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今夜の番組チェック

愛敬 尚史

先発覚醒、変則型

右投右打
金光第一高〜帝京大〜松下電器 近鉄01ドラフト2位〜04、楽天05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 楽天 16 0 0 0 0 16 27 2 10 6 2 0 14 7.88
06 楽天 16 0 4 5 0 74 84 8 35 16 4 1 33 4.01
07 楽天 - - - - - - - - - - - - - -
通算 7年 119 0 9 5 1 170 1/3 191 18 88 45 9 1 75 3.96

長いことショートリリーフ専門の投手だったが、06年先発で注目されたサイドスロー右腕。内外角に散らして打たせて取るタイプだが、球速は140キロ出せ、決して軟投型の投手ではない。
社会人から近鉄入りし、1年目から即戦力として活躍。梨田監督の細かい継投策のもと、一軍での平均登板イニングが1回未満と完全なショートリリーフ専門。右のワンポイント的な使われ方をしていた。03年までは安定した一軍戦力で、特にルーキーイヤーは1点台の防御率と力のあるところを見せた。
しかし04年わずか1試合の登板に終わり、存在感が急落。戦力の手薄な楽天に移籍し、巻き返しが期待されたが毎回のように失点してボロボロに。左打者に極端に弱い使い勝手の悪さもあいまって、全く戦力になれなかった。
2年目以降続く成績悪化で年齢的にも後がない状況だったが、06年意外な形で復活。4月下旬に昇格するとロングリリーフに成功。次の登板でプロ初先発すると、6回途中まで1失点の好投で3年ぶりの勝ち投手に。さらに次の登板ではあわや完投まで行き、瞬く間の先発3連勝でこれまでのショートリリーフから一転ローテーションの一角に食い込むことに。また通算8勝ではあるがこの時点で負けがなく、歴代2位となる107試合連続無敗という「強運さ」も注目された。
結局次の登板から4連敗を喫し、その後は1勝を積み上げたのみ。8月以降は二軍落ちと活躍は一過性のもので終わってしまった。その流れのまま昨年は一度も一軍に上がれず。二軍成績も冴えないもので、自身初めて一軍登板のないシーズンとなってしまった。せっかく新たな側面を見せたのに、これだけで終わってしまってはもったいない。30を越える年齢で二軍暮らしは非常に危険。再奮起できるか。

会田 有志

二代目サブマリン、技巧派型

右投右打
佐野日大高〜中大 巨人06ドラフト(大・社)7巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 巨人 - - - - - - - - - - - - - -
07 巨人 34 0 3 2 0 35 2/3 33 3 16 9 3 1 12 3.03
通算 2年

昨年中継ぎで台頭してきた下手投げ投手。父・照夫氏は71年から80年までヤクルトに在籍し通算29勝を挙げたアンダースロー投手。親子二代のサブマリンとしてプロで活躍することとなった。
大学・社会人ドラフト7巡目でプロ入り。当初はサイドスローで、即戦力の期待もあったが1年目は二軍暮らし。成績もあまり良くなかった。しかし秋季キャンプで腕を下げてアンダースローに転向したことが飛躍の契機に。2年目の昨年は開幕から一軍に名を連ね、特に開幕直後は12試合で1失点と高い安定感を発揮、リリーフの一角に完全に食い込んだ。4月末にプロ初勝利、オールスター時点でチーム2位の10ホールドを記録。
サブマリンといえば渡辺俊を連想するが、印象はだいぶ異なる。緩急で打者の型を崩す渡辺に対し、こちらは癖のあるボールでコースを突いてくるタイプ。希少価値のある投法で目先をかわす意味でもリリーフとして面白い存在になりつつある。
実質1年目とあって疲労からか7月に入って調子を落とし、後半は全く登板なく終わってしまったのは尻すぼみの感だが、とりあえず数字を残したのは大きい。渋い働きを期待したい投手。

青木 高広

技巧派左腕、先発型

左投左打
県岐阜商高〜愛知大〜日産自動車 広島07ドラフト(大・社)4巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 広島 29 0 5 11 0 128 1/3 144 21 89 28 3 2 68 4.77
通算 1年

