかなり苦しみ、6点台の防御率で5月には二軍落ち。期待を裏切ったかと思われたが、8月中旬に一軍復帰し、そこから快進撃開始。復帰先発となった横浜戦で7回零封すると、なんとそこから先発6連勝。内容も充実したもので、ちょうどこの時期川上が不調だったこともあって、最も頼りになる先発投手と変貌した。後半の防御率は1点台。前半とは別人のような投球で大きな戦力に。
150kmの速球を持ち、球種も多彩。力強さを感じさせ、フォークで三振を狙える投手。
2年目は前半故障で二ヶ月離脱。ちょっと足踏みしてしまったが、昨年復活。シーズン通してローテーションを維持し、自身初の二桁達成、チームトップの14勝を挙げた。ただ一方で暴投・四球がリーグワースト。ボール先行の苦しい投球で、粗っぽさが目立った。しかしポストシーズンは別人のような安定感で連続快投。チーム53年ぶりの日本一に大きな貢献を果たし、改めて存在感を見せた。
シーズン中投球が大雑把だった感はあるが、やはり能力は高い。背番号20はチームにとってのエース番号で、間違いなく次期中心投手。奪三振タイトルも狙える。

長峰 昌司

長身左腕、期待株型

左投左打
水戸商高 中日03ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 - - - - - - - - - - - - - -
06 中日 2 0 0 0 0 4 7 0 3 3 0 0 2 4.50
07 中日 3 0 0 1 0 11 2/3 19 2 7 5 0 0 12 9.26
通算 5年 19 0 2 1 0 46 56 8 35 20 1 0 31 6.07

高校の先輩・井川を髣髴とさせる大型左腕。190cm以上の長身から投げ下ろすボールは将来性充分。
入団1年目は二軍で育成。防御率7点台で4敗と結果は出なかったが、23イニングで21奪三振4四死球と光るものを見せた。そして2年目の04年夏場に一軍昇格。リリーフと先発でそれぞれ1勝ずつを挙げ、順調な成長振りを見せた。終盤失速したものの、今後の飛躍に足がかりを掴んだと言える。
ストレートとスライダーが軸のオーソドックスな本格派タイプ。まだ幅が狭く変化球の質ももう一息だが、角度があるので縦の変化を有効に使えるようになると相当打ちづらくなりそう。どちらかといえば先発で伸ばしたい投手。
ただここ3年はずっと足踏み状態。昨年は開幕から3試合先発登板したが、最後は1回持たずにKOされ、以降ずっと二軍暮らし。一軍の壁に跳ね返され続けている。下では5勝無敗と好成績だったが、そろそろ卒業したいところ。今度こそ結果を残したい。

中村 泰広

先発候補、一軍半型

左投左打
郡山高〜慶大〜日本IBM野洲 阪神03ドラフト4巡〜07、日本ハム08〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 阪神 2 0 0 0 0 3 3 0 4 5 0 0 3 9.00
06 阪神 2 0 1 0 0 10 13 0 2 4 0 0 4 3.60
07 阪神 15 0 2 2 0 29 1/3 22 1 37 12 2 0 10 3.07
通算 5年 29 0 3 2 0 53 1/3 48 1 54 29 7 1 25 4.22

社会人出身の中堅左腕。ここまで一軍での実績は乏しかったが、昨年前半先発でアピール。
高校では宮越(前西武)、大学では山本省(オ)と同期。アマチュア時代に目立った存在ではなかったが、即戦力候補としてプロ入り。当時の期待はリリーフで、左腕が同時に4人加入した中で開幕一軍入り。ただ5試合の登板で内容もさっぱりとあって結局ほとんど二軍暮らし。それ以降もなかなか二軍を脱出できず、06年までは常に一桁の登板に終わっていた。
しかし5年目の昨年は初めて登板数が二桁に。4月下旬に昇格してリリーフで9試合連続無失点。先発した横浜戦で6回9奪三振零封の好投を見せた。次のリリーフ登板を含めて11試合20イニング連続無失点の快投。
奪三振の多さからわかるとおりボールの切れは非常に高い。問題は制球難で、06年まではイニングとほぼ同数の四死球を出していた。昨年序盤はそういうところが出ずに成功したが、しかし持続しきれず。5月末から失点が続き、最後2度の先発はいずれも序盤KO、しかも四球を出しまくって信用失墜。あえなく二軍落ちとなり、再昇格はできずに終わった。
いいところも見せたが変わらぬ課題も露呈してしまった。シーズン後金村とのトレードで今季は日本ハムへ。30歳に差し掛かる年齢で実績の割に若くない。投手の頭数が不足している環境で、ここは大きな勝負どころ。ローテーション定着を目指したい。

