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康介 (加藤 康介)

キレ勝負、制球不安型

左投左打
清水市商高〜日大 ロッテ01ドラフト2位〜07途中、オリックス07途中〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ロッテ 9 0 2 3 0 40 2/3 31 5 30 16 1 1 17 3.76
06 ロッテ 10 0 1 3 0 25 1/3 28 4 26 6 1 0 15 5.33
07 オリックス 2 0 0 2 0 11 8 0 11 5 0 0 5 4.09
通算 7年 96 4 24 39 0 406 408 51 341 173 12 16 214 4.74

プロ入り1年目からローテーション入りした左腕。切れ味鋭い速球を武器に9勝を挙げ、一躍左腕エース候補となった。
右打者の懐にズバッと切り込む小気味いい投球が持ち味で、好調時には攻めの投球が出来る。反面制球力には不安を持っているが、当初は自滅するほど悪いというわけでもなく、思った以上にまとまっていた。強気のクロスファイアーで、先発にリリーフにフル回転。
チームに枯渇している先発型の左腕として、2年目もローテーション入り。自身初の二桁勝利で、一見順調に成長しているようにも見せた。しかし15敗を喫したように、実際には不安定さも浮き彫りとなり、好不調の波が激しいという側面を見せた。特に不調時には立ち上がり早々に滅多打ちに遭うケースが多く、一時は先発からはずされることも。これで自信を失ってしまったのか、翌年から急激な不調に陥った。コンディションの不調もあったが、何より内容が悪い。せっかく良くなりかけていた制球が急悪化し、四球を怖がって切れも失ってしまった。腕の振りが鈍っては持ち味も出ようがない。
しばらく不振続きで04年は未勝利に終わったが、05年は開幕早々に2年ぶりの勝利。ようやく復調の兆しは見えてきた。だがこの年はチームの先発が全員好調でなかなか出番を貰えず、逆に不足となった06年は自身が故障で離脱。どうも間の悪いシーズンが続いてしまっている。
昨年は開幕直後にオリックスへ移籍。ほとんど二軍暮らしで終盤2試合先発しただけだった。その内容はいずれも光る面があったが、四球が命取りとなって連敗。依然として課題は変わっていない。不運な面も強いが、主力から遠ざかってちょっと時間が経ちすぎている。今季で30歳、一軍に食い込めないと後がない。

小林 宏之

エース級右腕、大器型

右投右打
春日部共栄高 ロッテ97ドラフト4位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ロッテ 23 4 12 6 0 160 2/3 157 14 129 28 6 6 59 3.30
06 ロッテ 20 3 10 7 0 142 2/3 129 14 120 27 4 5 44 2.78
07 ロッテ 25 5 13 3 0 170 2/3 157 9 163 38 4 7 51 2.69
通算 11年 224 17 62 41 0 914 2/3 859 99 795 237 23 44 334 3.29

01年から急成長を見せ、以降すっかり主力に定着した右腕。二軍生活が長かったが、いまやエース級の存在に。
5年目の01年終盤に先発入りし1勝。当然のごとく翌年はローテーション入りが期待されたが、開幕してみると先発で立て続けにKO。ローテーションからはずされたものの、しかし中継ぎに廻ると別人のように好投。後半は完全にセットアッパーに定着し、58試合に登板して防御率2点台、7勝を記録。ストッパーの雅英と「小林リレー」を形成し、これで完全に主力投手に。
きっちりとしたオーバーハンドから投げ下ろす速球と、切れのいいフォークが最大の武器。それだけではなく、シュートやスライダーなど幅広い変化球も使える。総じて投球に角度があり、また制球力もなかなか高い。好調時には落ちる球を低めに集め奪三振が多い。
一度失敗した先発入りだったが、03年途中から再度の挑戦。今度は高い安定感を見せ、最終的に二桁到達した。04年はやや不安定で9勝にとどまったものの、05年はさらに一回り成長。特に交流戦では6戦5勝と抜群の成績でMVPに選ばれた。後半もしっかりした投球を見せ12勝をマーク。プレーオフ・日本シリーズでも好投し、10勝投手6人のチーム内でも渡辺俊に次ぐ安定感を見せた。
清水が近年精彩を欠き、渡辺俊も05年の勢いを取り戻せない状況にあって、先発陣で最も高い安定感を見せている。06年はWBC選出も体調を崩し、シーズン開幕にも出遅れ。しかし復帰するといきなり4連勝、最終的にチームトップの10勝を挙げた。そして昨年は開幕から安定。シーズン通して堅実な活躍で、3年連続二桁勝利は自己最多の13勝、防御率もさらに良化。成瀬の活躍で陰に隠れてしまったが、10の貯金を稼ぐ重要な働きを見せた。
もともと能力の高さは見せていたが、近年は充実一途。年を追うごとに成績を向上させている。特に苦手チームがないのも頼もしい限りで、好調時にはかなり攻略の厳しい投手。15勝も充分射程圏。