社会人から入団のルーキー左腕。長身から変則フォームで投げ込み、多彩な変化球を操る技巧派。
層の薄い投手陣ということで即戦力の期待は大きく、開幕一軍入り。のみならず、ローテーション入りで開幕2戦目に早くも先発登板を果たした。しかしその試合を含め4連続3失点以内と好投しながら勝ち星に恵まれず。リズムが狂ったのか調子を崩してしまい、開幕6連敗を喫してしまった。8度目の先発で無失点投球で待望のプロ初勝利。ただそのあとも抑えていながら勝てない登板が続き、2勝目は3ヵ月後の8月、リリーフ登板で。最終的に5勝も11敗と大きく負け越す1年目となった。
緩急を駆使するタイプで、持ち味は星野伸ばりの腕を隠すフォームとカーブの切れ。好調時には非常に味のある投球を見せる。被本塁打がリーグワーストと多いのが難だが、四球で自滅しないのは強み。
少し出入りの激しい面があって、早い回で打ち込まれたりした結果トータルでは4点台後半の防御率。ただ先発して3失点以内に収めながら勝てなかった試合がなんと12回もあった。後続リリーフが打ち込まれる、打線の援護がないなどとにかく勝ち運に恵まれなかった印象が強い。とはいえほぼ一年ローテーションを守り通した功績は大きい。乏しい先発左腕だけに期待は大きい。

青木 勇人

中継ぎ、復活型

右投右打
修徳高〜同大 西武00ドラフト6位〜05、広島06〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 西武 6 0 0 0 0 6 2/3 16 1 3 1 1 0 8 10.80
06 広島 8 0 0 0 0 8 2/3 4 0 4 0 0 0 0 0.00
07 広島 43 0 1 1 0 36 29 4 17 4 0 1 12 3.00
通算 7年 164 0 9 5 1 186 1/3 209 19 96 40 7 3 86 4.15

軟式出身の右腕。サイド気味の腕の振りから、なかなか球威があるタイプで、ドラフト6位入団ながら1年目から一軍入り。2年目の01年は46試合に登板、すっかり主力投手となった。
特筆すべきは四球の少なさで、3年目までの126イニングで四死球は32とかなり少ない。四球で崩れず球威で押し込む、リリーフとしてはうってつけの人材だった。想像以上の掘り出し物で、大事な場面での登板も非常に多かった。
ここまでは間違いなく主力だったが、03年乱闘騒ぎで負傷して以降大不振に。一軍登板はするものの制球も球威もひどく落ち込んでしまい、3年続けて10点台の防御率と散々。もともと一本調子のタイプに加えて持ち味がすべて死んでいる状態はきつかった。あまりの惨状に復活は厳しいかと思われたが、06年広島に移籍で持ち直した。
06年は長い不振から脱し、夏場に登板試合すべて無失点と好投。残念ながら故障で短い期間だったが、昨年は完全復活。一番良かった01年に次ぐ43試合に登板し、9月には5年ぶりの勝利投手に。15ホールドで後半は完全に主力リリーフに定着した。
何より36イニングで4四球と、持ち味の四球を出さない投球が甦ったのが大きい。被打率も優秀で、見事に復活を果たした。チームのリリーフ陣では安定感で一番の存在。今季も貴重な戦力に。

青山 浩二

即戦力、便利屋型

右投右打
函館工高〜八戸大 楽天06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
06 楽天 42 0 1 3 0 65 2/3 90 6 46 18 3 6 43 5.89
07 楽天 26 1 4 8 0 84 2/3 101 10 62 33 4 1 44 4.68
通算 2年 68 1 5 11 0 150 1/3 191 16 108 51 7 7 87 5.20