那須野 巧

長身左腕、一進一退型

左投左打
駒場学園高〜日大 横浜05自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 横浜 8 0 1 2 0 22 32 5 16 12 0 1 20 8.18
06 横浜 16 0 3 8 0 95 1/3 92 11 66 49 1 8 43 4.06
07 横浜 63 0 4 5 1 61 2/3 68 6 43 26 1 5 26 3.79
通算 3年 87 0 8 15 1 179 192 22 125 87 2 14 89 4.47

大学bP左腕として自由枠入団した先発候補。なかなか結果を出せていないが、チームの期待は非常に大きい。
身長192cmの長身をさらに際立たせるような大きなフォームで、長いリーチを活かした角度のある投球が持ち味。スピードもそこそこあり、大学時代は絶対のエースとして活躍。当然即戦力の期待を受けての入団。
しかし1年目はわずか8試合登板1勝と期待はずれな結果に。内容も散々で全く戦力にならなかった。2年目はようやくローテーションに名を連ね登板数倍増。3勝8敗と大きく負け越してしまったが、チーム4番目の先発数で前年よりはだいぶ向上してきた。
被安打はさほど多くないのだが、四球が非常に多い投手で、突如制球を乱す自滅癖が困りもの。投手から4連続四球、2連続押し出しという場面もあった。弱い先発陣を救うところまではいかず、最後は3連続KOでシーズン終了。
昨年は心機一転、開幕からリリーフに転向。シーズン通して定着した左腕リリーフは唯一で、登板数が非常に増えた。チームでは木塚に次ぐ63試合に投げ、自己最多の4勝をマーク。4月にはプロ初セーブも記録。ただ出足は良かったものの、その後は波が激しく、手放しで成功とは言えない内容だった。左腕ながら左打者に3割打たれ、対巨人15戦で15失点と苦手もつくった。フルタイム登板のリリーフとしては微妙な印象も残った。
精神面が弱いとも言われるが、そのせいか一度落ち込むとやや長引く傾向あり。昨シーズン中に入団時の高額な契約金が発覚したが、現状ではその評価に見合っているとは言いがたい。いいボールは持っているだけにもう一段レベルアップを望みたいところ。今季の起用法がどうなるにせよ、昨年の経験を糧にしたい。

成瀬 善久

先発急上昇、切れ勝負型

左投左打 最優秀防御率(07)、最高勝率(07)
横浜高 ロッテ04ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ロッテ - - - - - - - - - - - - - -
06 ロッテ 13 2 5 5 0 78 1/3 75 6 83 21 4 2 30 3.45
07 ロッテ 24 6 16 1 0 173 1/3 132 10 138 27 4 0 35 1.82
通算 4年 37 8 21 6 0 251 2/3 207 16 221 48 8 2 65 2.32

わずか2年の実績でタイトル獲得、一気に主力投手となった先発左腕。ロッテの左のエースとなった若手。
高校時代は強豪校のエースとしてセンバツ準優勝。ただドラフトでは6巡と下位での指名だった。2年目までは二軍でもそれほど目立った存在ではなかったが、06年急成長で5月中旬に一軍昇格、即先発登板。見事に初登板初勝利を挙げた。その後2回打たれたが、6月には13奪三振の快投や完投勝利も記録。5勝を挙げ、左の先発要員として台頭。
そして圧巻が昨年の活躍。開幕からローテーション入りし6連勝スタート。一つ負けた後更なる快進撃を見せ、ここからシーズン終了まで驚異の10連勝をマーク。勝ちっ放しのままシーズンを終えた。最多勝には惜しくも届かなかったものの、勝率は当然1位。防御率も6月以降常に1点台を維持し、ダルビッシュを僅差でかわしてタイトル獲得。圧倒的な成績で大飛躍のシーズンとなった。
球速は平凡な投手だが、高校時代から高く評価されていたのが変化球の制球力。プロでも四球は少なく、非常にまとまりのいい投手。また速くないといっても切れは抜群で、タイプとしては好調時の杉内(ソ)をさらに制球良くしたような印象。
昨年唯一の敗戦は交流戦で、同一リーグには14勝無敗。楽天以外の4チームを1点台に抑える鉄壁ぶりを見せた。弱冠23歳でこの先が非常に楽しみな存在。切れ勝負の投手は体調に左右されやすい傾向があるが、この安定感が続くなら二桁は確実。