小林 正人

変則左腕、ワンポイント型

左投左打
桐生第一高〜東海大 中日03ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 4 0 0 0 0 4 2/3 5 1 6 1 1 0 4 7.71
06 中日 23 0 1 0 0 12 10 0 12 5 3 0 7 5.25
07 中日 18 0 0 1 0 11 1/3 9 1 9 6 1 0 3 2.38
通算 5年 45 0 1 1 0 28 24 2 27 12 5 0 14 4.50

06年急台頭のワンポイントリリーバー。高校では正田(神)の一つ先輩で、大学では久保(巨)と同期の「松坂世代」の一人でもある。
入団後2年は完全な二軍暮らし。05年終盤一軍昇格を果たしたが、初登板で危険球退場となるほろ苦いデビュー。4試合中3試合で失点と芳しい結果は残せなかった。
しかしサイドスローに転向し、ワンポイントに専念した06年は登板数急増。夏場まではほとんど二軍だったが、9月に昇格後は一軍定着。一月半の間に15試合に投げ、急台頭を見せた。結果は死球だったが日本シリーズにも登板。大きく前進の一年となった。
決してスピードのある投手ではないが、果敢に懐を攻める投手。これが抜けて死球にもなってしまうが、内角攻めは生命線といってもいい。腕を下げたことではっきり特徴が出てきた。
ただ昨年は序盤4月末までに12試合と積極的に使われながら、5月以降は登板数激減。オールスター以降は二軍暮らしで停滞のシーズンに終わった。右打者を1割台に抑えながら、左打者に打たれ、出塁は4割も許してしまったのがその原因。信頼を掴むにはやはり左を抑えないと。四死球はもっと減らしたい。

小宮山 悟

技巧派、理論派型

右投右打 最優秀防御率(97)
芝工大柏高〜早大 ロッテ90ドラフト1位〜99、横浜00〜01、NYメッツ02、ロッテ04〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁打 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
メジャー通算 25 0 0 3 0 43 1/3 53 7 33 12 3 1 27 5.61
05 ロッテ 23 0 0 0 1 40 1/3 52 5 22 5 0 0 17 3.79
06 ロッテ 24 0 0 2 0 35 40 2 15 6 0 0 18 4.63
07 ロッテ 41 0 3 1 0 56 1/3 65 2 24 12 2 1 25 3.99
日本通算 16年 410 83 113 139 3 2240 2317 217 1508 581 62 45 905 3.64

球界きっての頭脳派と呼ばれる大ベテラン投手。大学へは二浪して一般入試で進学。野茂をはじめ錚々たる面子が揃う90年ドラフトの生き残りで、1年目からローテーション投手として活躍。
球速は特に遅いというわけでもなく平凡。特徴は緩急と、左右のコーナーを幅広く使う投球術。「見逃し三振が最高の快感」と豪語する、自他共に認める技巧派で、高めにはほとんど投げない制球力は若い頃から抜群だった。
2年目に10勝をマークし投手陣の軸となると、以降6度の二桁勝利。伊良部・ヒルマンと並ぶ三本柱はリーグでも屈指の存在と言われた。ただチームの低迷期と重なっているため通算では負け越し。また小宮山自身もなかなか二年続けて活躍ができず、投球理論の評価の高さの割には成績に安定感はなかった。
頭脳派なのは間違いないが、それゆえかどうか「一言多い不平屋」という印象も強い。99年オフに自由契約となり横浜に移ったのも、球団との衝突が原因だった。投球術は依然健在で移籍2年目には12勝を挙げたが、それを手土産にFAでメジャーへ。しかし37歳での挑戦は厳しく、1勝もすることができなかった。翌年はどこにも所属せず、一年後かつて喧嘩別れした古巣ロッテへ復帰。
年齢からも、一年空いてしまったブランクからも不安一杯だった04年は3勝。さすがにスタミナも球威もかつての力は望むべくもないが、しかしブランク明けとは思えない投球も随所に見られた。そしてこれ以降は敗戦処理が中心とはいえしっかり一軍定着。05年には15年ぶりというセーブも記録した。06年若干内容が落ちて衰えを感じさせたが、昨年はまた巻き返し。主力リリーフの不調が続く中役割をこなし続け、なんと42歳にして自己最多の41試合登板。健在ぶりを大いにアピールした。
ここにきてのこの登板数には頭が下がる。同じくベテランの左腕高木とともに、ビハインドのゲームを任される欠かせない存在。低めへの徹底した意識や緩急を活用した配球など、円熟の投球は依然燃え尽きていない。