大卒1年目から即戦力となり、リリーフでフル回転した若手右腕。川島(ヤ)、三木(巨)に続いて八戸大から三年連続のプロ入り。
ストレートと切れのいいスライダーのコンビネーションが武器で、凄みはそれほど感じないが制球も悪くなく非常にまとまった好投手。ただでさえ手薄な投手陣にあって、その使い勝手の良さは貴重な存在となった。開幕一軍入りを果たした1年目から非常にタフなシーズンに。先発が早期に崩れれば、まず確実に登板していた印象で、交流戦終了時でチームトップの34試合に登板。さすがにこれは新人には酷な起用法で、疲労で切れが落ち成績はみるみる悪化。夏場にはファーム落ちし、最終的には6点近い防御率に終わった。
2年目の昨年は開幕からローテーション入り。連勝と幸先のいいスタートだったがその後5連敗。完封も記録したが、5月後半からはリリーフに廻るようになった。4勝を挙げたものの、前年に比べると幾分印象の弱いシーズンに。
先発に廻ってもシーズン中盤に調子を落としてしまったのは少し考え物。こうなると無理しない範囲でのリリーフ起用のほうが向いていると見るべきだろうか。体力面の課題をまた残してしまったが、いい時の切れはかなりのもの。春先の調子を維持できれば。

朝井 秀樹

先発台頭、緩急型

右投右打
PL学園高 近鉄02ドラフト1巡〜04、楽天05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 楽天 15 1 2 5 0 60 71 10 43 28 3 5 40 6.00
06 楽天 9 2 2 5 0 50 1/3 55 2 42 30 5 3 22 3.93
07 楽天 31 2 8 8 0 144 1/3 146 4 107 40 6 4 50 3.12
通算 6年 60 5 12 18 0 262 1/3 281 17 194 101 14 13 116 3.98

楽天移籍でチャンスが広がった若手右腕。昨年自己ベストの活躍で一気に主力投手に定着を果たした。
もともとドラフト1位指名の、期待の大きかった投手。高校時代は2年時に主戦として甲子園出場。それほど上背がないながら投打に素質を見せ、一部では「桑田二世」とも呼ばれた。ドラフト時には「打者としての素質も捨てがたい」と言われた逸材。
近鉄時代の3年間は育成中心で過ごし、分配ドラフトで楽天へ。注目度は高くなかったが、投手陣の崩壊から5月に期待込みで抜擢。すぐに訪れた先発登板で初勝利を記録し、貴重な若手の星として脚光を浴びた。
前述の通り身長はさほどではないのだが、マウンドではそれを感じさせない。見た印象では角度もあり、スピードも充分。そして持ち味は切れのいいカーブ。この球種が決まると緩急も効いて非常に打ちづらい投手となる。一方で制球はやや荒れ気味で自滅傾向も。
05年の2勝を踏まえて、一気に主力への開花も期待された06年は開幕ローテーション入りするも3連敗スタート。6月以降は二軍暮らしと大きく足踏みしてしまった。しかし昨年は大変身。シーズン当初こそこれまでと変わらない姿だったが、6月以降安定感が大きく向上。完全にローテーション定着を果たし、チームでは田中に次ぐイニング数に勝利を挙げた。8勝はもちろん自己ベスト。防御率も3点台前半にまとめ、オールスター以降では2点台の安定振り。
変身の理由はやはり制球力の向上。四球率だけを見ても06年より半分に減っており、以前のムラッ気が出なくなった。高卒新人の活躍も刺激になったか。この状態を維持できれば今季の二桁は確実に見込めそう。カーブは相手にとって実に厄介な球種。

浅尾 拓也

速球派、先発新星型

右投右打
常滑北高〜日本福祉大 中日07ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
07 中日 19 0 4 1 0 51 51 5 40 20 0 2 20 3.53
通算 1年

ルーキーながら4勝を挙げた右腕。150kmを越える速球で前半大いに注目された。
高校も大学も地元の選手。決してメジャーではない日本福祉大を所属リーグ一部に導き、同大学初のプロ選手となった。投手としてのキャリアが浅いため素材を買われた印象だったが、開幕直後に一軍昇格。予想よりも早いデビューを果たしたばかりか、初勝利も記録。5月以降は先発に廻って3勝を上乗せ。前半戦で4勝の活躍を見せた。
テイクバックが非常に小さい投手で、腕の使い方は巨人の上原に似た印象。そこから繰り出す150km級の速球は打者にとって間の取りづらい長所がある。落差のあるスライダーも勝負球。
夏場に足を痛めたりもして、後半はほとんど登板機会がなかったのが残念なところ。まだ体が発展途上だけに故障面には気をつけたい。ボールの勢いはすでに充分なレベルで、体調万全なら今季はもっと期待できそうな雰囲気。