小山 伸一郎

剛球右腕、逆転覚醒型

右投右打
明野高 中日97ドラフト1位〜04、楽天05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 楽天 30 0 1 2 0 42 39 8 46 25 0 5 21 4.50
06 楽天 22 0 0 2 0 27 1/3 30 6 27 19 3 2 26 8.56
07 楽天 30 0 3 1 16 31 20 0 27 13 1 1 2 0.58
通算 11年 153 0 8 13 16 208 191 30 181 128 15 14 121 5.23

昨年11年目にしてついに覚醒した剛球投手。伸び悩み続きで崖っぷちから大逆転で守護神に。
ドラフト1位で入団し、4年目の00年2勝。いよいよ期待の大器が台頭したかと思われたが、翌年はわずか4試合登板に終わり足踏み。その後も毎年期待されながら応えられず。登板数はあるものの内容的にはいまいちで、あまり進歩のあとが感じられなかった。
力感あるフォームはかつて中日に在籍した宣銅烈そっくり。球威抜群なところも似ているのだが、それ以外の点がかなり不足していた。制球も甘く、変化球にも特徴なく、「ただ速いだけ」の投手のまま中堅の年齢に。
04年はわずか2試合と全く冴えない成績に終わり、05年は楽天に移籍。ポテンシャルの高さから抑えにと期待を集めたが、良かったのは開幕直後だけで重要な場面を任せるまでには至らなかった。それでもスピードの魅力は強く、06年就任した野村監督も抑え候補に指名。しかしやっぱり結果が出せず、しかも前年よりも内容が悪くなってしまった。8点台の防御率では敗戦処理としても失格。
さすがにこうも期待を裏切り続けては厳しく、昨年は前半ずっと二軍暮らし。いよいよここまでかと思われたが、後半別人のような快進撃が始まった。7月に昇格すると、オールスター後にプロ初セーブを記録。これ以降は故障した福盛に代わって抑えに定着し、3ヶ月未満で16セーブを挙げる活躍を見せた。その投球内容もこれまでからは想像もつかないもので、昇格から13試合連続無失点、30試合登板で失点わずか3という抜群の出来。磐石の守護神へ定着し、大きな戦力となった。
これまでは精神的な脆さが大成を阻んできたが、ついに壁を突破したようだ。こういうタイプは成功サイクルに入ると恐るべき勢いを見せる。元来の能力は幾人もの監督が期待したほどのもの。非常に時間はかかったが、昨年を大きな自信に更なる飛躍を期待したい。

ディッキー・ゴンザレス

馬力型右腕、オールラウンド型

右投右打
ヤクルト04途中〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ヤクルト 27 0 4 6 0 81 2/3 101 11 44 14 6 5 46 5.07
06 ヤクルト 17 2 9 7 0 114 1/3 118 10 95 25 3 5 40 3.15
07 ヤクルト - - - - - - - - - - - - - -
通算 4年 59 3 17 15 0 242 2/3 262 26 174 45 9 12 102 3.78

04年途中入団の外国人投手。当初はリリーフをこなしていたが、終盤には先発にまわりトータル4勝。投球内容も良く、05年は初めからローテーション入りが期待された。
身長178cmと上背はないが、どっしりとした体型(胸囲115cmだとか)で馬力のありそうなタイプ。小さいフォームもあいまって、一見投手らしく見えないがこれがなかなか曲者。球種は少ないが力のある真っ直ぐとともに、大きな変化のスライダーはかなりの威力。またどんどんストライクを放ってくるテンポの良さで、四球も非常に少ない。
05年は期待されながら開幕直前に故障で出遅れ。復帰後はリリーフでかなりの好投を見せたが、先発に廻った後半は不安定で4勝、防御率5点台に終わった。06年は当初から先発も、外国人枠の関係で前半は登録・抹消を繰り返し、成績も勝ったり負けたり。しかしラロッカの故障で一軍定着となった8月下旬以降、波に乗って一気の5連勝。オールスター以降6勝で、通年で9勝の活躍を見せた。防御率も3点そこそこと安定。
同一リーグとの対戦防御率は2点台で、中日からは3勝を挙げた。安定感の増した投球でガトームソンの抜けた昨年は大いに期待されたが、開幕前に肘を故障しシーズン絶望に。結局一度も実戦登板できずに終わった。苦しい投手事情だけに今季こそ期待がかかるが、故障明けで怖い部分も。06年後半の勢いを再現できれば大きな戦力となるが。