朝倉 健太

エース候補、復活型

右投右打
東邦高 中日00ドラフト1位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 中日 16 2 5 7 0 98 1/3 123 4 65 40 2 4 43 3.94
06 中日 25 2 13 6 0 154 2/3 155 12 107 33 3 6 48 2.79
07 中日 29 3 12 7 0 171 2/3 173 9 105 50 4 5 64 3.36
通算 8年 145 15 45 44 0 774 2/3 852 56 527 264 18 34 320 3.72

いまや中日の主力投手となった快速右腕。高校時代には岡本(元阪神)との二枚看板で甲子園でも活躍しドラフト1位指名でプロ入り。
「将来のエース」という球団の期待は非常に高く、入団1年目から一軍登板を経験。制球の粗っぽさでなかなか勝てなかったが、3年目の02年に開花。野口が離脱して手薄になった先発陣に割って入り、初勝利はおろか一気に二桁勝利を記録。11敗は喫したものの、200イニングで防御率は2点台と安定し、次世代のエース誕生と大いに期待された。走者なしの場面でもクィックで投げ込む「すり足投法」も話題を呼んだ。
しかし、翌年肘を故障してから、ちょっと足踏み。03年は前年の疲労からか滅多打ちが続き、再調整で二軍落ちするとまもなく故障発覚。ほぼ一年を棒に振る重症で、これは大きな痛手となった。04年5月に戦列復帰したものの、登板数少なめで3勝。復活を期待された05年ももうひとつで、輝きを取り戻すまでには至らず。
150km級のスピードとフォークが武器の本格派。故障を経てフォームは変わったが、投球スタイルは変わってはいない。ただこれまではちょっと出入りが激しく、好不調の差が大きかった。打たれだすと止まらない傾向がなかなか数字が伸びなかった要因。
しかし復帰3年目となった06年は一気に素質開花。当初はリリーフでスタートも5月からローテーション復帰。以前とは比べ物にならない安定感を見せ、常に2点台の防御率を維持。4年ぶりの二桁勝利は自己最多の13勝。エース川上に次ぐ存在として大きく飛躍を遂げた。昨年も主力投手としての立場は揺るがず、7,8月の夏場に7勝を稼ぐ活躍で2年連続の二桁勝利。もはやすっかり安定戦力となった。
シュートを習得したことで投球の幅が広がり、以前の粗っぽさは完全に影を潜めた。まだ26歳の若さで、今後長期にわたってチームを支えるべき存在。

東 和政

横手球威、伸び悩み型

右投右打
宿毛高 横浜01ドラフト4位〜04途中、西武04途中〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 西武 3 0 0 0 0 10 15 3 5 5 0 0 7 6.30
06 西武 5 0 1 0 0 9 12 2 3 1 0 1 6 6.00
07 西武 - - - - - - - - - - - - - -
通算 7年 48 0 2 1 0 71 1/3 94 12 37 39 9 3 58 7.32

スリークォーターというよりもサイドハンドに近いところで腕を振る右腕。中央では無名だったが、高校時代は「四国のドクターK」と呼ばれていた存在。
高卒ながら1年目から一軍のマウンドに立ち、2年目の02年には一気に28試合に登板。これは完全な投手陣崩壊というチーム事情が大きかったが、技術的にも体力的にも未熟な状態ながら良く投げ、光るところも随所に見せていた。
魅力は140kmを越えるシュート気味の速球。しかしこれは諸刃の剣で、3年目は悪い面が前面に出てしまった。横手投手は抜ければ即死球という怖さがあり、それを恐れれば腕が振れずダメになる。死球騒動で動揺し、その後出番激減。
04年途中西武に移籍。環境が変わったことで少し持ち直し、移籍直後はなかなかいい投球を見せた。しかし良かったのは一時的なもので、これ以降はまたほとんど二軍暮らし。06年は7月の登板で打者一人で4年ぶりの幸運な勝ち投手となったが、昨年はプロ入り以来初めて一軍登板のないまま終わった。
昨年ファームでは数多く投げているが、防御率4点台といまいちパッとしない。若いながらもジリ貧傾向がうかがえ、ちょっと苦しい立場にもなりつつある。そろそろはっきりした結果を残せないと厳しい。

新垣 渚

剛球右腕、暴れ球型

右投右打 最多奪三振(04)
沖縄水産高〜九州共立大 ダイエー/ソフトバンク03自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 ソフトバンク 22 3 10 6 0 136 2/3 146 13 130 54 9 7 70 4.61
06 ソフトバンク 23 5 13 5 0 155 1/3 132 10 151 46 7 10 52 3.01
07 ソフトバンク 21 2 7 10 0 137 1/3 128 7 132 51 4 25 55 3.60
通算 5年 109 27 49 36 0 743 689 54 722 254 37 55 292 3.54

150kmをコンスタントにマークする速球に、非常に変化の大きいスライダーを武器とする先発右腕。甲子園での速球で松坂とともに話題をさらい、その年のドラフトでオリックスに1位指名されたが拒否。大学を経てダイエー入り。
特徴はなんといっても189cmの長身から投げ下ろされる速球とスライダーのコンビネーション。特にスライダーは魔球と形容できるほどの落差を誇り、これが絶対の決め球。低めへの意識が強く、あまり高めで勝負しないのも特徴。
完成度の面で不安視する向きもあったが、1年目開幕からローテーション入りし8勝。序盤こそ不安定な面も見せたが徐々に解消し、三試合連続二桁奪三振という記録も残した。2年目は開幕直後不安定でなかなか乗れなかったが、気温が上がってくるとともに調子を上げ、前年果たせなかった二桁勝利も達成。チームの勝頭となり、最多奪三振のタイトルにも輝いた。
05年に不調に苦しんだ反省から06年は球種を増やして自己最多の13勝をマーク。防御率ももう少しで2点台と自己ベストのシーズンを送った。3年連続二桁勝利で安定戦力となっていたが、昨年は思わぬ不振。防御率こそ3点台だが10勝には届かず自身初の二桁敗戦。もはや恒例となってしまったシーズン中の離脱もあり、非常に不本意なシーズンとなってしまった。
昨年の新垣を象徴する言葉が暴投。序盤から非常に数が多く、オールスター前の7月に早々とシーズンワースト記録を更新。最終的に25暴投という不名誉な記録を樹立してしまった。もともと多い投手ではあったが、昨年の数字は過去三年分と同数であり、あまりに規格外のものだった。
原因として考えられるのは開幕前に宣言していたシュートの習得。結果的に物にはできず、中途半端に指先感覚を変えたことで他の球種に悪影響を及ぼした可能性が高い。そもそもこのシュート習得、「内角を攻めてスライダーを生かす」という狙いは全く正しいものだが手段として軽率だったように思える。腕の振りが大きく、重心が一塁方向に傾く新垣のフォームではシュートは一番投げづらい球種だったはず。安易に球種を増やすよりも、速球で内角を突けるようにするほうが先決だったのではないだろうか。
すっかり汚名が染み付いてしまった印象だが、持てる能力は15勝級。悪かった昨年でも被打率は悪くなく、打ち込まれているわけではない。あれこれ手をつけるよりも今の球種の制球を磨くだけでずっと安定感が増すはず。波の激しさを克服できるか。

有銘 兼久

力投型左腕、馬力型

左投左打
浦添商高〜大仙〜九州三菱自動車 近鉄02ドラフト3巡〜04、楽天05〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 楽天 37 4 3 10 0 125 130 15 88 42 5 3 72 5.18
06 楽天 30 2 2 6 0 86 2/3 97 6 80 28 3 1 43 4.47
07 楽天 52 0 1 8 0 95 103 10 73 35 8 1 44 4.17
通算 6年 151 6 6 30 0 356 1/3 392 39 286 145 20 7 194 4.90

左から、体全体を使ったフォームで投げ込む投手。細かい技術とは無縁だが、ボールの勢いには目を見張るものがある。
社会人からドラフト3位で入団。即戦力のリリーフとして期待されたが、1年目は登板なし。2年目からようやく一軍に顔を出すようになった。リリーフが中心の起用だったが、しかし内容はさっぱり。勢いはあるのだが、制球はかなりアバウト。04年はイニングを上回る四死球を与えた。また抜け球も非常に多く、当初は被弾も多かった。
ここまでは雑なリリーフ要員という印象だったが、分配ドラフトで楽天移籍の05年一変した。前半こそ相変わらずリリーフで不安定だったが、7月に先発に廻るとかなりの好投を見せ、プロ初勝利をチーム初完封で記録。以降は左の中心投手として、特に夏場はチームで一番の安定感を見せた。
10敗したとはいえ4完投の実績を弾みにして飛躍したかった06年だが、残念ながらはっきり足踏み。序盤さっぱりで一軍と二軍を行ったり来たり。初勝利は7月に入ってからで、シーズン2勝止まり。昨年も先発機会があったが1勝5敗と大きく負け越し、リリーフでの起用が中心となった。自己最多の登板数を記録し、どうやらこちらで定着の気配。シーズン防御率は若干良化して自己ベストを更新。
いい時には打ちづらい上にいつまででも投げられる無尽蔵のスタミナの持ち主だが、悪い時は制球が乱れて自滅傾向。投げてみなければ状態のわからない難しい投手で、起用法には頭を痛めそう。力感あふれるフォームで迫力充分、これでもう少し安定感が出ればかなりの活躍が望めるが。

安藤 優也

高安定、両刀成功型

右投右打
大分雄城台高〜法大〜トヨタ自動車 阪神02自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
05 阪神 24 3 11 5 0 146 142 15 119 25 7 2 55 3.39
06 阪神 31 2 10 3 0 129 139 7 103 31 4 5 48 3.35
07 阪神 8 0 2 3 0 33 30 4 17 14 1 1 16 4.36
通算 6年 188 5 36 26 10 489 459 45 411 131 19 15 179 3.29

社会人bPの評判で、即戦力の期待を集めた右腕。ドラフト前には争奪戦も噂された投手で、開幕前から高い注目を集めていた。しかし1年目は前評判ほどのスケールは感じられず、まとまっているがあまり面白みはないといった印象。成績もいまいちに終わった。
しかし翌年、初めからリリーフに固定されることで大飛躍。前年は印象に残らなかった球威がぐんと増し、鉄壁のセットアッパーに君臨した。状況によってはそのままストッパーに廻ることもしばしばで、1点台の防御率とリーグ随一の安定感。優勝へも多大な貢献を果たした。
安定感のある体型で、速球の威力は充分。入団当初は変にまとまりすぎていたが、リリーフを経験して魅力が倍加した。外角にビシッと決める制球力も魅力。総じて破綻のない好投手で、バランスの良さを感じさせる。
04年はいまいち不調の上、役割もはっきりせず波に乗れなかったが、05年は先発転向で成功。これまでは時折どうにもならないほど不安定になることもあったが、それも影を潜めた。これまで二段気味だったフォームをシーズン中に修正、8月以降連勝を重ねて初の二桁勝利に到達。前半不振でファーム落ちもした06年も、9月以降先発6連勝を記録して二年連続の二桁勝利。一ヶ月あまりで防御率を1点も良化させる快投を見せた。
ただ昨年は大きく足踏み。開幕前に肩を痛め、シーズンの大半を棒に振ってしまった。一軍復帰は8月末で、故障明けのせいか登板内容ももう一つ冴えず。ただでさえ井川が抜けたチームにとって、先発の軸にも期待されただけに大きな誤算となってしまった。
パッとしなかったとはいえ、とりあえずシーズン中に実戦復帰できたのは良かった点。体調万全にして先発の中心としての働きを期待したいところ。やはり10勝は最低ノルマと見たい。